ヘヴン
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
ヘヴンの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 B ランク
ヘヴンの総合評価:
6.84/10点 レビュー 157件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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川上未映子が紡いだ文字を追うのに夢中で全身が熱くなるのを感じた。
川上未映子といえば、性をテーマに読者に問いを投げかけるイメージが強かったが、今回の小説はそれとはほとんど関連が薄く、こんな物語も書けるのかと思わされた。
レビューをいくつか眺めたところ、苛めを軸に据えてこの作品を読んだ読者が多かったようだ。
しかし、私はそうは思わなかった。この作品にとっての苛めはあくまで舞台装置でしかなく、それは単なる手段であって、苛めそれ自体は大して意味を持たないような気がした。
私は、この作品に登場する苛めについて、この世の不条理という抽象的概念をたまたま苛めとして具体化したものに過ぎないと受け取った。この世の不条理に対して、各々の登場人物がそれをどう捉えているのか。その不条理に満ちたこの世をどう捉えているのか。つまり、各々の登場人物による「ヘヴン」が交錯する世界を主人公が生きるさまを描いた作品だと受け取った。物語の途中までは、コジマの「ヘヴン」が主人公にとっては唯一の正解のように感じられていたが、百瀬の「ヘヴン」論や、それ以外の人物の生きるさまから感じ取った各々の「ヘヴン」に触れる中で、主人公が自らの「ヘヴン」を見い出し歩み出す決心をする。そういった物語であると受け取った。ゆえに、物語の結末から私は特に消化不良のような気持ちは感じることはなかった。それまではただ他者の「ヘヴン」を受け入れるしかできなかった主人公が、自分の「ヘヴン」へと踏み出すことができたのだから。