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消滅 VANISHING POINT
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消滅 VANISHING POINTの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 1~20 1/3ページ
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2013年から14年にかけて読売新聞に連載されたもの。単行本発行は2015年です。当時、新聞で毎日読んでいたので気持ちとしては既読でしたが、再読したくて本を購入してみました。 帰国した日本人の一部が空港で別室に連行されます。自分たちが帰宅させてもらえないのはどうしてなのか、何が起こっているのかもわからずお互い探りあって疑心暗鬼の状態に。 外では日本をすっぽり覆ってしまうような暴風雨圏を持つ台風が襲来中、火災か爆発のようなものが起きる、そのうちに高潮警報まで出る。 なぜか通信は通話もネットもまったく通じず・・これは意図的なものか、それともテロ?何も情報が手に入らない中、彼らの応対にやってきたのは高性能ヒューマノイドで一見人間にしか見えないキャスリンでした。キャスリンは「この中にテロリストがいます」と言い放ちます。 展開が早くテンポよく、新聞連載中、翌日も続けて読んでもらえるように考えたのか、次々と起きる想定外の出来事に引っ張られてどんどん読み進んでしまいます。非常におもしろいです。 場所も登場人物も限られていて、一晩の間に起きたことなので舞台劇にもできそうな作品で、とてもよくできていると思います。人物たちがみんな個性的でわかりやすく、人間ではないキャスリンも含めて魅力的です。 ただ、恩田さん作品によくあるのですが、不穏な雰囲気が思いっきり盛り上がったものの、結局は誰も悪い人がいない穏やかな結末で終わるという、今回もそうなりました。 今回はしっかりオチがあります。あとがきで恩田さんは「綱渡りで書いたわりには、それなりに綺麗に着地した」とおっしゃっているのですが、タイトル”消滅”の意味も含めて、最後の持って行き方は穏やかというか無難にまとまりすぎの感あり、やや不満が残りました。個人的にはもっと悪どい話が好きです、笑。 「理数系はまったくダメ」と卑下されていますが、いわゆるハードSFにする必要はないわけで、恩田さんの書かれるSFはとても好きです。これからも期待してます。 | ||||
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SFは奇想天外でもよし、アンドロイドもOK、しかし最後のOOをXX化するというのはさすがに受け入れられない。 | ||||
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キャスリンが魅力的すぎて、自動通訳ソフトがかすんでしまった。 自動通訳ソフトや自動翻訳ソフトはすでに存在するし、日進月歩で改良されていると思う。 eメールでソフトウェアを送りつけても、迷惑メールとして読まずに消去されてしまうだろう。 などと不満ばかりが読後感となってしまった。 | ||||
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恩田さんの書いた本で何度も楽しませてもらったので期待して買ったが,正直アレッという感じ。前半はダラダラでストーリーに入り込めないし,落ち?も全然納得いかない上に爽快感がない。唯一キャスリンの不思議な魅力だけが救いだった。 | ||||
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上巻を随分前に読んだため、かなり覚えていない所があった。それでも、何とか楽しく読み終える。 そういう事情なので、余り酷評は避けるが、大騒ぎした割に、今一つピンと来ない結末だった。「テロリスト」は危険な存在で、緊迫した展開になるはずだが、妙にのんびりしており、「消滅」の意味も、私には納得し難いものだった。気になったのはキャスリンの扱い。せっかく魅力的なキャラなのだから、もっと活躍させて欲しかったと思う。 それでもスラスラと読み易く、長い話を読ませる作者の筆力は確かである。上下巻を読む時期が開き過ぎたのは、私の責任。文句を付けてごめんなさい。 | ||||
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恩田作品は色々読んでて、ジャンル毎に好き嫌いが分かれるが、ドミノやQ&Aの流れを汲む パニック小説、MAZEの流れを汲むサスペンス小説、錆びた太陽のようなSF小説は主流では ないだろうが好きだ。 事件そのものの結末が、なーんだとなる読者もいると思うが、単純に登場人物の描写や心の 動き、会話、事件の描写などが読んでて楽しい。 この物語も夜のピクニックみたいな学園ものや、蜜蜂と遠雷みたいな大作とは対極の作品だ ろうが、私はむしろこちらの方が好きだ。 クセがあって受け入れられない人もいるだろうが、神原恵弥シリーズの新作とかがまた読み たくなりました。 | ||||
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むすこから | ||||
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SF風味ではありますが、狭い空間で個性ある登場人物がそれぞれの考え方と思惑で謎に向かうファンタジックなミステリ。小劇場で舞台で見たら面白いかも?と妄想しました。 SFですが壮大すぎず殺伐とならず、気軽にするする読めて楽しいエンターテイメントになってます。緊張感と謎を抱えたまま最後まで進む展開も良かったですが、最後少し消化不良な感じもありました。佳作。 | ||||
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10月1日では遅すぎる。どこかで聞いたことのあるフレーズですが、直前の数時間の出来事をよくもまあ 文庫本2冊分のストーリーを考えたものだと感心しました。お互いの会話にも犯人探しにも疲れて、日焼け 男とは誰か?とかサングラス男、ガラガラ声の女とは・・・等々一つひとつマッチングさせてゆく作業のほ うに楽しみを感じていました。 SFガジェットのヒューマノイドや超能力者の扱い方も中途半端で違和感を覚えます。テロリスト探しだけ では味気ないから、無理無理付け足した感じです。面白かったかどうかは★の数とレビュータイトルで察し てください。(正確には★★.5と評価) (蛇足) モビーディック・コーヒーとは「スターバックス」のことだと初めて知りました。 | ||||
