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(短編集)
風に舞いあがるビニールシート
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風に舞いあがるビニールシートの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全121件 1~20 1/7ページ
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ものすごくいい本で、感動もしたし、深く考えさられもしたんだけど、あまりにもダサくて萎えてしまう部分がある それは国連職員の言語 欧米人だって普通の人間で、「作ったりはしないさ」みたいな気取った表現はありえない そもそも日本人でこんな日本語で話すやついる? いたとしたら相当イタいやつじゃない? 欧米人ならこういう気取った話し方をするんだろうという前提がもうイタすぎる という一点だけ萎えるんだけど、それ以外はとても素晴らしい本です 僕は50%オフで買ったけど、そうじゃなくても買ってよかったと思うだろう 特に好きなのはレポートの代筆を頼む青年が出てくる「守護神」で、中盤の主人公の立場の転換がすごく鮮やかだった 短編なのにどんでん返しみたいな あともう一つは「ジェネレーションX」で、無駄に大人にならなくてよかったと肯定してもらったような気がした(^^) いわゆるバディもので、かつロードムービー(映画じゃないけど)という僕の大好きな要素がそろってる 一つだけ愚痴ったけど、そこも僕みたいに海外の長い人間じゃなければまったく気にならないと思うので、ぜひ皆さんにもおすすめしたいと思います | ||||
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年間30〜50冊ほど、小説に限らず多様な本を手に取るようにしているが、読んでいて「これだ」と思える小説に出会えることは1年に1回もない。そんな中でもこの小説は自分に「これだ」と思わせ、心を震わせる不思議な力を持つ小説だと感じた。森絵都さんの描く自然と感情移入させるような登場人物たちと自分の置かれている環境がそう感じさせたのだと思う。 全てのストーリーに、各々の登場人物の強い想いが描かれていて非常に読後感の良い作品ばかりであったが、全てにおいて感想を書き始めると一つの短編小説ほどの分量になりかねないため、1番感情移入しながら読んだ、タイトルも冠している「風に舞いあがるビニールシート」についてのみ感想を書きたい。 まず私は国際協力という分野の扉をたたき、入り口に立った人間である。まだまだひよっこで、エドと比較するには畏れ多くもあるが、それでも彼に感情移入せずにはいられなかった。自分もまた世界に散在する「風に舞いあがるビニールシート」を憂い、彼らのために何か行動を取る責任を負うと考える1人であるからだ。彼らが世界から忘れられないように、少なくとも自分は難解で重苦しい現実を見て見ぬふりしないようにと国際協力の門戸を開いた。エドとは経験も能力も違えど、自身も支援活動に全身全霊でコミットしている。そんな中でやはりプライベートとのバランスを取ることは非常に難しく感じている。里佳が望むような自分の目の前にある大切な人と築く幸せを「必要ない」とは割り切れないが、本質のところで他人を切り離しているようなきらいがある。しかし読み進めていくにあたって、エドは里佳のことを他人ではなく、人間の肌のぬくもりを持ったかけがえのない人と捉えているような描写が増えたように感じた。彼は結果的にはアフガニスタンにて「風に舞いあがるビニールシート」を守るために自身の命を落とすことになったが、きっと人の肌のぬくもりを知った彼は不幸せではなかったのだと思う。そして彼の想いはきちんと里佳の心の中で生きていることに対して、自分ごとのように強い喜びを覚えた。 | ||||
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表題作がとにかくうざい。自分は世界の悲惨な現実をわかってる。周囲の日本人がそれを理解しない。自慰的な文章にげんなり。世界が難民に溢れてるなんて馬鹿でも知ってるわ。周囲を貶めて、それを憂うナルシズムに吐き気がする。みんなそれなりに憂いているんだよ。平たく言えば意識高い系の典型なんだけど、まあ、その程度の話。 | ||||
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久しぶりに読み直し。犬の散歩だけは良さがわからず、あとはとても良かった!とくにジェネレーションXが好き。 | ||||
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★3.4/2022年12冊目/1月12冊目/『風に舞いあがるビニールシート』(文春文庫/文藝春秋)/森 絵都/P.342/2009年/543円+税 #読了 #読了2022 直木賞受賞作品。軽いものから重いものまで全6編からなる短編集。個人的には『ジェネレーションX』みたいな軽いノリのものを期待していたので、ストーリー展開や終わり方も青春風のオチで好きだった。タイトルにもなっている『風に舞いあがる…』みたいなシリアスなものも良かった。里佳の「どこに希望が?」の後のセリフにゾクッとし感動を覚えました。森絵都さんは、作品によって振り幅が大きくて「作風」が掴めないものの、どの作品も様々な種類の感動を与えてくれる。いい意味で毎回期待を裏切ってくれるところが好きです。 | ||||
