島はぼくらと



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初公開日(参考)2013年06月
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長編小説

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島はぼくらと

2013年06月05日 島はぼくらと

直木賞受賞、第一作 待望の書き下ろし長編 母と祖母の女三代で暮らす、伸びやかな少女、朱里。 美人で気が強く、どこか醒めた網元の一人娘、衣花。 父のロハスに巻き込まれ、東京から連れてこられた源樹。 熱心な演劇部員なのに、思うように練習に出られない新。 島に高校がないため、4人はフェリーで本土に通う。 「幻の脚本」の謎、未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、 島を背負う大人たちの覚悟、そして、自らの淡い恋心。 故郷を巣立つ前に知った大切なこと――すべてが詰まった傑作書き下ろし長編。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.67pt

島はぼくらとの総合評価:8.26/10点レビュー 72件。Aランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

島はぼくらとの感想

白辻村か黒辻村かって事になると、この作品は明らかに白辻村で、っていうか「真っ白」な作品。
これまで読んだ辻村作品では「異質」かも。悪い意味ではなくて良い意味で。
「こんな作品も描くんですね」って少し意外でした。

舞台は瀬戸内海に浮かぶ島。
島の生活ってのが、どこでもこんな感じなのかは分からないですが、元々住んでいた住民たち以外にも、Iターンで渡ってきた人達や、諸事情あって内地から逃げるように移住してきたシングルマザーが多く生活をしているという設定。
そしてそこには、島というある意味閉鎖された空間ならではの、大人たちにしか分からない複雑な事情が絡み合っています。
テーマは島に過ごす人間たちの繋がりの強さと別れでしょうか。
主人公はこの島に住む男子2名、女子2名の高校生なのですが、本来大人たちで何とかクリアしていくはずのそれら事情も、狭い世界の中では子供たちにも筒抜けで、巻き込まれたり、或いは、自ら巻き込まれに行ったりします。
将来、島から出るというのが基本路線の彼らの中には、島に残る事を宿命付けられた網元の娘もおり、繋がりが強いが故により別れが辛いものになるといった設定には、わざとらしさも感じざるを得ないんですけどね。
4人の高校生たちは価値観等、それぞれにタイプが異なっており、同じ島に暮らしていなければ友達にすらなれたかどうか。
そんな事を色々考えながら読んでいると、最後に涙腺崩壊するかも。
色々な諸事情がウルトラC的に上手く収束してラストはハッピーエンド、っていうのは、この作者さんらしく無い終わり方な気もしないでもないです。
なので後々印象に残らない作品なのかも知れませんが、読後相当「ほっこり」したのは間違いありません。

作品間での登場人物の往来が珍しくない作者さんですが、この作品には辻村作品では5指に入るであろうキャラである「あの人」が登場します。
チラッとの登場ではなくかなりの活躍と存在感を出してます。
地域活性デザイナーのあの人とタッグを組んでの続編がありそうな気がしますね。(まだ出てないよね)

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:
(5pt)

島はぼくらとの感想

離島を描いた非常に透明な作品
Iターンの実情など、芯をついているとは思うが、きれい過ぎる気も。

mick
M6JVTZ3L
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

島はぼくらとの感想

ミステリーの分野ではないですが、最高でした。
青春感動物ってことで、ちょっと避けてたのですが、もっと早く読めばよかった。
辻村作品にはときどき、田舎の風習や、しきたりに縛られた人生が描かれます。
田舎を捨てるように出てきている自分には、多くの共感できる点があり、残るものの立場、出て行く人の立場について考えさせられます。
この本は、そんな窮屈な田舎の人間関係の中での、出会いと別れが描かれています。
他の作品とのリンクという、おなじみのサービスもあって、あの名前が出てきた時には震えました。
それが誰かは、読んでからのお楽しみです。

Hidezo
GX0TU62Y
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.69:
(5pt)

良い

良い
島はぼくらとAmazon書評・レビュー:島はぼくらとより
406218365X
No.68:
(5pt)

面白くて知ることも多くていい作品。

やっぱり舞台が島なので、序盤はそこに住む登場人物の紹介や島のルールや島民独自の感覚の説明にあてられて、物語がちゃんと展開しはじめるのは一章の終盤からです。そこからはスルスルと読み進められ、島という共同体の中でも色んな人がいて、良く見える人にも褒められない部分はあったり、逆もまたしかり。そんな島に流れる時間を4人の高校生の視点から描いた作品。本当に島民は島民で、自分は彼らからすると本土の人間と呼ばれるんだと思うとなんか新鮮でした。序盤の幻の脚本はあれで終わったのかなと疑問を残し、終盤きっちり回収するのはさすがですね。
島はぼくらとAmazon書評・レビュー:島はぼくらとより
406218365X
No.67:
(4pt)

「おかえり」が心にしみる、静かなあたたかさ

読んでいる途中から、なんだか島の空気が肌にまとわりつくような気がしてきて、最後のページを閉じたときには、静かな「おかえり」が胸に残っていました。

登場人物たちの未来がはっきりとは描かれていないのに、不思議と満たされた気持ちになる。朱里が帰ってきたとき、衣花がぽつりと「おかえりなさい」と言う場面がとても好きです。ずっと「いってらっしゃい」と送り出すばかりだった彼女が、ようやく言えたその一言に、島の時間がやさしく動いた気がしました。

物語の中で大きな事件が起きるわけではないけれど、誰かの選択や、ちょっとした言葉のすれ違いが、じんわりと心に響いてくる。読んでいるうちに、自分の中の“帰る場所”についても考えたくなりました。

静かだけど、ちゃんと届く。そんな一冊でした。
島はぼくらとAmazon書評・レビュー:島はぼくらとより
406218365X
No.66:
(5pt)

現状に埋もれることなく未来を切り開いていこうとする若者の姿が描かれている。

冴島に住む高校生4人を中心に
ちょっとした事件が起きながら
島の生態も描かれていて
単なる青春小説とも味わいが異なる。
(解説の指摘も参考になる。)

地方にはどこにでも
なんらかのしがらみはあるだろうが
それに縛られて
諦めて人生を終えるのではなく
彼らなりに新しい生き方を
開拓していくような前向きさが
作品の大団円では表現されていると思う。
だから読後感も爽やかなのだろう。

物語冒頭で、4人のうち
誰が主人公だろうと考えた。
最初はアカリかなと思いながら
読み進めていたのだが
途中から、むしろキヌカこそ
ヒロインなのではないかと感じ始めた。
彼女は同級生の3人に助けられて
それまで読者にも想像できなかった
新しい生き方を見つけていく。
これから未来を開拓していこうとする
若者の姿が瑞々しく描かれている。
島はぼくらとAmazon書評・レビュー:島はぼくらとより
406218365X
No.65:
(5pt)

青春物語

島暮らしの少年少女の青春とそれを取り巻く人達のリアルな物語。
「傲慢と善良」「青空と逃げる」にも登場するヨシノも活躍します。
島はぼくらとAmazon書評・レビュー:島はぼくらとより
406218365X



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