悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。

みんな、俺の話を聞いたら尊敬したくなるよ。我が家は、六人家族で大変なんだ。

尾木遼平、46歳、元刑事。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

東京から青森まで―緑まぶしい五月の国道四号線を完全装備の自転車でツーリングする中年グラフィク・デザイナー、桐沢風太郎。

大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。

「私たち、お父さんのこと何も知らない」。胸を刺された男性が日本橋の上で息絶えた。

軽音楽部の廃部を取り消せ!優柔不断が玉にキズの神山啓人は、猪突猛進型幽霊部員の九十九伸太郎に引きずられて行動を開始する。

珍しい古書に関係する、特別な相談――謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。

盗犯を担当する警視庁捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、その部下で、捜査一課に憧れを抱きつつも萩尾を慕う女性刑事・秋穂が強盗殺人事件の捜査で奮闘する長編警察小説。

警部に昇任し、組織犯罪対策部第一課の係長に抜擢された、安城和也。

本当に死ぬ気なら、一年待ちませんか?人気絶頂のバイオリニスト、陰惨な事件の被害者家族、三十代のOL。

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。

薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。

周囲が新しい門出に沸く春、思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった大学卒業間近の新井和也。

祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

坂下薫平19歳。首都大学の学生寮で、個性溢れる面々と楽しい日々を過ごしていた。

まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。

僕は人形に恋をした。その人形は今、生きて動いて僕の目の前にいるーー。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。

ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。

昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

転職した会社が倒産してしまった片貝耕平は、人材派遣会社に登録したがどの仕事も長続きせず、担当者と喧嘩して辞めてしまう。

東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。

貸家だった木造民家の解体現場から、白骨死体が発見された。

不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。

穂村チカは、憧れの草壁先生の指導のもと、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見る高校2年生。

“幸運のさる”を見つけた中学生が次々と姿を消し、盲導犬は飼い主の前で無残に殺されていく―。

「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。

小学校6年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、今日も悩める患者たちが訪れる。

怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。

ヌードダンサーのミミイ・ローイこと漣子は八島財閥の御曹司・杉彦と恋に落ち、玉の輿に乗った。

史上初！ 最終候補にダブルエントリーされ、「こっちを読みたい！」という声が続出した話題作。

建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の失踪。

「一気に最後まで読んでしまった! これぞリアルの中のファンタジー!」真島ヒロ氏もこう絶賛した傑作長編。

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。

腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。

猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に立てこもる。

ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと―。

1941年12月8日、日本海軍機動部隊は真珠湾を奇襲。

秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。

過労死続出の職場を辞め、Uターンしたのが9年前。啓一は田園都市の市役所勤務。

大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。

世界のクライマーから「ホワイト・タワー」と呼ばれ、恐れられた山がある。

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。

大森署署長・竜崎伸也の身辺は、にわかに慌しくなった。

警視庁刑事部長を務めるキャリア、伊丹俊太郎。彼が壁にぶつかったとき頼りにするのは、幼なじみで同期の竜崎伸也だ。

長男の不祥事により所轄へ左遷された竜崎伸也警視長は、着任早々、立てこもり事件に直面する。容疑者は拳銃を所持。