てのひらの闇
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.50pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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藤原さんの作品の中でも印象に残る好きな本です。 | ||||
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退職直前のサラリーマンが、恩義のある会長の死の謎を解明するべく奮闘する、という話です。ハードボイルドタッチで格好良いストーリーでありますが、不満点が少し。主人公の周りには魅力的な女性が複数出て来ますが、特定のヒロインがいないのです。自ら危険に飛び込むのは愛する女性のために、というのが動機に欲しかったですね。また生い立ちから現在までの背景が、この物語の為に都合が良過ぎる気がしまして、展開の割にハラハラしない感じがしました。大好きな作者の作品なので、かなりハードルを上げてしまいましたが、平均点以上の良作であることは間違いありません。特に中年男性にはオススメです。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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それぞれ登場人物のキャラが独特で面白い。どう展開していくのかが楽しみで一気に読んでしまえた。予想天外な結末にも意外性ありでとっても、楽しめた!お勧めのの一冊で間違いなしです。 | ||||
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※削除申請(1件)
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ハードボイルドっていうのは、“はた迷惑”なものなのだ。それはナミちゃんの言う通りなのだ。本人は酔っているつもりはなく、むしろ酔わないための予防措置としてハードボイルドを気取っているつもりなのに、少なくとも、そんな男を真摯に見守る女性(たち)にとっては所詮“はた迷惑”でしかない。しかし、それは当人には気づきようもない。囚われた彼女を見守る別の同性からしか観察できないシロモノなのだ。あゝややこしい。でも、それがハードボイルドの流儀であり手続きでもあるのだろう。 それに何より、ハードボイルドはズルい。なぜなら、普段はリストラクションというか、他人を巻きこまないために自分以外のリスクは極力排除するという省エネ政策を推進しているが、実は人一倍寂しがり屋で情が深いもんだから、人の情けには異常に敏感。だから、有能なくせに異常なくらいに脆い面がある。いわゆるアキレス腱があからさまなのだ。そこがでも魅力でもあって、作者は、その急所めがけてドラマトゥルギーを編んでいくものだからあざとい展開になりがちだ。それをグッと我慢すれば読み通せるのかもしれないが、残念ながら当方はそんなものにつき合っている余裕はない。なにしろ高齢者なのだ。 しかし、この小説には―いや、藤原伊織という作家の作品には、そういう心配は一切ない。彼は、ハードボイルドのズルさを十二分に踏まえたうえで―小出しにはするが、出し惜しみすることであざとさは感じさせないように計算している、としか思えない。そうでなければ、こんなに破天荒で意想外な展開を黙って読んでいるわけにはいかないはずだ。たいがいにしろ!とでも言って途中で放り投げてもいいくらいの非現実的な話をこれほど精密に有無を言わせない筆致で淡々と描き切ることは不可能だろう。 それは、テクニカルな面だけに言えることではない。<ゴキブリを諭すような口調だった>だの、<ゴキブリみたいな気分>だの、<刺身にバターを塗るような組み合わせ>だの、<人を苛立たせる優雅さ>だの、<私ができることといえば、やくざの組長と真夜中にドライブすることくらいだ>だの、いちいち笑っていたらきりがないほどの警句を出し惜しみしない。また、法事用のスーツに真珠のネックレスをまとわせることは、<音譜記号ひとつで、短調が長調に転じるよう>という表現もなかなか乙なものだ。が、これらはテクニックというよりも作者の軽快な諧謔癖に映る。このクセが癖になるのだ。文体の体臭といってもいい。オールディーズの曲を聴いているうちに、<沼の底につもった泥が、そっとかき混ぜられる><静かに眠っていた土と有機物。その粒子が水中を舞うように、過ぎた時間が漂いはじめる>なんて苦いポエジーも出てくる。吉行淳之介いうところの“詩とは脂汗のようなもの”そのままの表現だ。 それにしても、作者が登場させる人物たちの魅力は尋常じゃない。主人公・堀江雅之はもちろんのこと、彼の入社を世話した会長の石崎博久をはじめ、部長ながら同志のような柿島隆志、それに堀江の一番の部下で、これも同志と言える大原真理とジャーナリストの旦那。堀江の過去に関わる坂崎大吾や、その敵であるはずの勝沼英樹でさえ彫りの深い描き込みに唸らされる。そして、ひょんなことから懇意になるバーの姉弟ナミちゃんとマイクも外せないキャラクターだ。彼らは、いずれも作者の分身ではなかろうか、という想いにかられるほど生きてこの物語に生息している生身の人間のようだ。 タイトルの由来は、主人公の<手の甲に残る火傷の痕>のこと。これが、かれを巻きこむすべてのトリガーになっているのだ。主人公の置かれた立場が退職寸前であり、終始重度の風邪の熱に浮かされて朦朧としているという設定も絶妙だ。美点を洗いだせば切りがないが、これだけ波乱に富んだ物語の幕切れが、これほど爽やかなのもこの作品の大きな特長と言っていいだろう。 | ||||
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書店の棚から取り出したような、新刊同様の文庫本が届きました! 大変有難うございました。これからじっくり読書です!! | ||||
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藤原伊織氏の本がなかなか、入手困難で、やっと、見つけた本。凄い綺麗で、ビックリでした。やはり、紙の本、良いですね! | ||||
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いつもワンパターン。主人公は同じキャラクター。ジェイムスボンドみたいやね。主人公が強くて格好良かったらいいハードボイルドのなるの?なにかそんな勘違いしてそう。 結局こじつけのプロットなんですね。東野圭吾のほうがずっと上手。読みやすいしね。藤原てなにがいいのかな。テロリストのパラソルを読んで才能ある人と思ったが間違ってたようだ。全体のレベルが今一つ。二つ。若い魅力的な女を出すのも常套手段か。まあ創作やから何をやってもらってもええのやがマンネリは隠せない。アイディアのなさが問題か。 | ||||
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