ライオンハート



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    初公開日(参考)2000年12月
    分類

    長編小説

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    ライオンハート (新潮文庫)

    2004年01月28日 ライオンハート (新潮文庫)

    いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ…。17世紀のロンドン、19世紀のシェルブール、20世紀のパナマ、フロリダ。時を越え、空間を越え、男と女は何度も出会う。結ばれることはない関係だけど、深く愛し合って―。神のおぼしめしなのか、気紛れなのか。切なくも心暖まる、異色のラブストーリー。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt

    ライオンハートの総合評価:7.53/10点レビュー 62件。Dランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (5pt)

    ライオンハートの感想

    私の読書歴でかじってきた作家さんの数なんてたかが知れているのであるが、この作品を誰の作品か知らずに読み始めたとしても「恩田陸さんじゃないか」って思うんじゃないだろうか。私の知る限りでこんな作品を描くのは恩田陸さんしかいない。・・・そんな作品である。
    エリザベスとエドワード。
    この二人の時空を超えたラブストーリーなのだが、相当に難解であるので流し読みでは何のことやらサッパリ分からないはずである。
    ラブストーリーの中でも恩田陸が描く少女漫画的ラブストーリーである。
    普通男性が読むには厳しいモノがあるのだが、この設定の難解さを読み解くという意味で読む価値はあると思う。

    5章立てなのですが、輪廻転生の繰り返しのなせる技か、年代や場所だけでなく二人の年齢、年齢差もバラバラ。
    更に物語を複雑にしているのは、お互いにとっての初めての出会いの場所と時間が違うという設定。
    第4章がキーで冒頭の出来事と繋がっているのではないかというのは何となく分からんではないのですが・・・
    兎に角難しい作品です。

    梁山泊
    MTNH2G0O
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.61:
    (5pt)

    生まれ変わりを繰り返す恋人たち、とても美しい物語です

    何年かぶりの再読後の感想です。恩田さんにはめずらしいすべて海外が舞台の連作集です。短編にしては1編はわりと長めです。最初の「エアハート嬢の到着」は初読時も強烈な印象だったので読むにつれて思い出しましたが、他のものはすっかり忘れていました、汗。
    舞台と時代設定は以下のようになっています。

    「エアハート嬢の到着」 1978年ロンドン 1932年ロンドン
    「春」 1944年ロンドン 1871年シェルブール(フランス)
    「イヴァンチッツェの思い出」 1978年ロンドン 1905年パナマ
    「天球のハーモニー」 1978年ロンドン 1603年ロンドン
    「記憶」 1969年フロリダ(アメリカ) 1855年オクスフォード

    主役はエドワード・ネイサンとエリザベス・ボウエンという名の2人。ネイサンという名は、アメリカ作家で「ジェニーの肖像」を書いたロバート・ネイサンからきたんだなということがわかりました。「ジェニーの肖像」も似通ったところがある話です。エリザベス・ボウエンは特に「あの薔薇を見てよ」が有名だと思いますが、ヴィクトリア朝英国風な舞台設定でミステリ的な小説も書いている作家です。
    また、恩田さんがこの小説を書くきっかけになった英国人シンガー、ケイト・ブッシュの曲「ライオン・ハート」。恩田さんとほぼ同世代なためこの曲も知っていて大好きで、これらがすぐに頭に浮かんだので作品のイメージをつかみやすかったです。

    何度も生まれ変わりを繰り返し出会ってはすぐ別れる運命にある2人。これだけ聞くと悲劇になりそうですが、心から愛せる人を人生でみつけられたというだけでもなかなか得難い幸せであり、2人も幸せだと感じています。
    誰もが知っている歴史上の人物や出来事をまるで見てきたかのように組み合わせて、リアリティと絵空事が見事にあわさった名作です。美しい絵空事にうっとりしながら入り込める人にはすばらしい物語だと思います。切ないお話に酔いしれてください。
    ライオンハート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ライオンハート (新潮文庫)より
    4101234159
    No.60:
    (3pt)

    非業の愛を繰り返す男女。永遠の愛か、それとも呪いか |『ライオンハート』恩田陸

    生まれ変わり、信じますか?

