(短編集)
光の帝国 常野物語
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幅広い作風を持つ恩田氏ですが、本作を読んである思いに至りました。 「この人は怪奇系が得意かも」 氏の作品は20作以上読んでいますが、超常系のエッセンスが入っているのは結構ツボります。そして本作もそうでありました。 ・・・ ザックリ言うと、常野という場所・そこを起源とする氏族は特殊能力を持ち、それが発現する話が連篇で綴られるというのが構成です。 とある場合は現代、息を潜ませるように生きている記憶をつかさどる能力に秀でた人たち(「大きな引き出し」)。またある場合は、戦中の東北に難を逃れたこの氏族の出身者が最終的に殺されてしまう悲劇を描く(「光の帝国」)。 このようにして連篇が10篇収録されています。 あるものは独立しているように見えますし、あるものは他の短編と関連があるようにも見えます。このあたりが含みを持たせる書きぶりなどがしてあり面白いところ。 ・・・ さて、この小説の魅力といえば、やはり超能力、ではないでしょうか? んなものねえヨ、って言っちゃうのは簡単なのですが、あればいいなあーと憧れた方も少なくないのではないでしょうか。 私は本作を読んでいて、かつて見た『グリム』というドラマを思い出しました。 我々が何気なく生きている街中にも、超能力を持った人種がひっそり生きているとしてもおかしくないなあ、みたいな。もっともこっち(グリム)は大分粗々しいですが。 ・・・ さて、私も勘づきましたが、字面から類似性に気づき、「つねの」ではなく「じょうの」かなあと。 タイトルが遠野物語に由来していると推測される点については、解説で久美沙織さんも指摘されていました。 で、じゃあ遠野物語って何かっていうと、柳田国男→民俗学、ここまでは日本史で頭の中にありましたが、遠野物語までは読んだことありませんでした。 早速wikipediaで確認してみると、言わば地方の超常現象系民話集!実に面白そう。読みたい! 因みに、折口信夫の民俗学も有名ですが、この前の入院中にトライしてみました(結果、挫折)。 こちらは巫女とか神様の神話が南方(沖縄とか)よりやってきたとか、宗教と習俗とのまじりあいの過程の仮説とか、民話や神話に現れる単語の言語学的ルーツをたどるとかでそれなりに面白かったのです。 が、起きるべき昼には私を眠りに誘い、隣のおじいちゃんが呻いてうるさくて眠れない夜にもまたばっちり眠気を与えてくれる睡眠薬の立ち位置に留まりました(泣)。ということで挫折。余談でした。 ・・・ ということで恩田氏の超常系小説でした。 中学校で「宇宙皇子」、高校でスティーブン・キングにドはまりした私としては超能力・超常現象系は大好物。続編もあるようなので引き続きトラックしてゆきたいと思います。 | ||||
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不思議な能力が現代に受け継がれる一族の『常野物語』を3作続けて読んだ。シリーズものなのに全然テイストが異なっていて面白かったです。 1作目『光の帝国』は短編ファンタジー。特殊能力を使った派手なドラマ感は全くなし。ひっそりと暮らしつつ、苦悩や活躍があって哀愁漂う感じが好きでした。 | ||||
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懐かしく哀しく優しい物語。何度読み返したか分からないですが、紙媒体から遠ざかって久しく、読み返したくなりDLしました。 何故生きるのか、意味はあるのか、自分は何モノなのか、現実の自分達も常に考える事ですが、常野の人達の繰り返す人生が羨ましくも哀しく、一時の夢を見せてくれます。 | ||||
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とても良い状態で届きました。 | ||||
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小説すばるに連載されていた当時に読み好きだった、29年後の今また読んだやっぱり好きだ。 ずっと常野の人々、特にツル先生が頭のどこかに残っていた。 これからも残り続けるだろう優しい人々のこと。 しかしだ、自分が常野の人だったら苦悩と葛藤の連続で常野であることを受け入れて生きることが出来る気はしない。 | ||||
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