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カザアナ



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【この小説が収録されている参考書籍】
カザアナ
カザアナ (朝日文庫)

カザアナの評価: 3.00/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(2pt)

上滑り

他の方も仰ってるように題材と世界観の結び付けがイマイチ噛み合っていない。まさに勿体ないの一言。もっと森さんなら面白く出来たと思う。編集者はなぜ指摘しなかったのか。また、現代の人物像にリアリティがなく、台詞や言動が空々しい。残念。
カザアナAmazon書評・レビュー:カザアナより
4022516143
No.6:
(4pt)

特殊能力を使ってディストピアとなった日本(の一部)を救う

日本が観光立国となり、外国人ツーリストを喜ばせるために、景観について厳しい制約を受ける特区などもある世界。外国文化を否定し、ひたすら日本古来のものを重宝する世界。国民もすべて監視され、数字で評価され、住む場所や職業も制限される。一言で表現するとディストピアとなった近未来の日本。昨今の観光への力の入れようや憲法改正問題などを考えると、現実にそうなってしまう恐れもある。
カザアナとは平安時代末期から鎌倉時代にいた不思議な能力を持った人たちのこと。天気を読める空読、虫を操れる虫読、石と会話できる石読など、様々なカザアナがいる。当時のカザアナは平氏に滅ぼされかけたが、何人かが難を逃れる。その子孫にあたる3人がカザアナの能力を使ってディストピアとなった日本を救う。
一方、ディストピアとなった現代(正確には近未来)では、そんな世界に当然反発するグループもいるわけで、ヌートリアというテロ組織が日米共同事業を阻止するために米国大統領をまきこんだ騒動を起こす。平氏との戦いが現代でも繰り返されるような感じでカザアナがヌートリアに対峙する。特殊能力をうまく使って物事を解決していくアクションが心地いい。
カザアナAmazon書評・レビュー:カザアナより
4022516143
No.5:
(3pt)

日本の息苦しさは、相互監視のムラでは解決できないのでは?

「安心・安全」を理由に、ドローンやアップルウォッチで国民を監視し、評価ポイントを付け、格差が広がった20年後の日本が舞台。アイルランドの血が混じる主人公一家は、そのクウキに息苦しさを感じます。そこで、平安時代の天気読み・虫使い・石読みと共に風穴を開けていく、という小説です。

 インバウンド誘致を理由に「日本らしい」庭園・立ち振る舞いを強要し、(評価ポイント稼ぎの)風紀委員を置いて非国民を取り締まる政府。低賃金外国人労働者用の劣悪な地下ゲットー。それに「武士の力」の横暴さを示す平清盛の平安時代末期の歴史が重なります。

 AIが暴走するのは、そのとおり。AIが暴走した際の被害緩和のアーキテクチャの必要性に気付いておらず、「AIにトレードオフを解決させる」と東大教授が言う日本がナイーブなことに気付きました。

 ただし、「自然」では、全体主義監視に対抗できないのは、ナチスが緑化を大衆支持獲得に使った歴史でも明らか。日本の息苦しさは、相互監視のムラでは解決できないのでは?と思います。小説全体としても、妙なアップテンポで、深みに欠ける感じが今一つかと...。
カザアナAmazon書評・レビュー:カザアナより
4022516143
No.4:
(4pt)

薄暗い背景と明るい主人公

観光立国だの電子端末を使った管理社会だの移民労働者だの、結構リアルなディストピアを描いた作品。
明るい森絵都節に支えられて楽しく読めるけれど、普通の少年少女である主人公たちにはどうしようもないこともあるのがほろ苦い。
一応ハッピーエンドではあるので、これから読む人は安心してほしい。
カザアナAmazon書評・レビュー:カザアナより
4022516143
No.3:
(4pt)

いろんなあわいを心地よく行き来する感じ。

面白かったです。
表紙に惹かれて手にとって、1ページ目を斜め読みして購入。読み進むうちにどんどん意表を突かれて一気に読了。
設定のリアルさには鳩尾が重くなるけど、それでも登場人物の軽やかさに救われる。
過去と今と未来、人間とその他の存在、いろんなあわいを軸足を作らずにゆらゆら行き来する、そんな感じの心地よい世界でした。
カザアナAmazon書評・レビュー:カザアナより
4022516143
No.2:
(2pt)

もったいない(多少ネタばれあり)

森絵都さんは、様々な題材をユーモアに富んだ読みやすい文体で物語を紡いでいくので好きな作家さんです。
今回も楽しみにして読み始めました。
平安の昔に怪しき力を持った「風穴」たちが存在したというお話を軸に、近未来の日本を舞台にしたカザアナたちと或家族の冒険の日々が描かれています。
その昔カザアナたちにおこった悲劇を語る時は、流麗な文章に心が躍りました。
空を読む力、虫を読む力、石を読む力、鳥を読む力。こんな人達との様々な冒険、できれば違う題材で読みたかったです。
なぜ、現代の日本が抱える闇みたいなものをクローズアップした未来を舞台にしたのか。
日本が(自分のせいとはいえ)窮地に陥ったとき、それを助けるのが他国のトップという図式になぜしたのか。
なんだか、政治的なお話が続いていて、後半は物語に入り込むことができませんでした。
カザアナさんたちが、市井の人びとの役に立ち、850年の時を超えて幸せに暮らせる日常が読みたかったです。
カザアナAmazon書評・レビュー:カザアナより
4022516143
No.1:
(2pt)

「みかずき」とは随分印象が違う

「みかずき」とは随分印象が違いますね。

近未来的な設定はいいのだけど、話の展開もファンタジックなのでリアリティを感じる部分が少なく、メッセージがぼけている(と感じる)のは、読者の趣向によるところが大きいのでしょうね。
カザアナAmazon書評・レビュー:カザアナより
4022516143

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