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男たちは北へ
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男たちは北への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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自転車旅行の決定番。ランドナーを使って青森まで、最高です。ローディなら読むべき本。 | ||||
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自転車好きには、興味はある。 | ||||
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旅人と自衛隊の精鋭たちとの錯綜っぷりの中、自転車旅への高い解像度。 非常に読みごたえのある一冊でした。 | ||||
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主人公は中年・アル中・定食屋大好きで、格闘はめっぽう強い。政治犯の陰謀に巻き込まれ命を狙われる緊迫感と、ヒッチハイク少年とのほんわかしたやり取りが並行する旅行記でした。 | ||||
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テンポ良く臨場感のある話の展開で楽しめました。 | ||||
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ランドナーに乗っています。ときどき読み返す本です。単行本・文庫本とも持っていますが、どれも表紙の自転車がひどいですね。単行本では明らかにロードバイク。文庫本ではロードバイクにリアキャリアとパニアバッグをつけた代物。電子書籍版ではマウンテンに仰角がすごいドロップハンドルとバッグ。中身を読まずに選んでいるか、わざとかけ離れた自転車を狙っているのか? 作者の本は大好きで全部持っているが、さすがに令和の時代に読み返すとマチズムが鼻につきすぎて白けてしまいます。 | ||||
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数年前から自転車の虜になった私。晴れた休日には待ってましたとばかり、日帰りのロングライドを楽しんでいる。 そんな私だから自転車に関する情報や文献には自ずと目がいく。その関連で、そういえば昔、面白い自転車小説があったなぁとふと思い出し、蔵書の棚から本作を抜き出し、数十年ぶりに再読した。 本作を初読した当時の私は自転車には興味はなかったが、主人公が自転車で坂道を登坂する時の描写や、この本を読んで感化されたサイクリストたちが、続々と国道4号線を北上したというエピソードが印象深く残っていた。 だが今は違う。生粋のサイクルマニアになった私は、主人公が息をつぎながら長い坂道を延々とペダルを漕ぎ続ける描写や下り坂の解放感が手にとるようにわかる。 私は4号線は走ったことはないが、当時の道路状況や沿線の街の区画の描写がさりげなくインサートされており、情景が脳裏に浮かぶ。故に、自分がまるで自転車でそこを疾走しているかのようにアイデンティファイしてしまうのである。 時々、自転車を停めて自販機の缶コーヒーで喉を潤し、煙草に火をつける場面など、ああ、わかるなぁと思いながら読んだ。私もそれと同じことをしているからだ。長い登坂をヒイヒイ言いながらペダルを漕いで峠を越えた後の缶コーヒーと煙草の味はまた格別なのである。 また、主人公と自衛隊員の主観が交互に入れ替わるところや、ロバート・B・パーカーを彷彿させるアイロニカルでウイットに富んだ比喩やセリフ、家出少年との出逢いと別れ、エンディングのカタルシス、全編を覆う渋いハードボイルドのテイストなど、これが著者のデビュー作とは思えないほどに完成しており、よく練られたストーリーテリングと相まって読み出したらやめられない。なんとまあ、こんなに面白い小説だったとは!自転車に入れ込んでなかったら読み返すことはなかったかもしれない。危うく本書の真価を知らずに死ぬところだった。だから読み返したのは大正解。人生、何がどこでどう関り合うかわからない。私にとっては幸運な巡り合わせであった。そう思わせるほどの、本作は傑作なのである。 読み終えた後も、いい小説を読んだなという充足感が胸を満たす。本を閉じ、ソファーに寝ころがったまま天井を見上げて読後の余韻にしばし浸った。そして自転車に乗りたくなった。今以上に距離を伸ばし、長い坂道もへこたれずにペダルを漕いで未踏の峠を越えてやろうと思った。 | ||||
