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(短編集)
風に舞いあがるビニールシート
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風に舞いあがるビニールシートの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全121件 21~40 2/7ページ
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非常に良いーという評価を信じて購入しましたが、手垢が付いており気持ちが悪く処分しました。 非常に残念でした。 評価は主観なので抗議は出来かねますが、もう中古は買わないことにしました。 | ||||
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個人の感想なので、気にしないでください。 最近、直木賞作品を何点か読ませて頂きましたがどれも親切な文章に感じました。 なので、あまり感動は有りませんでした。 直木賞や芥川賞ってどんな意味があるのかな? | ||||
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短編が沢山収録されてます。どれもテーストが異なっていて、面白いです。 | ||||
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まず驚くのが森絵都という作家の小説のうまさだ。とりたてて飾り立てているわけではない。だが絶妙な構成力で、迫って来る。 6篇に関連性はない。強いて言えば「いい話」「一生懸命生きている人の話」。ただしどの話も「入口」と「出口」が違う。ほぼ中盤まではよくある「いい話」なのだが、最後の思い切り作者の観点が違うことに気づかされる。 そのなのだ、この人の凄いところは。 とりわけ気にったのは「ジェネレーションX]。とにかく会話が生きている。拍手! | ||||
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直木賞作品なので読みましたが 途中でやめてしまいました。 | ||||
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ひとつひとつのお話が、盛り上がりをみせる手前で終わってしまう感じがした。 | ||||
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やられた。 この一言につきます。 この本の主軸は、三十代をこえた人達を軸としており 全体的に、大人の雰囲気をかもしだしています。 その中で、大人のそれぞれの悩みや 人生において大切な事とは何かを 人間臭さをもって、語ってくれる そんな小説です。 最初読んでいるときは、森絵都ってこんな人だっけ?と思うくらいに 他の作品と比べると少し趣がかわっていて その中にも凄い魅力がたくさんつまった本だと思います | ||||
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里佳の決意はなんとも不思議な…、でも不思議とも思えないその心の動き。幸福を知らない人間が幸福を増やすことはできない、ということか。 | ||||
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UNHCRの東京スタッフの女性と難民保護の現地で働きたがる男性との逢瀬を扱った表題作ほか5編 この作者のほかの作品を読んでこの作品を読んでいなかったので 入手はしていたものの久しぶりに読んでみました。 他の作品とは違い、性的な表現も含んでいるので苦手な人も 出てくるのかなと思います。 あらすじは 器を探して:天才的なケーキ作品を作る人に惚れ込み、惚れ込んだ弱みに つけ込まれ、良いように使われる女性を扱った作品 犬の散歩:普通の専業主婦と生きてきた女性が、引き取り手のない 犬を保護し、その費用を捻出するために夜の商売までがんばるぐらい 価値観が変わった作品 守護神: 大学の2部に通うバイト青年が、レポートの代筆の天才に レポートをお願いする作品 鐘の音: 仏像を作るのにとても器用なだけに仏像に魂が入っていないと 感じるジレンマに苦難する人の半生を振り返る作品 ジェネレーションX:苦情処理に向かう車の中で、新人類と 思っていた得意先営業と最後は心あわせる作品 風に舞い上がるビニールシート: UNHCRで体の相性は抜群のものの 価値観が大きく異なる男女を扱った作品 性的表現が無く、全年齢的作品が多いこの作者ですが、この短編は 器を探してとか風に舞い上がる・・・とかはもうちょっと年齢層が 高い作品の様に感じました。その分少しこれまでと違うのでは と感じる人もいるのではと思います。 でも、全作品を通じて、価値観を大切にして生きてゆく人々の 真剣さがとてもよく描かれて、重たくも無くしかし薄っぺらくもなく 気持ちよく読めるのは私はとても好きです。 特に表題作は、かたくなに自分の価値観を守っていた女性が恋人の 価値観を最期を通じて知ることによりわだかまりが氷解し 新しい世界へと踏み出す姿がとても好きです。 どの作品もしっかり調べてから作品を作っているのか特殊な 背景にも関わらず、無理なく展開するのは作者の力量を感じます。 良い作品になっていると思います とてもオススメです | ||||