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さらっと読める短編集で内容も飽きずに読了できた。 静かで落ち着いた文章はストレスがなく、夜の読書にぴったりだった。 入浴中に読んだり、就寝前に読んだり、夕食後に読んだり、夜に読むことが多かった。 1話読み終えるたびに人の優しさや温もりに触れたような感覚に陥った。 『器を探して』ちょっと胡散臭い才色兼備風パティシエとそれに振り回される部下のお話。 下品でも嘘つきでもずば抜けた才能があり、運もあれば、ついて来てくれる人はいるし、支えてくれる誰かに出会える。 そう、人生なんとかなっちゃうんだよねって思えるお話。 あっけらかんとした女の図太さって嫌いじゃないのかもしれないと思わせてくれた。 『犬の散歩』今まで、保護犬活動をしている人に何度かあった事がある。 動物の命を守るという使命感を振りかざし、勘違いしていて偉そうにしている人もいれば、そうじゃない人もいる。 このお話に出てくる人は、後者の方。動物好きが高じて損得勘定など構わず、保護活動をしている人のお話。 今日も同じ空の下のどこかに飼い主のいない犬や猫のお世話を甲斐甲斐しくしている人がいる事を思い出させてくれて、気持ちを温かくさせてくれた。 『守護神』社会人学生の描き方が面白かった。苦学生でもないのに卒業後2部に入学した友人に当時、偏見を持ってしまったけれど、本気で勉強したい人が2部にはいるのかもしれないと思った。今更、当時の友人を羨ましくも思ったし、今からでも2部に入学して訳ありな仲間と勉強してみたくなった。 『鐘の音』理屈では説明できない、運命の不思議な力を私は信じているので、このお話は泣けた。個人的には1番心に残るお話だった。 『ジェネレーションX』わかり合えるわけがないと思い込んでた若者と意気投合しちゃうお話。元気になる。 『風に舞い上がるビニールシート』命を懸けて働く人はどこかで自分の命を軽んじている。というか、自分の命に執着していない風にも見える。 戦場で働くエリート達は、優しくて強いんだけど、心のそこにしまってある寂しさが原動力だって事を周りに知られないようにする。 格好悪い事を徹底的に排除する。ユーモアもジョークも自分を守るためのもの。 私は別にエリートじゃなくて良いんだけど、目一杯働いている人が好きだ。 その原動力の根底には寂しさ?悲しさ?ネガティブで繊細な内面が隠れていたりする。 いつも誰かの事を心配し、助けたいと思っている働き者でとっても優しいあの人。 あの人は、自分の本音が聞きたいなんて誰も思っていないという事を知っている。 いつも周りを笑わせてくれるだけ。 そんな優しい誰かの事もふと思い出した。 | ||||
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まずもって、この小説には、きちんとした文体のきれいな日本語で描いてほしいと私は感じました。 梶井基次郎の檸檬ほどの綺麗な文体を求めるわけではありませんが、やはり近年の売れっ子作家や有名な作家には共通して読みやすさや文章力から伝わる情景のリアリティーがあるように思います。 | ||||
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悪くないです。 悪くないですが、伏線が提示され、きちんと回収されて、取材や文献による細部の作り込みも丁寧で、普通に読んでいる分にはあやふやな部分もありません。 良質なテレビドラマを見たあとのような余韻が残り、つまり、完全に好みの問題ではあるのですが。 ただ、途中でSARSという言葉が対岸の火事のように出てきた時には、コロナ禍の昨今、本作がいま書かれていたらそういったことがどんなニュアンスを帯びて使われたのか、月並みなことを考えてしまいました。 | ||||
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この物語群に散りばめられている「森 絵都」さんによる、たくさんの語句・表現法が、かえってシリアスな内容の真実らしさを減弱、・・・・時には消失させている悲しい短編集。 この作家さんの名前「絵都」をふくめ、彼女の物語の表現法、呈示の仕方に重大な欠陥があると思います。すべてに「嘘の香り」がするのです。 この短編集の題目になっている『風に舞いあがるビニールシート 』がその典型で、物語の内容が、世界の紛争地で、国連の一部門で働く男性と、その妻(主人公)のごちゃごちゃしたストレスフルな状況の上での離婚、その後の元夫の死・・・・であるにも関わらず、・・・・・わたしの感情が大きく揺すぶられたりするころはなかった。読者は一時は目くらましにあうかもしれませんが、ある時に気がつくのです。 「ああぁ、しょせん何もない作家さんなのだ」と。 中学生くらいまで読者には、入門小説として最適だとは思います。 | ||||
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皆人間臭くて、大切にしているものがあって全力になれて羨ましい。 | ||||
