木洩れ日に泳ぐ魚



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初公開日(参考)2007年07月
分類

長編小説

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木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

2010年11月10日 木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)

舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。 初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿-――。 共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始め、〝最後の夜〟に濃密な心理戦が繰り広げられる。かつての恋人は、ひょっとして殺人犯なのか? 過去をめぐる物語は次々と意外な事実を明らかにし、朝の光とともに訪れる真実とは――。 「相手が殺人犯ではないか」というシンプルな攻防が続く心理戦が、いつしか「事件の真相」以上に衝撃的な事実にたどり着く。次々と明らかになる過去の秘密と、移ろいゆくふたりの心……。互いの腹を探り合うスリリングな興奮と、好きなのに疑ってしまう恋愛の切なさに一気読み必至の、傑作心理サスペンス。(「BOOK」データベースより)




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木洩れ日に泳ぐ魚の総合評価:6.13/10点レビュー 78件。Dランク


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No.78:
(5pt)

相手に言わせようとする男

この本の凄さは、「相手に言わせようとする男」に心当たりがある人には、すごくわかるんだと思う。そのずるさ、根深い悪さ、他人には分かりづらいたちの悪さ・・・。それを小説にできるって、恩田陸さんすごいです。痛いくらい、その痛さを、わかってくれたように感じられる小説でした。それに気がつくまでは、なんだろうこの小説、って思ってたけど、気づいてからは、痛くて同化するように読みました。
木洩れ日に泳ぐ魚Amazon書評・レビュー:木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.77:
(2pt)

一晩の会話をひたすらダラダラと

舞台設定を同じ部屋での一晩における男女の会話としているので、せいぜい十数時間分を一冊として広げなくてはなりません。
よって到底劇的な展開とはならず、結果としてダラダラダラダラと言葉を尽くしてグダグダと進めている話、というのが率直な感想です。

舞台設定上、言葉を重ねて心情の変化を記述しないと枚数が埋められないのだとは思います。
それゆえ言葉数の多さ、書き込みの多さがやたらと目につき、もっと短く書いて行間を読ませてくれればいいのに、と感じてしまいます。
文庫版で言えば、200ページくらいまでほぼ同じところをぐるぐる回り続けており、ひたすら辟易しました。
70ページくらいの短編にすればもっと上手にうまさを伝えられるのに。
これが人気作家だからこそ与えられた枚数、機会ってことですか。それとも短編が書けないのか。
まぁ頑張ってきた成果ですからね、あー良かったですね。

内容に関して少し触れれば、
亡くなった人を殺したのは相手かもしれないとそれぞれに疑い、今晩ではっきりさせなければいけない、は分かります。
一方で、出生に関する情報を話し合っていく中で「いま」思い出していく、しかも一冊の後半にわざわざ、はだいぶ無理があるような気がします。
決着をつけない締め方でまだ安心しました。それだけ。
木洩れ日に泳ぐ魚Amazon書評・レビュー:木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.76:
(2pt)

色々と無理があったのでは

この手法の小説を初めて読みました。
まぁそこは良いんですけどね。

表現の方法がひたすら苦手というかしっくりこなくて、無理やり作った「心理戦」という言葉に当てはめようとするというか。。。
読み始めた時に即違和感感じてクレジット見たら結構最近の作品で、感覚としては作家として最初の頃の作品かなーなんて思ったりして。
「リアル鬼ごっこ」を読んでいる時の感覚といえばわかりやすいかな。
流石にあそこまでではありませんが。

手法としては嫌いではないので、こういうのを桐野夏生氏とかに書いてもらったら面白いのかもなーなんて思いながら読みました。
木洩れ日に泳ぐ魚Amazon書評・レビュー:木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.75:
(2pt)

期待外れ

設読後の感想としては、心理描写の表現が入ってこない文体で、無駄に文字を読まされている気持ちになり残念だった。冷めた目で読んでしまうと、徐々に明らかになる事実がすっと入ってこず、ついついイチャモンをつけたくなる、そんな気持ちが湧いてしまいました。その辺りで読むを人を選ぶかもしれません。男女の別れとなる最後の夜や出だしの緊迫感からの期待は外れました。

一方で、これほどまでのきめ細やかな心理描写を描ける点、そしてこれほどの題材のみで話を展開できる筆者の才能に脱帽もしました。読後に自分自身を観察してみると、確かに細かなことを感じているにもかかわらず、普段如何に自分の機微を見ないことにしているか気づきました。

余談ですが、あとがきの鴻上さんの文章がとても学ぶものがありました。多様な価値観があふれる現代の読者に対し、恋愛における共通性に訴えかけつつ、見事に読み手のメリットを、実に心の本質を突きながら表していく、その語り口は本当に見習うべきと感じました。
木洩れ日に泳ぐ魚Amazon書評・レビュー:木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.74:
(4pt)

ある種、斬新な恋の終わり方? ミステリテイストの恋愛話 |『木漏れ日に泳ぐ魚』恩田陸

恩田さん、たまに??という題名をつけられることがある気がします。『三月は深き紅の淵を』とか『麦の海に沈む果実』とか。もちろんあれは、タイトルが本の名称だったりして、作品中に出てきていたりしました。で、今回のは何??という感じ。よくわかりません。

ただ、本作やはり面白い!登場人物はわずか二人。同棲を解消し別れるカップルの最終日の話。

・・・
ただし、これが何やら不穏な空気。

え?お前が殺したんだろ? いや、あなたが殺したんでしょ?
・・・どうやら誰か一人死んでいるらしい。

何やら実に奥歯の挟まったようないわくありげな空気から物語は始まります。次第に二人の関係が明らかになり、さらに、言及されている亡くなったという男性との関係性が明らかに。このあたりはエンタメ性たっぷりで楽しく読めます。

・・・
話はまだまだ続きますが、たった二人の舞台で、過去への回想と会話とで一冊持たせるってのがすごいですよね。やや劇ががっているものの、それもまた安定のスリルというか心地よい予定調和。

最後には、当初惜別の感もあった最終夜も、一種白けたような無気力のような夜明けに。障害のある恋は燃え上がるものの、その障害がなくなった途端、相手の欠点ばかりが見えるようになり覚めた、みたいな。これはこれで恋(そしてストーリ)の終わり方としてはなかなか斬新でした。

・・・
ということで、日本で買い込んだストックから、恩田さんの作品を読みました。

いつも思うのですが、恩田さん、結構変わった設定・構成に果敢に挑戦しますよね。舞台のような作品で、シンプルな設定も、ぐいぐい読ませる作品でした。

本作、悲恋好きなかた、別れ話が好きな方、演劇が好きな方、等々にはおすすめできると思います。
木洩れ日に泳ぐ魚Amazon書評・レビュー:木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513



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