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短編集です。私はタイトルの作品より、守護神という作品が好きです。 | ||||
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6編の短編集には6人の人生が描かれている 自分とは価値観が異なるキャラクターもいるが 多種多様な考え方や生き方を読めるのが読書のいい部分だと思う 表題作『風に舞いあがるビニールシート』を初めて読んだのは何年も前だが 主人公が立ち上がる場面は未だにずっと心に残っている | ||||
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短篇集だが、その中でも「ジェネレーションX」と「風に舞いあがるビニールシート」がよかった。 これまでは犬の保護活動を応援している作家ということくらいしか認識していなかったが、それだけではなかった。 対人間でも、自分を必要としている相手に手を差し伸べる、自分の殻を割って一歩踏み出す勇気を応援している。 物語の流れが自然で、いつの間にか、無理なく、読者の私もその流れに乗ってしまっている。 「風に舞いあがるビニールシート」の中で、安楽な生活や財産に目がない友達を、絶妙なタイミングで登場させる。彼女達の登場で、ヒロインが「あの友達と私とは同じじゃないか?」とそれまでの自分に疑問を持つようになる流れが無理のないものになっている。 「ジェネレーションX」では、若者言葉で延々としゃべりまくる青年に、主人公と同様私もウンザリしてくる。しかし止まらない、わけがわからない!と思っていると、そのおしゃべりが次第に輝いてくるのだ。主人公がおしゃべりの意味に次第に気がついて行くタイミングと読者の私が気がつくタイミングが重なり、主人公の感動と私の感動が重なる。森絵都さんに、気持ちの良い流れに乗せていただいた気がする。そして、そこで「終わり」とはならない。主人公は最後に青年を手助けするためちょっとした行動に出る。「あなたも主人公のように、一歩踏み出すことができるのよ。」という森絵都さんの柔らかな微笑みが見えるようだ。 | ||||
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タイトル作「風に舞いあがるビニールシート」を含む全6編からなる短編集。それぞれに通低するのは、人が迷いをふっきる瞬間となるだろうか。 国連機関で働く夫婦を描いたタイトル作は、愛と使命のはざまで逡巡し、すれ違っていく二人の姿が印象的だ。難民救済の重い現実を盛り込みつつ、スッキリとまとめ、ラストは清々しくも淡い感動を呼ぶという短編にしては充実した内容になっている。 本作品集の他の収録作も、背景や主人公の年代、性別、置かれた立場や、シチュエーションは異なるものの、読後感がとても爽やかである。 作品の中で語られる、専門的な分野に対する著者の知識量には脱帽。 | ||||
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森絵都さんは初めて読んだのですが、なんでもっと早くに読まなかったんだろうと悔しくなった。まったくカラーの違う短編で、でも底に流れる人間ドラマと、じんわりくるユーモアが抜群。作者のほかの作品も読んでみたいです。 | ||||
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第135回の直木賞を受賞した森絵都氏の短編集。 直木賞受賞作としてはどうにか及第点といったレベルです。この作者は前作の「永遠の出口」で受賞すべきでした。高評価のレビューを書いていられる方もいらっしゃいますが、本作が直木賞受賞作でなかったら、高い評価をされたか疑問です。「永遠の出口」は集英社、この「風に舞いあがるビニールシート」は文藝春秋刊という点が左右したのでしょうか(笑) 森氏の作品を初めて読むなら「永遠の出口」をお勧めします。まあ、あちらは長編ですが。 ところで、森氏の作品では”昨日の夜”の意味の”ゆうべ”を”夕べ”と書かれているのが気になります。“夕べ”は「秋の夕べ」とか童謡の「♪夕べ浜辺をさまよえば~」のように夕方のことです。“昨日の夜”の”ゆうべ”は漢字表記するなら”昨夜”です(ちゃんと読まれるか不安ならルビを振るしかないですが)。ちなみに小川知子さんの往年のヒット曲は「ゆうべの秘密」とかな表記となっています。 辞書をひけば一目瞭然なんですが、この”夕べは”森氏以外の小説家の方の作品にもたくさん出てきます。直木賞選考委員の方の作品でも見られますが、編集の方は気にならないのでしょうか? | ||||
