昭和探偵物語 平和村殺人事件



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    初公開日(参考)2025年06月
    分類

    長編小説

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    昭和探偵物語 平和村殺人事件

    2025年06月13日 昭和探偵物語 平和村殺人事件

    『永遠の仔』『悼む人』……感動を送り続ける著書の進化、一大エンターテインメント誕生! ビートルズが日本を訪れてコンサートを開いた一九六六年。昭和四一年。日本の片隅で、或るおぞましい事件が起きた。私にとっては、忘れがたい……というより、いまなお当時の光景といい、匂いといい、感触といい、生々しい記憶で胸が焼かれるような想いがする事件である。加えて、あの悲しみに満ちた出来事には、表向き解決した内容――すなわち、裁判になったり、新聞記事になったりした事実とは、また別の驚くべき真相がある。たとえば被害者の数は、公表された数よりも、はるかに多かった。――「プロローグ」より(「BOOK」データベースより)




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    No.6:
    (2pt)

    CASTがとっ散らかってる

    ストーリーは良いしキャラ立ても出来てると思う。
    けどCASTの名前がイチイチ間際らしいし、エピローグのシーンの帰ってきた父親って前の章で死んだ筈なのに…。どういうことなの?
    昭和探偵物語 平和村殺人事件Amazon書評・レビュー:昭和探偵物語 平和村殺人事件より
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    No.5:
    (2pt)

    作者は楽しんで書いたようだが、読者には苦痛が多すぎる

    文句なくて好きで、新刊が出たら飛びつくようにして読む作家が何人かいる。
    篠田節子、奥田英朗、奥泉光などだ。
    その次に、読むのはしんどいのだけれど、必ず読んでおかなくてはと思わせる作家がいる。
    高村薫と天童荒太だ。
    そのようにして、天童荒太は『永遠の仔』以来(正確には『孤独の歌声』以来)の全ての長編を読んできた。
    その天童が、横溝正史ばりの探偵小説に初めて挑戦したのが本作である。

    最初からずっと違和感ばかり感じた。
    第二次大戦中に日本軍の通信兵だった男がアメリカのスパイになる。
    その男が戦争末期に脱走して匿われていた村が、戦後、GHQから戦争を早く終わらせた「英雄」として顕彰される。
    そして、それから20年後の1960年代の中盤に、アメリカから再度顕彰されるとともに、村の名前を「平和村」に改めるイベントが、アメリカの肝いりで開かれようとする。
    その村の出身の若手女優も、キャンペーンに呼び出される・・・。

    というところから、凄まじい違和感なのだ。
    アメリカのスパイだった人間をアメリカが顕彰し、村の名前まで帰るイベントというのが成立する訳がない。
    ずっと、その違和感を抱きつつ読み進めるのだが、最後の最後に、読者の違和感を解消するような展開(どんでん返し)がある。

    が、しかし、そこまで違和感を引っ張り続けてきた読者にとって、あまりに取って付けたような落としどころでしかない。いや、最初からそうした違和感を踏まえていたなら、そもそもストーリーの枠組みとして成立しないのではないか、と思える。

    あとがきを読むと、著者本人は初めて楽しみながら書いたそうだが、楽しかったのは著者だけで、読者には楽しいとは言えない作品だった。

    あと、ディテールもいろいろと気になった。
    例えば、「市警」という言葉。
    村で殺人事件が起きて市警の刑事たちが出張って来るのだが、この「市警」ってなんだろう。
    アメリカでは現在もロス市警というような仕組みになっているが、日本では戦後すぐにGHQにより旧来の内務省の警察が自治体警察に改組された。その時点では「市警」だったと思われるけれども、この仕組みは1954年には消滅した。
    本作の舞台は1966年頃である。○○県警△△警察署のはずで、略すと△△署である。
    例えば埼玉県警東松山警察署となって、東松山市警にはなり得ない。

    また、最後に探偵役が皆を集めて謎解きをやってみせるお決まりのシーンが盛り込まれているが、そこで、「警部が情状酌量はしないだろう」というような表現がある。
    おいおい、情状酌量できるのは裁判官だけである。
    警察が情状酌量をしたら困るだろう。

    というようなことばかりが気になって、結局、全くストーリーには浸れない作品であった。
    作者は楽しかったようだけど・・・w
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    No.4:
    (1pt)

    「昭和」という時代の概念にお説教をしている本

    劣化版「金田一」を読んだ気分です。キャラクターの立て方が半端で、良い人も悪い人も「イヤなんでそこでそんな事いうの?」みたいな場面があります。時代背景を説明する注釈は読みのテンポを悪くするだけでなく、あるキャラクターに作者の思想を投影させているだけのようでくどく感じられました。ミステリーのフィクション読んでいるのに私小説を読まされている気分です。
    若い人達に向けて平易な文章を心がけているのは伝わりますが、過剰すぎます。ルビが使用しているのだから、それを用いるべき所で用いれていない。
    横溝正史も京極夏彦も西尾維新も決して好きな作者ではありませんが、彼らが「一流」の作家である理由がこの本を読んで理解できた気がします。
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    No.3:
    (4pt)

    平易で読みやすい

    昭和時代のガイドブック的な要素がある。内容は平易で読みやすい。
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    No.2:
    (5pt)

    びっくり

    面白かった。前作とのギャップにびっくりしながら、楽しんで読みました。続編も、読みたい。
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