つきのふね
- 放火 (195)
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森絵都さんの作品を読むのは初めてでした。中学生の話ですがよくできているし、もういい年なんですが昔の感覚をまざまざと思い出し、すごく共感できました。 時代は1998年、ノストラダムスの大予言が流行し1999年には世界が滅亡するとささやかれていた頃。 主な登場人物は仲良しのさくらと梨利、そしてストーカーまがいに梨利に惚れているけれど、実はわりとまともに彼女たちを心配している勝田の3人の中学生。そして万引きでつかまったさくらを逃がしてくれたスーパーの店員、智さん。 心も体も子供と大人の間で、純粋で繊細すぎるからこそ生じる思春期の不安定さがうまく描かれています。イケメンだけど飄々とした智さんは「”彼ら”にたのまれて世界が滅亡する前に全人類を収容する宇宙船を設計している」という現実離れした不思議な男性です。 学校と家庭、そのどちらにも居たたまれない時、逃げ込めるもうひとつの居場所、さくらにとってはそれが智さんのアパートであったわけです。 私事で恐縮ですが、私もさくらとまったく同じような経験がありました。ロック喫茶でバイトしていたミュージシャン志望のよくわからない男性のアパートに逃げ込んでいました。ふわふわした雰囲気の痩せっぽちの妖精みたいな人で、昔は洋館だったらしいボロいアパートに住んでいました。 コーヒーを飲みながらぼそぼそと話をしたり、時々ギターを弾いてくれたり、「こんなふうに音楽をやって食べていけたらいいのにね」と笑っていたとても静かな人でした。そのうちに引っ越してどこかへ行ってしまったようでしたが、ほんとにいたのかなと思うくらい現実感がなかったです。でも悩み事が多かった当時の私の安らぎの場になってくれていたのは確かでした。 さくらと梨利の間には誤解があったことが後になってわかってきます。智さんのつらい過去が彼の精神のバランスを壊してしまったことも。 怒涛の出来事を経験し、なんとか智さんを救い、みんなは少しだけ大人になったのかもしれません。今読んでも当時の甘酸っぱい気持ちがよみがえってきましたが、10代で読んでいたらきっとどうしょうもなく感動していたと思います。特に若い人におすすめします。 | ||||
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でももう少し続きが読みたかったですね。続きはないんですか?精神病ね。私もかかりやすいのでね。ストレスは大敵です。なんだかセンチメンタルな話でしたね。ぽろっと涙したところも少しありました。 | ||||
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私には合わなかった。 そしてこの内容では、子供に勧めたいとは思わなかった。 DIVEがこの作者だとは知らずに映画で見たが、正直つまらないと思ったら、このレビューを見てこの作者だと知って納得。 小説としてこの作者のを読むのは初。 ふんわりネタバレみたいのがあるかも(ネタバレになるかな?程度)なので絶対厳禁な方は御遠慮ください。 背表紙のあらすじに書いてある 【先の見えない青春の闇の中を一筋の光を求めて疾走する少女を描く、奇跡のような傑作長編】 疾走するのは少女というより、勝田君が頑張って疾走してた。 リアリティがある中で無理やりな突拍子もない感じ、中学時代の感情ってこんなだったなとは思うけど、個々に感情移入しきれない。 最後の方の盛り上がり部分はおぉって思ったけど、その行動無理があり過ぎるなーとか、これ設定本当に中学生?と思ってしまう。 何回か読み返したけど、上記の感想が頭から消えなくてダメだった。 | ||||
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短い小説なので、とても読みやすかった。 | ||||
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★3.2/2021年110冊目/10月11冊目/『つきのふね』(角川文庫/角川書店)/森 絵都/P.224/2005年/438円+税 #読了 #読了2021 強いメッセージ性はないけれど、読了後はなんとなく清涼感のある青春小説。物語の締め方は準ハッピーエンドで絶妙だ。初めて森絵都さんの小説を読んだが、私の中では、重松清に似ている気がした。「解説」を見ると、小中学生がターゲットのヤングアダルト物というジャンルらしい。大人だとサクサク読めるので、小難しい本の間に挟んで読むにはリフレッシュにちょうど良かった。善悪の判断が緩かったり、衝動的に行動したり、年齢の離れた大人と”友達”になるのは、青年期ならではで、自分にも当てはまった気がする。他の作品も楽しみ。 | ||||
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