    私は結構信じる派です。とはいっても俗に言われる仏教的言説に基づいて、生というのは苦しいわけで、その輪廻の軛から抜け出たい、というかそういう意味合いです。

    だって最愛たる奥様でも、時にマジで話が通じなくて・・・笑 連れ合いとの関係が時に辛いなあーって感じること、ありません!?

    ・・・というのは半分冗談ですが、家内や子供たち親や友人と今関係している偶然を鑑みると、その偶然は本当は偶然ではなく、この人生の前から何らかのシナリオ・紐帯があったのでは、と考えてしまうのはそんなに不自然なことではないと思います。

    ・・・
    で、本作『ライオンハート』は愛し合う二人の輪廻の物語。しかも人生の中でほんの一瞬しか出会えず、結ばれもせず、その一瞬で愛する人との別離を余儀なくされるというもの。ただしその邂逅の際に震えるほどの喜びを味わうという。

    というと、時と輪廻の流れでは互いに絡まりあうのに、その撚り合わせは人生でほんの一瞬。の撚り合わせはというよりも触れ合うだけ、という状況かもしれません。

    しかもその一瞬の邂逅はお互いに同じ年ごろというわけではなく、青年と老女、青年と少女、のように本当に年齢もバラバラ。にもかかわらず、お互いに『この人だ!』と分かる。

    とまあ、ややメロドラマ的な作りかもしれませんが、楽しめるひとは楽しめる作品。私は乙女なものも割とイケるキモイおっさんなので、若干感動しかけました笑

    他方、心から愛し合っているのに、一生で一瞬しか出会えないとなると、それは寧ろ呪いでしかない!?とも思いました。

    ・・・
    この二人の愛について、そもそもの交わりのスタートがどこかにあるはずです。物事にも必ず原因・スタート・Inceptionがあったはずです。

    本作では、これを、歴史上の女傑(イギリス、1600年+αで亡くなった方、といえばもう明らかな筈!?)に関連させて筋立てています。ここだけはちょっと???って感じでした。

    ・・・
    ということで恩田氏のラブストーリーでした。

    『運命』とか『永遠』とか、そういうキャプションがあってもひるまず入り込める人には楽しめる作品だと思います。シニカルな態度がカッコイイと思う懐疑主義の若者や、冷めきった大人はあんまり楽しめないかもしれません。

    『こういうことって意外とあるかも』って思える想像力のある方には安心してお勧めできる作品です。
    ライオンハート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ライオンハート (新潮文庫)より
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    No.59:
    (4pt)

    面白い

    何回も読み返したい。
    ライオンハート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ライオンハート (新潮文庫)より
    4101234159
    No.58:
    (5pt)

    人生で一番好きな小説です

    何度も読み返し、実際に各章の絵を海外に観に行ったりもしました。万人に読んでほしいです。
    ライオンハート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ライオンハート (新潮文庫)より
    4101234159
    No.57:
    (5pt)

    ファンタジーに傾く

    恩田陸さんの作風は真っ二つに分かれます。
    日常の風景を生き生き描く現実的な作品と、ファンタジー夢幻に振れたはちゃめちゃな作品です。同じ作者の作品とは思えないほどかけ離れた作風でいて、どちらも捨てがたい傑作揃いなのですが、私は後者が好きです。超能力、死後の世界、宇宙からの侵略者、時空を超えた愛。「ライオンハート」は「光の帝国」「夢違い」と並んで大好きな作品です。現実とはかけ離れた美しい空間に読者を連れて行ってくれること間違いなしです。オルセー美術館所蔵の、ミレーの「虹」を見て、この絵がこの破天荒なストーリーを触発したのだということがよく分かりました。もっとこういう作品を描いてくれないかなあ。
    あ、「月の裏側」「夜の底は柔らかな幻」も大好きです。
    ライオンハート (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ライオンハート (新潮文庫)より
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