漂泊者(ながれもの)
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「男たちは北へ」が代表作と言われているけど、私がもう1冊選ぶならこれになります(ちなみにこの作家に駄作はありません)。室井、国分、国分の部下、バーの女が魅力的に生き生きと動きます。暴力団同士の境界線にある港町バーに流れ者がふらりと現れるという、「用心棒」風のありがちなシーンからわざと始めて緊張と緩和の連続で読者を飽きさせない見事な展開となっています。暴力団が利益もないのに任侠精神で動くわけないじゃん、というツッコミにも耐えられる作りになっています。手旗を使うラストシーンは数ある港町小説の中でも指折りの出来です。名作の絶版を危惧していたところ、電子書籍化されたのはうれしい限りですが、単行本の表紙が実に渋いので、古本屋で見かけたらぜひ買ってもらいたい。読書の楽しみには表紙を眺める楽しみも含まれます。 | ||||
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とにかく登場人物のキャラが素敵だった。まずは主人公の室井。13年前に殺人を犯しながら逃亡生活を続けている男。だけどこそこそ逃げ回ったり、ひっそりと息を潜めて暮らしているわけではない。強請り、脅し、イカサマの賭け事、少々の暴力は茶飯事。長年の逃亡生活で身に付けた並外れた感覚と度胸。そんな男が私立探偵をやっている。もちろん調査はいい加減、あとは適当な憶測で調査報告書を書いてしまうような仕事をする。それから室井が逃亡生活の中で出会った男、国分。今は暴力団の組長で、とにかく頭が回り、冷静、巧妙、狡知、そして大胆。室井が国分と偶然の再会をしたことと依頼人の娘を誘拐されたことで、適当に終わらせる筈だった調査に深入りしてしまうことになる。少々の推理の強引さとあっさりと片付いてしまう事件に物足りなさは感じたけれど、二人のキャラの魅力に最後まで引っ張られて、あっという間に読んでしまった。初めての風間ワールド、堪能しました。他の作品も読んでみたくなった。 | ||||
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この作品、今でもビデオ屋で探せばあるかもしれないんですが(たしか、哀川翔さんが出演してたはず)若い頃出会った2人が、ひょんな事から再び関わりをもっていく、個人的にはとても好きな作品です。ビデオと文庫とだったら断然、文庫を読んでからビデオを見てもらいたいくらい、文章に引き込まれる作品です。風間さん作品に出てくる典型的な流れ者のヒーロー(という言い方も変かもしれないが)がこの室井みたいな男なんだと思う。かっこ悪いくせに、かっこいい。落ちるとこまで落ちたはずなのに、淡々と生きる。けっして足掻いて無いはずないのに、それを感じさせない、そんな室井の魅力いっぱいの風間ワールドにドップリ漬かって読んでもらいたい作品です。 | ||||
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