男たちは北へ



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初公開日(参考)1989年03月
分類

長編小説

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男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)

1995年07月31日 男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)

東京から青森まで―緑まぶしい五月の国道四号線を完全装備の自転車でツーリングする中年グラフィク・デザイナー、桐沢風太郎。ひょんなことから自衛隊の陰謀さわぎに巻き込まれ、特別隊に追跡されるはめになった。道中で出会ったヒッチハイクの家出少年、桐沢、自衛隊の尾形三佐―追う者と追われる者の対決、冒険とサスペンスをはらみつつ、男たちは北へ。男たちのロマンをさわやかに描く傑作ロード・ノヴェル。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.40pt

男たちは北への総合評価:8.67/10点レビュー 33件。Aランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全5件 1~5 1/1ページ
No.5:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

男たちは北への感想

策略的な部分は修飾的であるから評価の対象にはならないのですが、人との繋がりの部分で優れた作品だと思いました。
災難の中に巻き込まれながらも、人情溢れる作品で読了感ヨシです。

kmak
0RVCT7SX
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

男たちは北への感想

青森までツーリング中の主人公が陰謀に巻き込まれ、という話。
巻き込んだ側と巻き込まれた側、二人の登場人物の視点で交互に描かれますが、寡黙な二人の絆が徐々に深まる様が伝わってくるのがいいですね。
多くを語らずともってやつだ。
主人公パートで、体言止めが多く使われており、淡々としているようでリズムがよく、独特の余韻も生んでいますね。
情景が目に浮かぶようでした。

梁山泊
MTNH2G0O
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

貴方も一緒に旅に出よう、本書で

自転車旅行を題材にしたロードノベル。作者が行った東京~青森間自転車走破の実体験に基づいているらしい。つまり桐沢=作者というわけだ。

短文と体言止め、そして愚痴とも減らず口とも取れる独白を織り交ぜた一見ぶっきらぼうとも思える桐沢の一人称で語られる文体は主人公の人と為りを雄弁に語り、読者の心に美酒が五臓六腑に染み渡るように刻まれていく。この無粋な男桐沢が妙に人を惹きつける抗いがたい魅力を備えており、知らず知らずに青森への単独行を応援したくなる。
恐らくこういう男が会社の部下もしくは同僚にいると扱いにくいだろう。多分私の性格上、この桐沢みたいな男は上手く付き合えない人間なのだ。しかし、それでも彼は私を惹きつけて止まなかった。それは男ならば誰もがこういう生き方を一度は望むからだ。

しがないグラフィック・デザイナーながら気に入らない仕事は断る。金儲けよりも心の自由に重きを置く。宿酔いならぬ三六五日酔いと自分で認める重度のアル中で酒が切れると何も出来なくなる。人付き合いは上手い方ではないが困った奴を見捨てるほど冷酷ではない。
桐沢はいつかこうありたいと願う一人の男の姿だ。だからこそ惹きつけて止まないのだろう。

そして途中旅の道連れとなる高校中退の若者との出逢い、乞食のような風貌だが断固たる決意を胸に秘めた眼差しを持つ男、計画書奪還のため桐沢に接触する自衛隊の藤井三尉、そして同じく計画書奪還のために桐沢に接触し、次第に桐沢に魅了されていく尾崎、旅の先々で出逢う旅館の女将やトラックのドライバーなど、これらが読者をたちまち旅の愉悦に引き込んでいく。
また桐沢の旅の障壁となる自衛隊の計画書奪還作戦。その中核となる「三田北方作戦」の内容もなかなか凝っていて面白い。
狂人とも云われていた三田一等陸佐が立てたソ連侵攻に対する北海道封鎖作戦なるものに画された驚愕の真実。果たしてこれが本当に現実味があるのかどうかは眉唾だが、作者があらゆるデータを使ってその信憑性を固めていくプロセスは面白かった。ロードノヴェルに単純な味付けをしただけに留まっていないのが良い。

しかし何といっても本作の主眼は自転車旅行そのものにある。読んでいて非常に気持ちがいい。作者と同様に暑さに汗を滴らせ、坂道を苦行僧のように身体を苛めながら一心不乱に登り、体を切る風を感じるかのようだ。そして汗と共に桐沢の中から余分な物がどんどん流れ落ちていく。
当初、友人の青森行の話を聞いて負けてなるものかと奮起した旅だったが次第にその目的は単純に青森へ行きたい、その一念のみとなる。雑念やら妙な矜持やら余計な物がどんどん削られて洗練されていき、一種悟りの境地へと至る。

さらに自転車への想い。思い出の品など歯牙にもかけない桐沢が共に旅した自転車を見て妙な愛着を覚え、手放せないと思うこの気持ち、非常によく解る。私も25歳くらいまで自転車を足に使っていた。小学校の時から中学、高校、大学、そして社会人になってまでずっと自転車が交通手段だったからこそ解る。
思い出の品?いや全然そうじゃない。一緒に色んなところを駆け巡り、旅し、転び傷つき、その都度治療した、云わば“戦友”だ。

とにかく何度も涙が出そうになった。それは自分の力のみで成しうる旅への羨望もそうだろう。
日本を離れた今、桐沢が訪れる東北の街のエピソードが旅愁というよりも郷愁に近い感傷となって押し寄せてくる。やはり日本はいい。適わないことだが、私もいつかこのような旅をしたい。いや旅ではない、冒険なのだ。かつて子供の頃、眼前に広がっていた未知の世界へ乗り出す、あの面白さ、それがここにある。
自分の中にまだ“少年”がいるのならば是非とも読んでほしい小説だ。

Tetchy
WHOKS60S
No.2:
(6pt)

男たちのロードストーリー

また東北に行きたくなりました。

わたろう
0BCEGGR4
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

ロマンが溢れまくっている!

スラップスティックでB級サスペンスな味付けながら、本小説はそんなことは関係なし!
話の根幹は「旅」。中年男が自転車で青森を目指す傑作ロードノヴェルです。
訪れた土地、宿や飲食店などの細かい叙述で、旅の感じがダイレクトに伝わる文章がとても良いですね。
何よりも主人公の桐沢を含め、物語に登場する人物がとても魅力的で、本作のロマン溢れる世界に引かれていきます。
自転車、旅行好きの方でしたら、よりいっそう魅力的な小説かと思います。

はんちょう
QVN1CS7Q
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.28:
(5pt)

自転車旅

自転車旅行の決定番。ランドナーを使って青森まで、最高です。ローディなら読むべき本。
男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)より
4150305226
No.27:
(3pt)

普通

自転車好きには、興味はある。
男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)より
4150305226
No.26:
(5pt)

旅路を辿りたくなる

旅人と自衛隊の精鋭たちとの錯綜っぷりの中、自転車旅への高い解像度。
非常に読みごたえのある一冊でした。
男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)より
4150305226
No.25:
(3pt)

ただの東京から青森への貧乏自転車旅行記と思ってたら全然違った。

主人公は中年・アル中・定食屋大好きで、格闘はめっぽう強い。政治犯の陰謀に巻き込まれ命を狙われる緊迫感と、ヒッチハイク少年とのほんわかしたやり取りが並行する旅行記でした。
男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)より
4150305226
No.24:
(5pt)

なぜ男たちは北へ向かうのか!

テンポ良く臨場感のある話の展開で楽しめました。
男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)より
4150305226



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