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旅の醍醐味は感じられるし、男たちの男臭い交流も色濃く描かれているが、どうもこうにもディテールの荒さが気になって没入できない。自転車小説としてもミステリーとしても中途半端に思えた。今の時代にわざわざ読まなくても良いかな。 | ||||
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この小説の時代背景は昭和末期でアラフィフ世代は青春ど真ん中で理解できるが、アラフォー以下世代は当時の情景をイメージをするのは少々厳しいかもしれない。ストーリーそのものは出来すぎた感もあるが、ゆえにテンポよく読め、また垢抜けない野暮ったさがなんとも心地よく漂う作品。週末にウイスキー片手に貫徹読みしたら4号線で自転車旅をしたくなりました。 | ||||
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男たちの静かな友情をタイトルに載せて双方向から書き上げた傑作だと思います。敵役も小さな脇役も読者の心に残る書き方です。著者の早逝が惜しまれます。 | ||||
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日本のハードボイルド、ここにあり!男のハーレクインロマンス、ここにあり! | ||||
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自転車で東京から青森も目指す破滅指向のグラフィックデザイナーが自衛隊のクーデター計画に巻き込まれる。ストーリーにリアリティーが全くなく、"偶然"に頼るご都合主義。ロードムービー的要素と屈強な自衛官とのバトルと友情というハードボイルド的要素が入り交じっている。 自転車好きには面白いかも。私には体臭ともいえる作者のこの独特のテイストはムリ。 | ||||
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ハードボイルド系で話がどんどん派手になって映画向きかな。自衛隊と自転車乗りの話。男の自己満足。 | ||||
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今時そうそういない、良くも悪くも昭和のいっぱしを気取った男が、かつてのロマンチシズムを頼りに自転車で青森に向かうが、アクシデントで自衛隊の極秘書類をそれと知らず手にしてしまい、それを取り返したい連中に狙われるも、自衛隊の中にもシンパシーを感じる男がいて、不思議な友情が芽生えていく。 道中で出会うヒッチハイクの高校生の成長も微笑ましい。主人公はどうしようもないアル中のヘビースモーカーだが、自分なりの筋に拘って生きている様は時々カッコよく見えた。 | ||||
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ドキドキしながら期待感をもってページをめくれる小説はそう多くない。 自転車小説として楽しいとの評価を聞いて読み始めたがミステリーとしても高レベル。 ロードムービーじゃなくて小説としても十分楽しめる。 「私」と「俺」がメインで進む4人称小説なので、慣れないと私も俺もごっちゃになって読みづらかった。 ふたりとも主人公だよってことで… | ||||
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男らしさを感じる内容です。 人のとの出会いで得るもの 自転車を操り人力で長距離を移動する事の 大変さ等が臨場感あふれる表現力で書かれています。 筆者が既に亡くなっているのが悔まれます。 良いと思う本の筆者は亡くなっている方が多い気がします。 | ||||
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前後して知人に借りて読んだ「青い炎」ともども酒呑みがガシガシ踏むのは一体どうしたものか。 アル中だろうが高校生(これは青い炎の方)だろうが飲むと覿面にスタミナに来てとてもじゃないけど踏めないと思うのですが。 それはともかく、いいですね。朴訥さというか。 コース的にも共感持てます。東日本大震災後は走ってないので、今も同じ経路を辿れるか分かりませんが。 ただ、先述の「青い炎」(文庫版)の表紙もだったと思いますが、作中の自転車とパーツ・アクセサリ構成があちこち合ってない写真は興ざめです。ここは拘って頂きたく。 | ||||