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興味深いのはテロリスト容疑者10人のうち、氏名が明らかにされているのが5名のみ。他は「ガラガラ声 の女」とか「日焼け男」、「ごま塩頭の男」・・・等々体型的な特徴で描いている。果たして犯人(テロリ スト)は実名の人物の中にいるのか、それとも他の人物か?詳細な個人情報は提供されていない。 読者の目線を登場人物と同じレベルに合わせることにより、不安感や疑心暗鬼それに伴う憶測など、彼ら と同じ感覚を味わえる楽しさがある。ページをめくる手が止まらない。 気になる点は、捜査当局ではなくあえて登場人物のみで解決させようとする意図や、AI搭載のアンドロイ ドを起用する必然性が今一つ説得性に欠けた。「消滅」の意味も不明のまま。下巻ではどの様に展開するの だろうか待ち遠しい。 | ||||
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密室劇ならば特有の心理の変化や葛藤、謎、トリック等々繊細な描写が必要なのでは?と思いますが、すべてが薄っぺらで中途半端、正直言って「グダグダ感」だけが目に付き、展開や結末もあまりにも短絡的で読むべき価値を見出せないまま、それでもなんとか読み終えたと云う印象です。 恩田氏の作品は結構、面白いのも有るのですが・・まぁ少し前の作品だから杞憂と思いますが、この作品に限ってはキャリアに影を落としているのでは?と心配になります。ちょっと残念でした。 | ||||
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何の予備知識もなく読み始めて、アレ、SFだったのか、と驚いた。柔らかい雰囲気で、少なくともハードSF的ではないが、女性が人間ではないと分かった時には、センスオブワンダーを感じていい感じ。パニックを起こしそうな極限状況なのに、どこかのんびりしておかしかった。この女性がどこか抜けてて愛嬌を感じるが、実は危険な存在をカモフフラージュする偽装か、と考えさせる。 この女性? の奇妙な存在感と、強引なストーリーではあるが、つかみは上々。一体話がどこへ向かうのか、続きが気になる。ただ、登場人物相互の関係性などはあまり寝られていない印象で、書き込み不足のように思った。 | ||||
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日本に帰国して、日本人なのに入管で別室に連れて行かれるなんて想定外な始まり。 テロリストの疑いで集められた人たち。 誰がテロリストなのか、テロリスト以外の伏線も散りばめてあるので、あっと言う間に読破してしまいました。 これ舞台で演技されたら観たい。 | ||||
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恩田陸さんで買ってにイメージしたのと違ったからかな? | ||||
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これほどの駄作を私は知らない。 ミステリーでもSFでもサスペンスでもない、脈絡ない文の集合体。 ロボットも台風も犬も11人も結局、何の意味もなさない。 消滅させる勇気も持たない筆者。 ただただ呆気にとられた。 | ||||
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登場人物が多すぎる上に、それぞれの人物のその時点までの人生にそんなに魅力を感じなかった。恩田陸は好きな作家で、他の作品を読んでいる時には自分の脳内に生き生きとした人物像が描かれて行き物語の顛末から目が離せなくなったのとは対照的に、この作品は読んでいるうちに「どうでもいいわ〜」という気持ちが高まってしまった。残念…。 [追記]頑張って最後まで読んで、さらに脱力…。テロ騒ぎの目的がこれ? 新聞の長期連載ということで間延びさせる必要があったのかもしれませんが、それにしても…。 | ||||
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先端技術とか、「ウィキ・リークス事件」を盛り込んでいるけれど、恩田陸さんは、卑小な現実に寄り添わずもっと幻想の世界で活躍してほしい。 同著者の同じ群像劇である『ドミノ』と比べるても疾走感が足りない分、見劣りする印象。 登場人物同士が初対面という設定のため、「ヘッドホンの男」とか「ガラガラ声の女」などと読んでいる点も読みずらい。 とはいえ、終盤まで一気に読ませる筆力は変わらず秀逸。 もっと自由な舞台で文章を展開していく恩田陸ワールドを楽しみたい。 | ||||
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楽しかった。星新一の短編作品の、長編版を読んだ感じ。気持ちよくて、ホッとする読後感は久しぶり。楽しいから若い人に読んでほしいな。 | ||||
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前半から中盤にかけての謎と情報が積み上がって行く感じにワクワクしていたのですが、期待に反してエンディングにそこまでのスッキリ感は無かったかな。終わり方自体は嫌いじゃないです。キャラクターがとても魅力的でスピンオフ的なものがあったら是非読んで見たい。 それと文庫版あとがきがおしゃれで好きです。 | ||||
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頭の中で形作る人物像と本の人物の言動が一致してくると本に入り込んでいけるのだが、そこまで行けず。主人公がいないからか、登場人物が多いからか、人物の深堀りの方向性があわなかったのか、何故だろう? | ||||
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