消滅 VANISHING POINT
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2013年から14年にかけて読売新聞に連載されたもの。単行本発行は2015年です。当時、新聞で毎日読んでいたので気持ちとしては既読でしたが、再読したくて本を購入してみました。 帰国した日本人の一部が空港で別室に連行されます。自分たちが帰宅させてもらえないのはどうしてなのか、何が起こっているのかもわからずお互い探りあって疑心暗鬼の状態に。 外では日本をすっぽり覆ってしまうような暴風雨圏を持つ台風が襲来中、火災か爆発のようなものが起きる、そのうちに高潮警報まで出る。 なぜか通信は通話もネットもまったく通じず・・これは意図的なものか、それともテロ?何も情報が手に入らない中、彼らの応対にやってきたのは高性能ヒューマノイドで一見人間にしか見えないキャスリンでした。キャスリンは「この中にテロリストがいます」と言い放ちます。 展開が早くテンポよく、新聞連載中、翌日も続けて読んでもらえるように考えたのか、次々と起きる想定外の出来事に引っ張られてどんどん読み進んでしまいます。非常におもしろいです。 場所も登場人物も限られていて、一晩の間に起きたことなので舞台劇にもできそうな作品で、とてもよくできていると思います。人物たちがみんな個性的でわかりやすく、人間ではないキャスリンも含めて魅力的です。 ただ、恩田さん作品によくあるのですが、不穏な雰囲気が思いっきり盛り上がったものの、結局は誰も悪い人がいない穏やかな結末で終わるという、今回もそうなりました。 今回はしっかりオチがあります。あとがきで恩田さんは「綱渡りで書いたわりには、それなりに綺麗に着地した」とおっしゃっているのですが、タイトル”消滅”の意味も含めて、最後の持って行き方は穏やかというか無難にまとまりすぎの感あり、やや不満が残りました。個人的にはもっと悪どい話が好きです、笑。 「理数系はまったくダメ」と卑下されていますが、いわゆるハードSFにする必要はないわけで、恩田さんの書かれるSFはとても好きです。これからも期待してます。 | ||||
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SFは奇想天外でもよし、アンドロイドもOK、しかし最後のOOをXX化するというのはさすがに受け入れられない。 | ||||
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キャスリンが魅力的すぎて、自動通訳ソフトがかすんでしまった。 自動通訳ソフトや自動翻訳ソフトはすでに存在するし、日進月歩で改良されていると思う。 eメールでソフトウェアを送りつけても、迷惑メールとして読まずに消去されてしまうだろう。 などと不満ばかりが読後感となってしまった。 | ||||
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恩田さんの書いた本で何度も楽しませてもらったので期待して買ったが,正直アレッという感じ。前半はダラダラでストーリーに入り込めないし,落ち?も全然納得いかない上に爽快感がない。唯一キャスリンの不思議な魅力だけが救いだった。 | ||||
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上巻を随分前に読んだため、かなり覚えていない所があった。それでも、何とか楽しく読み終える。 そういう事情なので、余り酷評は避けるが、大騒ぎした割に、今一つピンと来ない結末だった。「テロリスト」は危険な存在で、緊迫した展開になるはずだが、妙にのんびりしており、「消滅」の意味も、私には納得し難いものだった。気になったのはキャスリンの扱い。せっかく魅力的なキャラなのだから、もっと活躍させて欲しかったと思う。 それでもスラスラと読み易く、長い話を読ませる作者の筆力は確かである。上下巻を読む時期が開き過ぎたのは、私の責任。文句を付けてごめんなさい。 | ||||
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