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自転車で日常の少し先に足を伸ばしたことから始まる冒険の物語。 清瀬市在住、豊島区勤務、凡庸なグラフィックデザイナーの44歳の中年男性が 仕事を休み、自転車で青森に向け国道4号を北上し始めたところから物語が動きだす。 目的は昔の友人との約束を果たすため。この身近で手に届きそうな設定がなんともいい。 国道4号を北上するにつれ、物語は非日常性を増していく。ヒッチハイカーの少年や 民宿の女将との交流というセンチメンタルな側面、巨大な陰謀に巻き込まれる、という サスペンスな側面。両者が相まって旅がもつ非日常の感覚を増幅していく。 かつてモーターサイクルで国道4号を青森まで旅した事がある私には、この本で描かれる 距離感がリアリティを持って感じられ、旅とともに進行する物語にかつての自分の旅を 照らし合わせ懐かしい思いに駆られた。 北端に達したときに主人公ともう一人の男が見せる一期一会の渋い友情。バイオレントな エピソードを挟みつつも、ラストは爽やかな読後感を残す。日常のすぐ先にこんな心躍る 冒険が待っているとは、平凡な日常を送る私も旅に出たくなる、そんな風来坊な気分に かき立てられる。 車やモーターサイクルでは速すぎる、自転車ならではの体を酷使しながら、ゆっくりと 着実に地図に足跡を刻んでいく、こんな旅がしてみたい。 主人公は家庭を持ちながらも家族の存在を顧みず、酒に依存し、ヘビースモーカーで と、最近の小説では描かれる事のなくなった不健全なタイプ。そんな男が時折とびっきりの 男らしさを見せるのがいいね。昔はこういう男が沢山いたもんだが、皆どこにいって しまったんだろう。ここに描かれているような男らしさの風景に懐かしさを感じる。 もう四半世紀近く前の小説なんだね。変わった日本、変わってない日本を改めて 感じさせられた次第。 | ||||
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私は片倉のシルクでした。キャンピングはあまり好きではなかったので、 ランドナー。前輪二発、フロントバッグ一個。シュラフと、銀マットをサドル バッグに結び、黒い革ジャンを腰に巻いて。 青函連絡船の最後の年でした。 私は日本海側からのアプローチ。青森のバイパスの7と4とが並ぶ景色に、 感動したものです。その年、私はそこから八甲田、八幡平、釜石、大船渡、 気仙沼、遠野、盛岡、仙台へ。 そしてもう一度青森へ向かい、ねぶたをはねて、その年で最後になる青函 連絡船に飛び乗って北海道を一周。 それこそ、長崎から歩いていた女性とか、ヒッチハイクのフランス人とか、 今はきっとこの世にいない高校生とか、ロードマンのサイクル野郎とか。 出会いの連続。 同じ年、同じ季節に、こんなおっさんがいたなんて、驚きでした。 こんなおっさんも、交わすガッツポーズに酔いしれていたんだ。 こんなおっさんも、出会う人間を好きになっていたんだ。 私は、当時22歳。全盛期。一日120-160km。44歳のおっさんとは、ピッチも 感覚も異なりますが、確かに走った実感、そして共有できる感覚。 伝わります。 男です。 一人、そう、たった一人の戦い。それが何であれ。 見事でした。 自衛隊のお話は、何とまあ、北海道占拠計画。よくできていて、色んな形の シミュレーションがあるのだと驚きました。しかしながら、飽くまで主体は、 青森までのツーリング。 たった一人の戦い。 ビールを飲みながらってところ、泊まるところがテントじゃない、とか、不満の 点は多々ありますが、久々に血のたぎる感覚を我が身に呼び起こしてくれました。 95点。減点は、サイクリング車って言葉と、ビール。あと、4号線の景色、路肩の 感じが伝わらない。でもおっさんだからな。ちょっと許してあげよう。かな? ご冥福を祈ります。ほかの死んでいった仲間たちとともに。 | ||||
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出張の伴に鞄に入れておいたのですが、時間があればさっと開いて、夜は寝ずに読み込んでしまいました。 自転車で青森を目指す主人公を軸に、登場人物のそれぞれの思惑と想いが交錯し、滑稽でありながらもタフな展開は、読んでいて引きづり込まれます。 そして、ふたりの男の目線で語られる一つの物語は、物語をリアルにそして出来事を精確にしていきます。 おそらく筆者は舞台となった場所をおそらく自転車で自走していると思われます。 それ故に、具体的な地名や建築物の様子、空気の温度までがしっかりと伝わってきます。 クライマックスは男達の強い意志と生き方をありありと描いていますが、ジンと心情に訴えてくるものがあります。 この物語の事件性についてはフィクションですが、主人公は実在したかもしれません。 | ||||
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