星の子
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Amazon商品紹介より以下。 物語の語り部「わたし」は中学3年生、林ちひろ。 ちひろは未熟児で生まれ、生後半年目には原因不明の湿疹に苦しむ。 両親は医者が薦める薬やあらゆる民間療法を試したが、効果はない。 困り果てた父親は、勤務先の同僚がくれた「金星のめぐみ」という水を持ち帰り、助言どおりちひろの体を洗う。 すると、ちひろの夜泣きが減り、2カ月目には全快したのだった。 これを機に、両親は水をくれた同僚が所属する新興宗教にはまっていく。 父親は会社を辞めて教団の関連団体に移り、母親は怪しい聖水をひたしたタオルを頭にのせて暮らすようになる。 叔父が忠言しても両親は聞き入れず、家は転居するたびに狭くなり、ちひろより5歳年上の姉は家出する。 読者から見れば、この展開は林家の悲惨な転落話となるが、ちひろはそうでもないらしく、淡々と冷静にこれまでの家族の内実を語っている。 親の愛情を日々実感しながら育ったからか、外は外、内は内で対応してきたのだろう。 しかし、将来がちらつく中学3年生になると、ちひろにも変化が訪れる。 今村はその予兆を、そして実際の場面を丁寧に、これでもかと繊細に描いてみせる。 人の内と外がつながることを「成長」と呼ぶかどうかは知らないが、そのとき人は、それまでの自分と決別する。 『星の子』はちひろと両親の別れを予感させて終わり、読者には、自身の過去の分岐点を思い出させる。 評者:長薗安浩(週刊朝日 掲載) * 第39回 野間文芸新人賞受賞作。 2018年本屋大賞ノミネート。 これまでに芥川賞や映画化で注目を浴びている、新星というか流星のようなインパクトのある作家さんですが、本作が初の長編となるようだ。 一応これまでに何冊か読み、作風が分かったからきっと本作も何かあるなと思ってワクワクしながら読み終えた。 あーこれは宗教の話、偏見とか、そういう話やなーと序盤で思ってから中盤、段々と浮いて孤立していく中でクラスメイトや同じ宗教団体仲間との交流なんかを書いていく。 作家の作風である「ただの日常を書く」。 ただ、「宗教2世と呼ばれる子どもの目線」で書かれていく日常。 きっとそんなもんだ。実によく書かれているから、すごい。 そして読み終えた時。やっぱりな、こんな所で終わるんだ感で終わる。 そしてまた読み返してみてもいい(しなかったが)。 本作は長編だから、短編のようなインパクトは無い。緩やかな余韻を残して終わっている。 作品については以上、これからは勢いで独自の意見となる。 なぜわざわざ幸せを壊そうとしたり、無い問題をあるようにしようとする? 多数決で決まるこの社会に、少数派を受け入れない理由は何だ? 拒否するだけの事が(さらに攻撃する事が)恥ずかしいと思わないのか?、などなどと指摘する。 何に対しての怒り?かって、小さい頭の「偏見」への怒りだよ。 宗教って聞くとマイナスイメージがあるのは、実際にあった凶悪な事件のせいだな。あれはいかん。 でも普通の会社や学校でだって下手すりゃ宗教よりも圧倒的に凶悪な事件が多いじゃないか、団体、集団の中での問題というのは。 入ったら中々抜け出せないとか、お金がかかるとか、洗脳されるとか、失礼な話。 奉仕活動をしている宗教だってあるのに何か悪いのか? むしろ宗教でなくてもどこかで団体に所属したら?っていうかな。 私は心臓の手術で必死に考えたな、すがるものがないって絶望だな。 自分の力と医者の腕、神様だったな。すがるもの。運だな。 運をよくするためには(助かるためには)善行だな。奉仕やな。 1つの団体に所属しておけば、他の鬱陶しい勧誘を断りやすい。 政党、宗教、他の団体。 「あ、私、〇〇に入ってるから」 楽だよ~(笑)。 まるで魔法のような言葉だ。 話は作品に戻るが、作家さんは、余計な事を語らない。 もし作家さんの本を読んで何も分からないなら、失礼かもしれないが、自分ヤバいかもとよく考えたほうがいい。 他人を自分事だと置き換えて想像できるか? 他人の気持ちが理解できてるか? これまでに発達障がいの方目線で書かれた作品もあったが、 ある意味、感性を試されている作品とも言えるような作品を書く作家さんだなと思う。 | ||||