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六つの別個の物語を紡ぐ、作者の構想力の豊かさに圧倒された。個人的には、書籍の表題作である最後の作品が一番気に入っている。 | ||||
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それぞれの章でかなり専門的で深みのある物語が展開しそうな職業や立場を描きながら、紡がれる物語はかなりライトで浅い。 恋愛や人間関係が主軸になりながら、まるで中学生同士のごっこの様に感じる。 まず登場人物が「その職業」にいそうな人物である為だけに存在するかのように無味無臭。人間味が無い。心に響く言葉も行動も無し。 それっぽい事しているようで何も無い。 そんな小説。 他の児童文学読んだ方がまだマシだし、作者に合ってると思う。 | ||||
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NHKでドラマ化もされた表題作が素晴らしい! それ以外の作品が若干弱いが面白いので気にならない。 購入を勧められます。 表題作の素晴らしさがスバ抜けてる。 その価値が素晴らしい。 星5つ! | ||||
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一生懸命にもがいて生きることで得られる自分の価値観への気付き。あとがきにもあるが、テーマは共通でも、6篇全て異なる世界観で描かれ、かつ読み終えたときにハッとさせられる構成がすごい。 | ||||
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彼氏が貸してくれて、久しぶりに小説を読みました。6話の短編集でしたが、どれも面白かったです。 1番好きなのは「風に舞い上がるビニールシート」 彼もこの話がお気に入りで、何回も読んだと言ってました。 風に舞い上がるビニールシート。 暴風が吹けば軽々飛んでしまう、ささやかな幸福な日々のこと。(と、日本在住の私は解釈しました) 私たちのシートも飛ばされそうよ、と訴える主人公に「暴風が吹いても、日本であれば安全な場所に着地できる。好きなものを腹いっぱい食べて温かいベッドで眠ることが出来る。世界ではそれを幸せと呼ぶんだ」と返す主人公の元旦那。 舞い続ける沢山のビニールシートを抑えに行く旦那と、足元のビニールシートを抑えたい妻。 「私のシートは飛ばされてしまった」そんな風に思う主人公はラストシーンで、素敵なビニールシートが足元に敷かれていたことに気づくのです。 * 全然関係ないですが、主人公元旦那の名前が「エド」だったので、私の頭の中ではエド・シーランで再生されていました。 彼氏にはいい小説を教えてもらいました。借りた本を汚したのでもう1冊買いましたが、自分用に手元に残ったのが心から嬉しいと思える短編集でした。 | ||||
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6つの短編からなる本作、洋菓子店のマネージャー(美濃の器)・ホステス(犬の散歩)・社会人大学生(守護神)・鐘の音(仏像修復師)・出版社社員(ジェネレーションX)・国連職員(風にまいあがるビニールシート)、社会人大学生・仏像修復師・国連職員とかあまり知らなかったので勉強になりました。それぞれのストーリーも秀逸です。特に4つ目の「鐘の音」が心に滲みました!おねがい この本、今年一番かもニコニコ アディショナルタイム(プチネタバレあり、新鮮な気持ちで読まれたい方は読了後お読みください)今回は長くてすいません | ||||
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6つの短編小説がありますが、その中のプロジェクトXという話が私は気に入りました。 きっとあなたの心に響くお気に入りの話が見つかると思います。 オススメです! | ||||
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此れは、おじさん向け青春小説かな。自分の個人的感ですが、構成は短編集でどれもいまひとつ。私は大人向け児童文学とでも云える他の著書が好きだっただけに、なんとも評価し難い処だ。筆者らしくなく残念。 | ||||
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森絵都さんの短編集。UNHCRを描いた表題作は、最後に出てくる。 14年くらい前に読んだ本。社会経験を積んだ上で読むと違う味わい。 森絵都さんは、恋愛とか結婚と仕事や夢とを天秤に掛けながら思い悩む人が主役である事が多いかなと思った。 個人的には守護神が好き。人生に悩むって苦しいことも多いけど、一生懸命にやっている人は周りの声援を受けるんだなって感じさせてくれる作品。 よい作品。 | ||||
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6つの作品すべてが面白かった、直木賞作品云々より読み手と していかに楽しめるかを考えると本書は質の高い作品だと思う、 個人的にはサラリーマンの悲哀と友情を描いた「ジュネレーシ ョンX」が特に面白かった。 | ||||
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