オブ・ザ・ベースボール
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文学でギャグを体現しつつ、権威に中指をおったてる剛腕。作中の落下者同様に読者も地平線の彼方まで吹っ飛ばされる。 | ||||
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途中で落ちに気付いてしまったけど、 しっかり描写されてくれていたので助かった。 しかし面白い。 | ||||
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円城塔の純文学路線におけるデビュー作らしい。芥川賞受賞の「道化師の蝶」みたいな感じか。確かにハードSFを全面に出さず、「読み易い」。が、無論従来の「文学」に当てはまるような作品ではなく、説明を放棄した不条理文学と言えば一番近いだろうか。表題作は年に1度だけ人間が空から振って来る町で、その人物を助けるのを仕事としたレスキューチームがバットで打ち返してしまった話。しかも打った男と打たれた男は同一人物だと言う...何だか妙にペーソスの漂う話だった。そしてもう一作は、博覧強記な作者の読書歴をベースにした作品。 読み易くはあるが、作者の作品は基本理解不能である。だが、読んでいて不思議なくらい心地良く、なぜか読後感も良い。まるで脳内麻薬のようなもので、癖になるので注意が必要。円城塔はそんな作家である。 | ||||
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円城塔さんの本を読むのは3冊目。 『Self-Reference ENGINE』を読んだ時は「でもね、わかんないけど面白い、それが小説だよね。」と書いた。 『バナナ剥きには最適の日々』を読んだ時は「おもしろいんだから、わかる/わからないなんて、どうでもいいんじゃない?」と書いた。 面白いと言いながら、わかることを放棄したような感想。 本書も頭を捻りながらも面白く読んだ。 難解だ、不条理だという評もあるようだが、これよりもっとわからない小説は他にあるし、 個人的には小説に条理を求めているわけではないし。ただ、頭を捻る分、運動不足の脳が疲れる。 「オブ・ザ・ベースボール」「つぎの著者につづく」の2編を収めた本。 「オブ・ザ・ベースボール」 人が落ちてくる町に野球チームのようなレスキューチームがあるという設定だが、 落下という現象と、そんなことあるの?という存在についての話と考えれば、 というか、読み手側が何らかの前提を置いて読めば、気軽に面白く読めるように思う。 「つぎの著者につづく」 文章の成立ということを考えると、文字や文字の連なりとか、書き手/読み手とか、 出版とか、読む機会や書棚とか、いろいろな事柄が思いつくが、 それらについてさまざまな文章・思考を引用してしつつ、 書くこととは、読むこととは、その間にある文章とは、などが綴られているように感じて、 意外と(?)楽しく読めた。 いずれも、とにかく書き続けるよという著者の意志のようなものが読後に漂って、 じゃあこっちも読み続けるよ、と思うのだった。 | ||||
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とても軽快な語り口で語られていく落ちてくる人を打ち返そうとする不条理な物語。ほかの作品もそうかもしれませんが、円城さんは二重否定を頻繁に使ったり必ず理系のアイデアが詰めこまれていたりと語り方がとても独特でなかなか小気味よくて素晴らしいのですが、物語単体ではストーリーラインがあまりないという印象を受けます。好き嫌いがはっきりと出る方だと思います。 | ||||
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