(短編集)
サクラ咲く
- 図書室 (35)
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サクラ咲くの総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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中高生向けの3編のジュブナイルな作品ですが、学校生活において目立たないように身を潜めているタイプに光を当てている辺りがこの作者さんらしいところですね。 | ||||
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この作家さんはまだ3冊目です。「ふちなしのかがみ」で好みの感じの心理ホラーだと思い、次の「太陽の座る場所」ではまってしまいました。 この本には3つの短編が収められています。 「約束の場所、約束の時間」進研ゼミ 中二講座(2009年) 「サクラ咲く」進研ゼミ 中一講座(2010年) 「世界で一番美しい宝石」小説宝石(2011年) ということなので特に最初の2つはジュニア向け小説のようです。最初のものは少年少女SFの古典「時をかける少女」のようなお話です。主な登場人物は中学生で、読んでいて「これはジュニア向けのラノベというより、ひょっとして小学校高学年から中学生向けの子供のための作品じゃないのか?」と思ってしまいました。 哀切で苦い「太陽の座る場所」が気に入った自分としてはちょっと幼すぎました。 あとの2作は舞台が高校に移るためまだ共感しながら読むことができました。登場人物たちはみんなまだとてもピュアで純粋。何かあると自分が悪いのではと反省したり、自信がなくて言いたいことも言えなかったり。だんだんと10代の頃の記憶がよみがえってきて、思い出せば自分もこんな感じだったな・・と遠い目に。 主人公たちは「学校っていうのはクラスの中心にいるようなキラキラした連中のためだけの晴れがましい舞台だ。目立つヤツと目立たないヤツが同じ校舎を使ってるけど、そこで見えてる景色は全然違うんだろう」と自分は決して主役にはなれないと自虐しています。 けれどいろんな経験を経て友情を育み、コンプレックスを克服し、恋もかなって、最後には「学校は俺たちみんなのものだ」と思えるようになります。 絵に描いたようなハッピーエンドの青春もので、自分はこんなふうに何もかも実現させて100%学校生活を謳歌するまではできなかったなあ・・とちょっとむなしい気持ちに。すっかり大人になってしまったんだな・・とため息が出ました。 高校生までの10代にぜひおすすめしたい作品集です。励まされると思います。 | ||||
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学生向けの作品だと思いますが、45歳のおっさんでもかなり感動しました。 辻村深月さん、スロウハイツの神様でものすごいファンになりましたが この本もかなりよかったです。 それぞれが少しずつつながっていて、3作とも素敵な作品でした。 1作品目、2作品目は同じ時系列でつながっていますが3作目でやられました。 気持ちもほっこり、すっきりな作品でした。 | ||||
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だいぶ昔のことで忘れてしまったことも多い中高生時代。このお話のように、ドラマチックなことはなかったけれど、少し似たこと、主人公と同じような想いがあったことを思い出しました。 自分か、自分が、と押しの強い人が得をする会社にいるので、このお話の世界が羨ましく感じます。いいお話だと思います。 | ||||
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辻村さんの得意とするものを存分に感じられた。そんな一冊。よかった。 | ||||
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最初の「約束の場所、約束の時間」は、辻村さんの好きな「ドラエモン」をオマージュした作品だろうか。児童読み物風である。しかし、続く「サクラ咲く」と「世界で一番美しい宝石」にはいつもの辻村色が垣間見られる。本が好きで図書館に入り浸る「マチ」や「立花先輩」は、作者自身の投影だろうか。どちらも清々しいラストである。彼女・彼ら登場人物の今後が、別作品で読めることを期待する。相変わらず辻村作品を読むと、あの生徒時代の、青臭い、苦々しい、甘酸っぱい感覚が蘇ってくることよ。 | ||||
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