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エトロフ発緊急電



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エトロフ発緊急電の評価: 8.29/10点 レビュー 7件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.29pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(7pt)

エトロフ発緊急電の感想

自分がひねくれているだけなのかもしれませんが,「結局なにもしなかったことと同じ」なので,正直独り相撲感が強いですかね...
いろんな小説等で南京大虐殺などの話を読む度に,彼らの恨みはそうそう簡単には消えないのだろうと想像する一方で,ほんの一握りのバカげた人間達によって引き起こされたことで,日本国民の大半もその被害者だったことを理解してもらいたいですよね.今のプーチンがとてもわかり易い例のように思います.

マー君
S2HJR096
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

太平洋戦争勃発直前に、極東の国のさらに極東の島で何が起こっていたか

太平洋戦争勃発直前、まさに日本が真珠湾攻撃を仕掛けんがために北海道のさらに北東にある択捉島に艦隊を集結させていた時。
主人公である日系アメリカ人の賢一郎はスパイとして択捉島に潜入していた。
そこで彼は島に住むロシア人混血の孤独な美しい女性と出会い……

読む前から重い、固い、古臭いイメージを勝手に持ってしまい、ちょっと身構えながら読んだのですが、想像していたよりずっと読みやすい話でした。
また、確かに題材やテーマそのものは重いですが話の動きが大きく、キャラクターが活き活きとしているためエンターテイメント性も高い作品と感じます。
しかし、作中で南京大虐殺や朝鮮人の強制連行などにも触れているので、そういうのに拒否反応がある方は要注意です。
(私はこの問題に関しては何がどこまで事実かは判らず、また自分などが言えることは何もないと思っているので、基本的に作品とは切り離して考えています)

今作は日系アメリカ人の主人公、混血の私生児であるヒロイン、故郷を追われた朝鮮人やアイヌ人など帰属意識に悩み、苦しむ人々のドラマでありますが、物語のクライマックスの舞台となる択捉島もまた、当時は日本の領土でありながら現在はロシアの実効支配下にあり今日まで問題を抱えている場所であるということに、皮肉やメッセージを感じてしまいます。

余談ですが、先述の通り主人公の賢一郎はアメリカ人であり、日本に対する思い入れも無ければ、まさに作中で日本へのスパイ行為に来ているわけですが、私は不思議と彼に対して単なる感情移入ではなく「日本人」としての同族意識を感じてこの話を読んでしまいました。
日本人という単一民族はどうしても実際の国籍や生まれ育った土地よりも民族としての血の方を強く意識してしまうのかもしれません。
(実際賢一郎自身も、日本という国に対しては何も感じていなくても、日本人に自分の父親の面影を見てしまったシーンなどにそれが現れていると思います)

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

結末が分かっていても面白い!

真珠湾攻撃をめぐる米国スパイの活躍を描いたスパイアクション小説。当然のことながら読者はみんな、真珠湾攻撃の奇襲が成功したことを知っている訳だが、それでも読ませる傑作だ。
第二次世界大戦のスパイアクションといえば、先ず第一が「針の眼」だが、本作は和製「針の眼」といっても過言ではない。

iisan
927253Y1

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