世界で最初の音
- チェロ (12)
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原稿の枚数稼ぎが上手いという 感想しかない。 | ||||
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白川氏の作品なので、有無をなしに★5つ。 やはり長編が面白いです。 | ||||
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白川先生の作品はほとんど拝読しております。お亡くなりになった訃報を聞き誠に残念でなりません。病葉流れてシリーズが途中で終わってしまうのが又残念です。この作品は今までの継承のようでは有りますが、途中から急に展開が早くなって完結に向かった気がします。 | ||||
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裏社会で大金を得て悠々自適な生活を送る達也と、その仲間の矢田と荒本。そんな中、達也と荒本が一人の女性を助け警察の表彰対象になったことで彼らの過去が調べられていく。 物語は達也の視点と刑事の押田の視点で展開されていくのだが、波風を立てずに今を生きていこうと考えている達也と、行方不明になったやくざを調べながら少しずつ達也たちの過去に迫っていく押田の捜査は読み応えがあった。 達也の、助けた女性に徐々に惹かれていきながらも自分とは不釣合いと考えて身を引いたり、親友や仲間を守るための行動や人柄には好感がもてた。また、最初はゴリ押しと言われた押田の印象が、物語の終盤では人間味のある刑事に変わっていったのが印象的だった。 ただ、最後の達也の決断を含めて、個人的に最後の展開は少し強引な感じがして残念だった。 | ||||
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登場人物のキャラ設定が大変魅力的です。 また、それぞれの登場人物たちが相対する展開が圧巻で、最初から最後までずっと引き込まれました。本当に素晴らしい作品だったと思います。 各シーンの「カット割り」も、映画の名作品のような絶妙の切替えで、大変良かったと思います。 主人公の桜井達也は、聡明かつ、根は純真な人物でありながら、不慮の罪で少年院に送られ、成人してからは裏稼業に身を投じた暗い過去を持ちます。 そして、桜井の過去の裏稼業に絡んで、桜井や、その仲間たちを追い、捜査の手を及ばせる麻布署の刑事、押田。 桜井(と、その仲間)の過去の悪行からの暴力団幹部の失踪への捜査にかかる、押田と桜井との対決が、大きな主軸です。 押田の捜査が本格的になり、過去の事実が地道に積み上げられるにつれ、桜井たちどんどんと窮地に追い込まれていきます。 この展開がとてもスリリングです。 今では、過去の悪行から足を洗って、平穏、そして少しずつ幸せをつかみつつある、桜井たちに対して、このピンチをなんとか凌いで欲しいと手に汗を握りつつ、刑事・押田の真実究明に対する不気味なまでの執念に圧倒されます。 追われる桜井たちの方に共感を引き込む展開のように思いつつ、私としては、刑事・押田のキャラクタに非常に魅力を感じました。 捜査側の組織の軋轢を踏み越え、自身の考えに沿って強引に捜査を進める行動からは、最初は、押田に対して悪漢的な印象を持ちますが、部下の心情や育成を思い計りながら、事件にかかる人間模様の全貌を見据えながら「落としどころ」をしっかりと見据えて行動するさま、特に終盤ですが、大いに共感を覚えました。 もうひとつのストーリーの主軸は、登場人物それぞれに、どのような運命が待ち受けているか、です。上述した、暴力団幹部の失踪に関しては、読み手にとっても、ある程度は想定しやすい展開となっています。ただ、この想定しやすさは、決して展開が安易ということではなく、真実に行き着く過程が、押田の捜査の状況として至極丁寧に読み手に提供されるためです。 その半面、登場人物それぞれの行く末は、ラストまで全く予断を許しません。 特に、主人公の桜井にまつわる、恋人や、肉親との関わりだけでなく、彼の仲間の家族が辿っていく運命は、せつなく、息苦しくなるほどです。 そして、もうひとつ、この作品に欠かせない要素があります。 水彩画、そしてチェロが奏でる楽曲です。 ウンチクめいたことは全くなく、登場人物のキャラクターやストーリーの展開に渋く、そして程よい味付けを加えています。 冒頭の繰り返しとなってしまいますが、大変魅力的な作品でした。 叙情あふれる、日本作品のハードボイルドとして、最高ではないかと思いました。 | ||||
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