(短編集)
風に舞いあがるビニールシート
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ものすごくいい本で、感動もしたし、深く考えさられもしたんだけど、あまりにもダサくて萎えてしまう部分がある それは国連職員の言語 欧米人だって普通の人間で、「作ったりはしないさ」みたいな気取った表現はありえない そもそも日本人でこんな日本語で話すやついる? いたとしたら相当イタいやつじゃない? 欧米人ならこういう気取った話し方をするんだろうという前提がもうイタすぎる という一点だけ萎えるんだけど、それ以外はとても素晴らしい本です 僕は50%オフで買ったけど、そうじゃなくても買ってよかったと思うだろう 特に好きなのはレポートの代筆を頼む青年が出てくる「守護神」で、中盤の主人公の立場の転換がすごく鮮やかだった 短編なのにどんでん返しみたいな あともう一つは「ジェネレーションX」で、無駄に大人にならなくてよかったと肯定してもらったような気がした(^^) いわゆるバディもので、かつロードムービー(映画じゃないけど)という僕の大好きな要素がそろってる 一つだけ愚痴ったけど、そこも僕みたいに海外の長い人間じゃなければまったく気にならないと思うので、ぜひ皆さんにもおすすめしたいと思います | ||||
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年間30〜50冊ほど、小説に限らず多様な本を手に取るようにしているが、読んでいて「これだ」と思える小説に出会えることは1年に1回もない。そんな中でもこの小説は自分に「これだ」と思わせ、心を震わせる不思議な力を持つ小説だと感じた。森絵都さんの描く自然と感情移入させるような登場人物たちと自分の置かれている環境がそう感じさせたのだと思う。 全てのストーリーに、各々の登場人物の強い想いが描かれていて非常に読後感の良い作品ばかりであったが、全てにおいて感想を書き始めると一つの短編小説ほどの分量になりかねないため、1番感情移入しながら読んだ、タイトルも冠している「風に舞いあがるビニールシート」についてのみ感想を書きたい。 まず私は国際協力という分野の扉をたたき、入り口に立った人間である。まだまだひよっこで、エドと比較するには畏れ多くもあるが、それでも彼に感情移入せずにはいられなかった。自分もまた世界に散在する「風に舞いあがるビニールシート」を憂い、彼らのために何か行動を取る責任を負うと考える1人であるからだ。彼らが世界から忘れられないように、少なくとも自分は難解で重苦しい現実を見て見ぬふりしないようにと国際協力の門戸を開いた。エドとは経験も能力も違えど、自身も支援活動に全身全霊でコミットしている。そんな中でやはりプライベートとのバランスを取ることは非常に難しく感じている。里佳が望むような自分の目の前にある大切な人と築く幸せを「必要ない」とは割り切れないが、本質のところで他人を切り離しているようなきらいがある。しかし読み進めていくにあたって、エドは里佳のことを他人ではなく、人間の肌のぬくもりを持ったかけがえのない人と捉えているような描写が増えたように感じた。彼は結果的にはアフガニスタンにて「風に舞いあがるビニールシート」を守るために自身の命を落とすことになったが、きっと人の肌のぬくもりを知った彼は不幸せではなかったのだと思う。そして彼の想いはきちんと里佳の心の中で生きていることに対して、自分ごとのように強い喜びを覚えた。 | ||||
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表題作がとにかくうざい。自分は世界の悲惨な現実をわかってる。周囲の日本人がそれを理解しない。自慰的な文章にげんなり。世界が難民に溢れてるなんて馬鹿でも知ってるわ。周囲を貶めて、それを憂うナルシズムに吐き気がする。みんなそれなりに憂いているんだよ。平たく言えば意識高い系の典型なんだけど、まあ、その程度の話。 | ||||
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久しぶりに読み直し。犬の散歩だけは良さがわからず、あとはとても良かった!とくにジェネレーションXが好き。 | ||||
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★3.4/2022年12冊目/1月12冊目/『風に舞いあがるビニールシート』(文春文庫/文藝春秋)/森 絵都/P.342/2009年/543円+税 #読了 #読了2022 直木賞受賞作品。軽いものから重いものまで全6編からなる短編集。個人的には『ジェネレーションX』みたいな軽いノリのものを期待していたので、ストーリー展開や終わり方も青春風のオチで好きだった。タイトルにもなっている『風に舞いあがる…』みたいなシリアスなものも良かった。里佳の「どこに希望が?」の後のセリフにゾクッとし感動を覚えました。森絵都さんは、作品によって振り幅が大きくて「作風」が掴めないものの、どの作品も様々な種類の感動を与えてくれる。いい意味で毎回期待を裏切ってくれるところが好きです。 | ||||
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