太陽の坐る場所
- 同窓会 (71)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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高校の同窓会。 | ||||
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辻村深月が得意の女子の妬みストーリー | ||||
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【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する
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それぞれの話は、すれ違いながら生きている5人の心の闇が謎解きのように描かれています。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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上下分冊になる大作も良いが、小品ならではの良さが詰まった作品。松任谷由実以上に女子が垣間見える、男子からは溜め息の良い意味での佳作。 | ||||
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この著者さんを読むのは「ふちなしのかがみ」に続いてまだ2冊目です。イヤミスならぬ・・なんだろう、ミステリではないからイヤ青春小説とでもいうか・・。昔、同級生だった者たちがその時の思いや関係を引きずり卒業後も吹っ切ることができない、角田光代「三月の招待状」とかドラマ「天体観測」、映画「セント・エルモズ・ファイア」など同種のものがずっと作られているところをみると結構普遍的なテーマなんでしょう。 関東近郊の地方都市で高校の同級生だった彼ら。有名ブランドのデザイナーや映画関係者、女優になって華やかな世界に住んでいる者、専業主婦、銀行員もいる。そして東京在住とそのまま地方に残った者、微妙な勝ち組、負け組の意識。そんな彼らは年に2回、同窓会やクラス会と称して集まっています。 5章に分かれていて、5名の目から見た当時そして現在の状況や気持ちが描かれています。 コンプレックスというのはなんと人間を突き動かす動機になっているものかと思いますが、たとえば自分はどうやってもあの人には追いつけない、圧倒的にあの子の方が美しい、賢い、異性にもてる、劣っていると認めて惨めになる代わりに、その子に気に入ってもらい同じグループに入れてもらって自分も高価値に見えるように振る舞う。恵まれている子は優越感に満ちて女王となりますが、そんな立場もある日突然何をきっかけにして転落の一途をたどるかわからない、いじめる方、いじめられる方の立場の危うさ。仲間外れになる恐怖・・。 これらは女子のパターンですが、男子も今の職場で自信が持てず、みんなが自分を評価し好いてくれていたあの時期に固執していたり。自分が一番輝いていた時期を忘れられなくて必死で同窓会を開催し続けようとする者・・。 みんながかつての惨めな自分を忘れてプライドを保ち、コンプレックスをねじふせようと格闘する様が凄まじく、人間性のどす黒い裏面をこれでもかと描いているので、読んでいてだんだん気持ちが鬱々としてきます。それらの格闘は時に独りよがりで客観性のかけらもないのですが。 映画化されているのを知ってびっくりしましたが、本当なら不可能だと思うのですが・・どんなふうに作ったのだろう。キョウコと響子の意味など、後半の中頃になって人間関係の認識が間違っていたことに気がつき混乱しますが、このあたりはトリッキーでミステリ的ともいえます。 最後に希望の光が見えるのが救いでした。自分自身も10代の時には似たような経験もありましたが、ここまで凄まじく暗黒ではなかったです。いろいろと思い出して感慨深いものがありました。若い頃の思いや苦さからなかなか逃れられない人におすすめです。 | ||||
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デフォルメはあるにせよ、確かにこのような捻れて歪んだ感情は存在していたと思いました。 傷つけ傷つけられ、残酷な人間模様です。 登場人物それぞれ、囚われから脱出してくれたらと思いながら読みました。 太陽のような圧倒的な強い光じゃなくても、それぞれ光を持っていることを忘れたくないです。そう思えるストーリーです。 | ||||
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傲慢と善良を読んで辻村ワールドに引き込まれ、本屋でスマホ片手に数冊の文庫本を購入したものの一冊。 結論から言うと2008年の作品からか、読むものに現実の刃を突きつける、普段遠ざけているものを気づかせ、心を抉る濃密な心理描写の端緒は見えますが、クイーンを頂点とするカーストの話が男性読者としては傲慢ほど没入できなかった。 それでも第二章の紗江子の話は電車の中で少し人目を憚りながら泣いてしまうほど濃密で、他には無い体験をさせてくれる作家であることは間違いないです。 | ||||
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やはり辻村さん!という感じです!ただ登場人物のエピソードだけでは終わらせない!ラストであれ???と思わされやられたと思いました。 | ||||
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