地上の楽園
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| 内容が充実していました。 | ||||
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| 在日朝鮮人帰還事業をめぐる人権侵害について、分かりやすく描かれていた良書だった。 歴史的経緯を含めたフィクションと書かれているが、参考文献の数からもおおむね事実であることがよく分かる。 本書では、第一部は高校生の孔仁学が同胞たちに帰国運動を推進しながらも帰還事業の実態が判明して追い込まれていく話、第二部では玄勇太が北朝鮮に帰国して地獄のような環境でなんとか生き延びていく話、そして終章が仁学と勇太のその後の話が描かれていた。 在日朝鮮人帰還事業は、日本としては生活困窮者を北朝鮮へ追いやる棄民政策で、北朝鮮としては労働者をいくらでも酷使できる奴隷政策という側面があり、許されるべきではない人権侵害である。 帰還した人々は、異臭のする土壁のあばら屋で、水道やガスもなく裸電球一つだけ、働いた日数分だけの最低限の食料の配給しか受けられないという過酷な環境での生活を余儀なくされる。 体調を崩しても医者にもかかれず、ちょっとでも口答えすると反逆と見なされ処刑されてしまう絶望しかない状況。 「地上の楽園」というまやかしの言葉で自国民を欺いたにも関わらず、帰国運動推進部会も政治家も報道関係者も文化人も、誰一人として責任を取らず過去の歴史を都合よく忘れようとしている。 「なんや、おまえチョーセンか」といった国籍での差別や偏見は、どれだけ時間が経ってもなくならない。 何があったか、事実を正しく伝えて検証することが、現在の問題の解決にもつながる、という考え方は大切だと思ったし、多くの人に知ってもらいたい話だと思った。 | ||||
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| 日本にも人種問題は昔から根強くある。在日と部落問題。どちらも社会的、政治的に極めてセンシティブな問題。その中で本件を取り上げた筆者には当然さまざまな意見があり圧力もあったのかもしれないだろうと推察する。 単に在日の皆さんへの差別とか北での悲惨な生活の描写もさることながら、一時期は英雄扱いされた主人公がある時期から楽園に送られた人々や周囲の人達から怨嗟の的となり心を病み普通の生活が送れなくなる点などは、現在の日本の社会状況でも当たり前のようにあること。そういうこと含めて読者の学びになればよいと感じた。 | ||||
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| 衝撃作ですね。ぜんぶ詰め込まれているような、この量でもとても処理しきれないような不思議な感覚の本で感服しました。帰還事業は小さい頃に聞いたことはありましたが、拉致時間につながり、今なお悲惨な影を引きずっていることを理解しました。今だから出せる本なのかもしれません。ネットの社会になっても北朝鮮やウイグルの実態はなかなか伝わっては来ません。自分とは距離があることでも、不都合な現実に目を向けて理解していくことが一つの方法ではないでしょうか。 | ||||
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| 映画「キューポラのある街」(昭和37年)のテレビ放映を何度か見たことがあります。放映の時代によって台詞にやたらピーが入っていたり、「お断り」が冒頭に写っていました。川口陸橋から帰還事業で新潟に向かう特別列車と乗り込んだ友人一家の希望にみちた明るい様子が印象に残っています。最近の映画では「外事警察」で核開発を中心としたスパイものが描かれました。またこの著者は「脱北航路」も書いています。 帰還事業を熱心に推進した高校生の仁学が第一部の主人公。そして実際に家族で帰還した勇太が聞かされていたユートピアとは真逆の生きながら拷問されている地獄図鑑が第二部。いわゆるかつての「船戸与一」的展開で登場人物のほぼ全員が悲しくて無残な亡くなりかたをしてゆくなかではたしてこのふたりの幼なじみがふたたび交わることができるのか、が第三部となります。そして登場した政治家の孫は『防衛』大臣に就任した、という運命の皮肉にも気づかされました。 骨太で重厚な「小説」いや「大説」ですので覚悟を持ってお読みください。個人的には直木賞ノミネート、受賞にふさわしい作品だと思います。 | ||||
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