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生き方を考えさせられる本。6本の短編が収録されている。どれもいい話である。忘れていた感情や忘れてはいけない気持ちに気がつかせてくれる。表題作の「風に舞い上がるビニールシート」は2006年上半期の直木賞受賞作品。この作品は自分の心をえぐるように入ってくる作品。愉快に読める話ではないが、作品としてすばらしい。この他に気に入った作品は「犬の散歩」「守護神」「ジェネレーションX」。自分の生き方について考えさせられる。 以下、個別作品の感想。 ◎器を探して 私がよく知る岐阜県多治見市での器探しの物語。スイーツを撮影するために、それを乗せる器を探す。クリスマスイブに東京から出張を命ぜられ、恋人との重要な約束を果たせなくなってしまう。シチュエーションだけでもドキドキしながら読める。そして、スイーツに映える器に出会うまでの話は、新しい恋人を見つけるかのよう。偶然の出会いが必然と思ってしまうのは、器探しが恋愛と同じであることを暗に示している。結末はもう少し先まで物語を進めてもよかったのではないかと思う。前菜だけ食べて終わったみたいな感じだ。そこだけが物足りないところ。 ◎犬の散歩 えぇ話や。読んでいて涙が出そうになった。犬を飼っている人ならこうなってしまう気持ちを理解してもらえるだろう。ええ話である。 ◎守護神 最後の方で明らかになる登場人物の背後にあるストーリーに瞠目した。格好いい生き方だなあと。元気をもらえた。これもええ話である。 ◎鐘の音 不空羂索(ふくうけんじゃく)という仏像と交わるシーンが印象的な物語。 ◎ジェネレーションX 石津の生き方が格好いい。格好悪いように見えるけど格好いい。 ◎風に舞い上がるビニールシート 風に舞い上がるビニールシートはどこかに飛んでいって消えてしまう命を表現している。地球上にははかなく奪われる命が、今もどこかで散っている。誰かかがその命をきちんと見なければいけない。誰かがその命が飛ばないように押さえないといけない。難民を救う仕事に携わる命のストーリー。心をえぐられたような読後感だった。 | ||||
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「器を探して(2006年3月号・256号、「美濃焼の器」を改題)」、「犬の散歩(2006年5月号・257号)」までは他の作家に秀でる/差別化されるとも思えないが、「守護神(2006年7月号・258号)」で呆気、とても気に入る。 「鐘の音(2006年9月号・259号、「残響」を改題)」も好い味で、元が童話作家だけに、お話に逃げ道がない。 別のところで書いたが、構成が緻密なので読者が寄り添って読むのに最適。 その代償は別の結末が想起されないとなるが、それはまた別の作家に任せよう。 「ジェネレーションX(2006年11月号・260号)」でやや失速し(つまり結末が見えるお話なのに経緯まで見えてしまう)、「風に舞いあがるビニールシート(2007年1月号・261号)」では大量の資料をバックボーンに究極の恋愛劇を語る。 もっともこのお話も結末の予想は付くし、資料が煩い(世間に反感を持たれるような意見を言わない)部分も併せ持つので短篇集中の最高作ではないだろう。 ……というようなことを書くとアンチが騒ぐんだよね。 | ||||
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生きていく希望、元気をもらえた。 表題作を含む6つの短編集。 共通するのは、日々辛いことだらけの中で、最後には明るい兆しで終わる。 短編ながらものすごく濃密な物語。 自分の好きなことに没頭すればいいんだ。 思い出したのは、映画「阪急電車 片道15分の奇跡」のキャッチコピー。 「死にたいほど辛いわけじゃないけど、 辛くてどうしようもない気持ちを抱えながら生きている」 背景が違うのは、各主人公はその仕事が好きということだ。 自分が気にいったのは、3つ。 『器を探して』 洋菓子職人を目指していた弥生が、カリスマ・パティシエの元での奔走物語。 翻弄されていた彼女が、最後には主導権を握っていくような終わり方。 『守護神』 夜間大学の卒業に足りない単位修得のため代筆依頼に奔走する社会人学生・祐介。 軽そうに見える彼の代筆の勘違い、勉強熱心さがわかるどんでん返し。 『ジェネレーションX』 クレーム訪問に向かう野田が、車中で取引先の年下の行動に嫌悪する。 しかし、クレーム対応への真剣さ、そして、若さあふれる馬鹿っぷりに いつしか惹きこまれ、意気投合、晴れ晴れとした終わり方。 苦悩。 真剣に取り組んでいるからこそ、向き合うことになる壁。 各主人公の重苦しい状況が伝わってくる。 世の中には、いろいろな仕事、境遇があることに気付かされる。 しかし、一人で生きているわけではない。 ちゃんと見守ってくれている人がいる。 それは、真剣に生きているからこそのこと。 この本が教えてくれる。 著者は、この本を書くにあたり、 どれだけ、参考文献を読み漁ったり、体験したのだろうか? 緻密な内容に敬服する。 第135回(平成18年度上半期) 直木賞受賞作 | ||||
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作中人物と私(高齢読者)との価値観の違いでしょうか。考えすぎじゃないのと思いながら、それでも最後まで読んでしまいました。 | ||||
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短編集だから少し物足りなさを感じるけれど、それぞれよくまっとまっています。 | ||||
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