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(短編集)
風に舞いあがるビニールシート
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風に舞いあがるビニールシートの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 121~122 7/7ページ
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6編から成る。きちんと人生に対して向き合い、挑戦している確かな人たちの足取りを描いている。人気パティシエのマネージャーの話から始まり、ホステス、社会人大学生と、それぞれひとひねりあるものの、比較的地味な話が続く。へえ、正統派に近い作品も書くんだな、と思っていると、「鐘の音」で、仏像修復師なんていう奇抜な世界が用意されている。この作品は、オチが少々鼻につくが、それ以外は迫力がある。「ジェネレーションX」は、うまい。ラストの余韻もいい。 ところが、最後の「風に舞いあがるビニールシート」が、もう感動作品なのである。国連難民高等弁務官事務所が舞台だ。重い。でも胸にこたえる。まいった。 この作家自身も、色んな世界に挑戦する気概のある人だ。 | ||||
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表題作を除けば、決して当事者以外にとっての大事件は起こらない。仏像の復元職人、有名パティシエの秘書など新奇な立場の人物は登場するが、どこか山本周五郎や藤沢周平の時代小説を彷彿とさせる淡彩だが深い味わいの短編集。著者の昔からの愛読者は驚かれるかもしれないが、間違いなく本書で著者は本年度の賞レースの主役となるだろう。 | ||||
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