(短編集)
ダックスフントのワープ
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ダックスフントのワープの総合評価:
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ハードボイルドではない藤原伊織。 でも、なんとなくの硬質さは藤原伊織みを感じるよね。 伊坂幸太郎の初期作品が好きな人なら、きっと楽しめると思う。 | ||||
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表題作「ダックスフントのワープ」は私が知りうる限り、最高の小説の一つです。 発達障害、多様性など多くのテーマを内在し、そしてかつ答えをそこに求めないそんな要素で溢れてます。 借金返すために筆者が書いた作品とは思えません。 | ||||
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表題作は、藤沢周さんのヘーゲル的解釈にはついていけなくて、単純にL.キャロルふうな世界としてたのしめた。 すれっからしの女教師がダックスフントの話をききたがるのは、虚無を抱えつつも、わずかに童心を残していて、 少女時代はマリのような自閉ぎみで好奇心旺盛なこどもだったからかもしれない。 マリと女教師は、こども・おとな一対のことなる表象といえるのではないだろうか。 作中人物のなかでもっともクールなのはいっけん女教師だが、じつは僕で、虚無的というより徹底した無関心を つらぬきとおす。自閉のマリを開放しようとダックスフントの話をきかせながら、本当は自己にも他者にも 無関心という背理を含んでいる。 「ネズミ焼きの贈りもの」は、愚鈍な麻生のネズミ殺しがひたすら不気味だ。千代が洩らすつぶやきはやや感傷的だが、 これによって視点人物は他者への無関心を捨て去る。 表題作と対極にあるようだけれど、捨てたのは他者への無関心だけで自己に対する無関心は保っている。 | ||||
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最後の未読の藤原伊織作品を購入しましたが、初期のものはちょい理屈っぽいかな。「テロリストのパラソル」、「てのひらの闇」 あたりの雰囲気を期待して読まないほうがよいです。 | ||||
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書店万引きの現場で再開した千代と、彼女の語った兄の最期。檻の中の絶望と檻の外の死、あるいは幸運を巡る『ネズミ焼きの贈りもの』。宿命と闘って負けを選んだひとつの人生が、17歳の妹に遺したものは鉛のように重い。 表題作『ダックスフントのワープ』冒頭の軽快な語り口は、マリとの"広辞苑"的な会話の中で姿を変えてゆく。 往復書簡のような対話編。ひとりの言動がひとりに与える影響の強さ。 衝撃に彩られたラスト・シーン。 自らの創作が自らの人生にオーバーラップする、その瞬間。 傑作と呼びたい。 | ||||
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