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奇妙な宗教なんだけど、主人公である娘の視点がいまいちボケている。家を出た長女が1番正直でマシな人物像に思えた。いとも簡単に宗教に浸かっていく両親の心理が見えない。つまり、迷ったり疑ったり、悩んだり怒ったりと気楽以外な感情があって人間なのに喜怒哀楽ではなく気楽しかない親。宗教の裏側も見えない。 | ||||
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宗教2世の少女を主人公とした物語です。 宣伝文句にある「家族の歪み」に暗さを想像して読み始めました。 中盤までは先入観と異なるカラっとした明るい雰囲気に驚きました。 けれど、何気ない会話の背後に漂う違和感がだんだんと強くなり余韻を残す読後感に著者の巧みさを感じました。 宗教2世の物語ということで、学校の友達からいじめられたり、親から無茶な生活習慣を強要されたりという生活を想像していたのですが 主人公は至って屈託なく、親とも、宗教に反対する親戚とも教団の関係者とも、教団の友達とも学校の友達ともごく普通に接しています。 学校の友達にはあからさまな悪意を示されるシーンも稀に差しはさまれていますが、主人公のあまりに屈託のないリアクションによりごく普通の学友間の若さゆえの歯に衣着せぬやり取りに落着してゆきます。 この屈託のなさは主人公の親にも共通しています。 入信以降、教団の紹介により父が転職したことを含めて食べ物に困窮するほど生活レベルが低下していったことも 主人公の姉や親せきから距離を取られていることも両親の言動に表面的には暗い影を落とすことはないように見受けられます。 教団のバザーで買ったおそろいの緑のジャージを着て両親が公園のベンチに座っているシーンも、落ちぶれた哀れさよりも自らの生きざまにゆるぎない信頼を抱く人の幸福感を強く感じさせるものでした。 この両親の屈託のなさは主人公を超えています。 緑のジャージしかり。 教団幹部のお宅での食べ残しを主人公の夕食に持ち帰り、他人の食べ残しを喜んで食べると信じている感覚しかり。 両親と対比することで、一見あっけらかんとした主人公ですが、両親よりは自らの置かれた境遇に違和感を感じていることが焙り出されます。 主人公を取り巻く教団以外の人々のリアクションは概ね好意的で 宗教という背景にとらわれず主人公の主体を見据えて交流していく様は爽やかです。 宗教は身長や、好きなスポーツなどと同程度に、彼女の持つ単なる属性の一つとして捉えているようです。 なので、特定の登場人物のあからさまな悪意の歪みがかえって鮮明に浮かびだす見事な構成となっています。 更に、終盤の長い一日の流れを追う部分では これまで随所にさりげなく埋め込まれていた違和感が、単調な描写を通して読者の心中に明確な不安感として形を成すように仕組まれているように感じました。 それがなんだか中途半端な感じの結びと相まって、ステレオタイプにはめ込んで解釈させない、一件落着なんかさせない、という著者の問題提起を感じさせます。 個人的には、主人公の明るさと屈託のなさが爽やかな印象を残し、どういった道を選ぼうと、彼女の将来に幸あれと願わずにはいられない思いになりました。 巻末の小川洋子さんと著者の対談が嬉しいおまけでした。 | ||||
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つまらない。 とにかく内容がなく面白くない。結局なんだったのか、、、 | ||||
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初めてこの作家さんの本を読みました。 題材としては面白く、文体もクセがそんなに強くないので読みやすかったですが、最後の落ちがなく、結局、作家さん自身が掘り下げられない、書く力量がなかったのではないかと思い、残念でした。 こう言う本は初めてだなー。 | ||||
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