カザアナ
- 奇跡 (159)
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他の方も仰ってるように題材と世界観の結び付けがイマイチ噛み合っていない。まさに勿体ないの一言。もっと森さんなら面白く出来たと思う。編集者はなぜ指摘しなかったのか。また、現代の人物像にリアリティがなく、台詞や言動が空々しい。残念。 | ||||
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日本が観光立国となり、外国人ツーリストを喜ばせるために、景観について厳しい制約を受ける特区などもある世界。外国文化を否定し、ひたすら日本古来のものを重宝する世界。国民もすべて監視され、数字で評価され、住む場所や職業も制限される。一言で表現するとディストピアとなった近未来の日本。昨今の観光への力の入れようや憲法改正問題などを考えると、現実にそうなってしまう恐れもある。 カザアナとは平安時代末期から鎌倉時代にいた不思議な能力を持った人たちのこと。天気を読める空読、虫を操れる虫読、石と会話できる石読など、様々なカザアナがいる。当時のカザアナは平氏に滅ぼされかけたが、何人かが難を逃れる。その子孫にあたる3人がカザアナの能力を使ってディストピアとなった日本を救う。 一方、ディストピアとなった現代(正確には近未来)では、そんな世界に当然反発するグループもいるわけで、ヌートリアというテロ組織が日米共同事業を阻止するために米国大統領をまきこんだ騒動を起こす。平氏との戦いが現代でも繰り返されるような感じでカザアナがヌートリアに対峙する。特殊能力をうまく使って物事を解決していくアクションが心地いい。 | ||||
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「安心・安全」を理由に、ドローンやアップルウォッチで国民を監視し、評価ポイントを付け、格差が広がった20年後の日本が舞台。アイルランドの血が混じる主人公一家は、そのクウキに息苦しさを感じます。そこで、平安時代の天気読み・虫使い・石読みと共に風穴を開けていく、という小説です。 インバウンド誘致を理由に「日本らしい」庭園・立ち振る舞いを強要し、(評価ポイント稼ぎの)風紀委員を置いて非国民を取り締まる政府。低賃金外国人労働者用の劣悪な地下ゲットー。それに「武士の力」の横暴さを示す平清盛の平安時代末期の歴史が重なります。 AIが暴走するのは、そのとおり。AIが暴走した際の被害緩和のアーキテクチャの必要性に気付いておらず、「AIにトレードオフを解決させる」と東大教授が言う日本がナイーブなことに気付きました。 ただし、「自然」では、全体主義監視に対抗できないのは、ナチスが緑化を大衆支持獲得に使った歴史でも明らか。日本の息苦しさは、相互監視のムラでは解決できないのでは?と思います。小説全体としても、妙なアップテンポで、深みに欠ける感じが今一つかと...。 | ||||
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観光立国だの電子端末を使った管理社会だの移民労働者だの、結構リアルなディストピアを描いた作品。 明るい森絵都節に支えられて楽しく読めるけれど、普通の少年少女である主人公たちにはどうしようもないこともあるのがほろ苦い。 一応ハッピーエンドではあるので、これから読む人は安心してほしい。 | ||||
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面白かったです。 表紙に惹かれて手にとって、1ページ目を斜め読みして購入。読み進むうちにどんどん意表を突かれて一気に読了。 設定のリアルさには鳩尾が重くなるけど、それでも登場人物の軽やかさに救われる。 過去と今と未来、人間とその他の存在、いろんなあわいを軸足を作らずにゆらゆら行き来する、そんな感じの心地よい世界でした。 | ||||
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