エトロフ発緊急電



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初公開日(参考)1989年10月
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長編小説

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エトロフ発緊急電 (新潮文庫)

1994年01月28日 エトロフ発緊急電 (新潮文庫)

1941年12月8日、日本海軍機動部隊は真珠湾を奇襲。この攻撃の情報をルーズベルトは事前に入手していたか!?海軍機動部隊が極秘裡に集結する択捉島に潜入したアメリカ合衆国の日系人スパイ、ケニー・サイトウ。義勇兵として戦ったスペイン戦争で革命に幻滅し、殺し屋となっていた彼が、激烈な諜報戦が繰り広げられる北海の小島に見たものは何だったのか。山本賞受賞の冒険巨篇。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.29pt

エトロフ発緊急電の総合評価:8.18/10点レビュー 57件。Sランク


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全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(9pt)

エトロフ発緊急電の感想

シンプルに面白かったです。
いよいよ太平洋戦争勃発か!というギリギリの状態の頃の米国と日本を舞台にしたお話。
ハッキリ申しまして、これはもう飛び切りのエンタメ娯楽アクション小説ですね。
当時の日系人の米国での扱い、日本軍の南京虐殺、アイヌ差別、朝鮮人徴用、混血偏見、軍国主義・・等々社会派的要素が散りばめられてはいますが、これは正直グリコのおまけの景品みたいなもの。
欲しいのはグリコのキャラメルであり、これが本命で美味しいのです。

米国から派遣された日系人スパイ賢一郎。訳ありで殺し屋家業を営む。
こやつが日本海軍の動向を調べ、憲兵に追われながらも択捉島までたどり着き、ハワイ真珠湾奇襲の情報を本国に伝送するというストーリー。
まさにスパイ小説です。
主人公の日系人スパイ以外の脇役も、それぞれいい味を出しています。
米国人スパイ養成女性教官キャスリン、朝鮮人スパイ金森、クルル人アイヌの宣造、憲兵脇田、ロシア人ハーフのゆき、この辺りがストーリーにいいアクセントとなって楽しめます。

史実ではハワイ真珠湾攻撃は大成功で終わり、それは明白なのです。
なのに、なぜかハラハラドキドキ、スピード感よくサクサクと読める。
正直、大衆娯楽小説はこれでいいと思います。
アマゾン評価の5点は十分でしょう。
よって、サイト評価9点としました。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.6:
(7pt)

エトロフ発緊急電の感想

自分がひねくれているだけなのかもしれませんが,「結局なにもしなかったことと同じ」なので,正直独り相撲感が強いですかね...
いろんな小説等で南京大虐殺などの話を読む度に,彼らの恨みはそうそう簡単には消えないのだろうと想像する一方で,ほんの一握りのバカげた人間達によって引き起こされたことで,日本国民の大半もその被害者だったことを理解してもらいたいですよね.今のプーチンがとてもわかり易い例のように思います.

マー君
S2HJR096
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

太平洋戦争勃発直前に、極東の国のさらに極東の島で何が起こっていたか

太平洋戦争勃発直前、まさに日本が真珠湾攻撃を仕掛けんがために北海道のさらに北東にある択捉島に艦隊を集結させていた時。
主人公である日系アメリカ人の賢一郎はスパイとして択捉島に潜入していた。
そこで彼は島に住むロシア人混血の孤独な美しい女性と出会い……

読む前から重い、固い、古臭いイメージを勝手に持ってしまい、ちょっと身構えながら読んだのですが、想像していたよりずっと読みやすい話でした。
また、確かに題材やテーマそのものは重いですが話の動きが大きく、キャラクターが活き活きとしているためエンターテイメント性も高い作品と感じます。
しかし、作中で南京大虐殺や朝鮮人の強制連行などにも触れているので、そういうのに拒否反応がある方は要注意です。
(私はこの問題に関しては何がどこまで事実かは判らず、また自分などが言えることは何もないと思っているので、基本的に作品とは切り離して考えています)

今作は日系アメリカ人の主人公、混血の私生児であるヒロイン、故郷を追われた朝鮮人やアイヌ人など帰属意識に悩み、苦しむ人々のドラマでありますが、物語のクライマックスの舞台となる択捉島もまた、当時は日本の領土でありながら現在はロシアの実効支配下にあり今日まで問題を抱えている場所であるということに、皮肉やメッセージを感じてしまいます。

余談ですが、先述の通り主人公の賢一郎はアメリカ人であり、日本に対する思い入れも無ければ、まさに作中で日本へのスパイ行為に来ているわけですが、私は不思議と彼に対して単なる感情移入ではなく「日本人」としての同族意識を感じてこの話を読んでしまいました。
日本人という単一民族はどうしても実際の国籍や生まれ育った土地よりも民族としての血の方を強く意識してしまうのかもしれません。
(実際賢一郎自身も、日本という国に対しては何も感じていなくても、日本人に自分の父親の面影を見てしまったシーンなどにそれが現れていると思います)

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.4:
(9pt)

エトロフ発緊急電の感想

時代の逆風を受けとめながら、自分らしさを失わず生きる二人の男女。その鮮烈な生き方に思わず感涙。素晴らしい作品でした。

板野いつら
49HU567D
No.3:
(9pt)

エトロフ発緊急電の感想

冒険小説としても、スパイ小説としても、ハードボイルド小説としても面白かったです!途中、追っかける憲兵がちょっとコメディっぽくなっていたところも僕としては◎(笑)

ひよこ
3LIR0NV9
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

感動しました

ゆきも賢一郎も戦争の被害者ですが、この二人の愛の物語という側面もあると思います。エピローグで涙が出てしまいました。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

結末が分かっていても面白い!

真珠湾攻撃をめぐる米国スパイの活躍を描いたスパイアクション小説。当然のことながら読者はみんな、真珠湾攻撃の奇襲が成功したことを知っている訳だが、それでも読ませる傑作だ。
第二次世界大戦のスパイアクションといえば、先ず第一が「針の眼」だが、本作は和製「針の眼」といっても過言ではない。

iisan
927253Y1
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