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消滅 VANISHING POINT
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消滅 VANISHING POINTの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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2013年から14年にかけて読売新聞に連載されたもの。単行本発行は2015年です。当時、新聞で毎日読んでいたので気持ちとしては既読でしたが、再読したくて本を購入してみました。 帰国した日本人の一部が空港で別室に連行されます。自分たちが帰宅させてもらえないのはどうしてなのか、何が起こっているのかもわからずお互い探りあって疑心暗鬼の状態に。 外では日本をすっぽり覆ってしまうような暴風雨圏を持つ台風が襲来中、火災か爆発のようなものが起きる、そのうちに高潮警報まで出る。 なぜか通信は通話もネットもまったく通じず・・これは意図的なものか、それともテロ?何も情報が手に入らない中、彼らの応対にやってきたのは高性能ヒューマノイドで一見人間にしか見えないキャスリンでした。キャスリンは「この中にテロリストがいます」と言い放ちます。 展開が早くテンポよく、新聞連載中、翌日も続けて読んでもらえるように考えたのか、次々と起きる想定外の出来事に引っ張られてどんどん読み進んでしまいます。非常におもしろいです。 場所も登場人物も限られていて、一晩の間に起きたことなので舞台劇にもできそうな作品で、とてもよくできていると思います。人物たちがみんな個性的でわかりやすく、人間ではないキャスリンも含めて魅力的です。 ただ、恩田さん作品によくあるのですが、不穏な雰囲気が思いっきり盛り上がったものの、結局は誰も悪い人がいない穏やかな結末で終わるという、今回もそうなりました。 今回はしっかりオチがあります。あとがきで恩田さんは「綱渡りで書いたわりには、それなりに綺麗に着地した」とおっしゃっているのですが、タイトル”消滅”の意味も含めて、最後の持って行き方は穏やかというか無難にまとまりすぎの感あり、やや不満が残りました。個人的にはもっと悪どい話が好きです、笑。 「理数系はまったくダメ」と卑下されていますが、いわゆるハードSFにする必要はないわけで、恩田さんの書かれるSFはとても好きです。これからも期待してます。 | ||||
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恩田作品は色々読んでて、ジャンル毎に好き嫌いが分かれるが、ドミノやQ&Aの流れを汲む パニック小説、MAZEの流れを汲むサスペンス小説、錆びた太陽のようなSF小説は主流では ないだろうが好きだ。 事件そのものの結末が、なーんだとなる読者もいると思うが、単純に登場人物の描写や心の 動き、会話、事件の描写などが読んでて楽しい。 この物語も夜のピクニックみたいな学園ものや、蜜蜂と遠雷みたいな大作とは対極の作品だ ろうが、私はむしろこちらの方が好きだ。 クセがあって受け入れられない人もいるだろうが、神原恵弥シリーズの新作とかがまた読み たくなりました。 | ||||
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むすこから | ||||
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興味深いのはテロリスト容疑者10人のうち、氏名が明らかにされているのが5名のみ。他は「ガラガラ声 の女」とか「日焼け男」、「ごま塩頭の男」・・・等々体型的な特徴で描いている。果たして犯人(テロリ スト)は実名の人物の中にいるのか、それとも他の人物か?詳細な個人情報は提供されていない。 読者の目線を登場人物と同じレベルに合わせることにより、不安感や疑心暗鬼それに伴う憶測など、彼ら と同じ感覚を味わえる楽しさがある。ページをめくる手が止まらない。 気になる点は、捜査当局ではなくあえて登場人物のみで解決させようとする意図や、AI搭載のアンドロイ ドを起用する必然性が今一つ説得性に欠けた。「消滅」の意味も不明のまま。下巻ではどの様に展開するの だろうか待ち遠しい。 | ||||
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何の予備知識もなく読み始めて、アレ、SFだったのか、と驚いた。柔らかい雰囲気で、少なくともハードSF的ではないが、女性が人間ではないと分かった時には、センスオブワンダーを感じていい感じ。パニックを起こしそうな極限状況なのに、どこかのんびりしておかしかった。この女性がどこか抜けてて愛嬌を感じるが、実は危険な存在をカモフフラージュする偽装か、と考えさせる。 この女性? の奇妙な存在感と、強引なストーリーではあるが、つかみは上々。一体話がどこへ向かうのか、続きが気になる。ただ、登場人物相互の関係性などはあまり寝られていない印象で、書き込み不足のように思った。 | ||||
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日本に帰国して、日本人なのに入管で別室に連れて行かれるなんて想定外な始まり。 テロリストの疑いで集められた人たち。 誰がテロリストなのか、テロリスト以外の伏線も散りばめてあるので、あっと言う間に読破してしまいました。 これ舞台で演技されたら観たい。 | ||||
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先端技術とか、「ウィキ・リークス事件」を盛り込んでいるけれど、恩田陸さんは、卑小な現実に寄り添わずもっと幻想の世界で活躍してほしい。 同著者の同じ群像劇である『ドミノ』と比べるても疾走感が足りない分、見劣りする印象。 登場人物同士が初対面という設定のため、「ヘッドホンの男」とか「ガラガラ声の女」などと読んでいる点も読みずらい。 とはいえ、終盤まで一気に読ませる筆力は変わらず秀逸。 もっと自由な舞台で文章を展開していく恩田陸ワールドを楽しみたい。 | ||||
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楽しかった。星新一の短編作品の、長編版を読んだ感じ。気持ちよくて、ホッとする読後感は久しぶり。楽しいから若い人に読んでほしいな。 | ||||
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まだ、どちらかは分からない。ロボット、超能力者、脱税者、有名人、犬。色々な登場人物が出てくる。空港の外で台風の中、何かが起こっている。残された登場人物は皆テロリストの容疑がかかっいて、どういう展開になるかは下を読むしかない。 | ||||
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テロリストについて、犬について、ロボットについて、 各人からいろんな仮説が構築され、 「結局どれが正しいの?」ともやもやしながらも熱中して読み進めてしまいました。 これ、ぜひ映像化してほしい。 僕の中ではキャスリンは浜辺美波でした。 | ||||
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あっという間に読了です。ニュースで聞くことはあっても、今ひとつ自分の生活に関係ないと考えていたことが、近い将来の出来事としてあり得ると感じられました。 | ||||
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国際空港の入管で無関係な10人の日本人が別室に連行され、その別室で推理が繰り広げられる物語です。 連行される前は、それぞれの人物の背景が少し描かれており、所々に将来への伏線を感じさせつつ話が進んでいきます。 別室に連れていかれてからは、登場人物同士の推理がくりひろげられますが、上巻ではそこまで核心に迫るような新たな発見はありません。ですが、少しずつ10人の共通点や、登場人物の特殊性があらわになってくる流れに引き込まれ、一気に読んでしまう面白さがあります。 但し、一点気になったのが、登場人物が多く判別がつきにくい点です。登場人物それぞれに特徴を与えてはいるのですが、本の最初に簡単な登場人物の略歴があるといいと感じ、1☆マイナスです。 | ||||
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期待を裏切られませんでした。 月並みですが 引き込まれていきます。 特に親近感を覚えたのが 『ペルソナ・ノン・グラータ(招かれざる訪問者)』の方です笑 | ||||
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すっごく分厚くて、えっ?と思ったけど、ページあたりの文字数は少な目なんで 割とさくっと読めました。 やっぱりこういうキャラありきの群像劇は面白いですね。 でもサスペンス、とも違う感じ。 加筆もされているようで、連載時「?」と思った部分は気にならずに読めた気がします。 惜しむらくは、とりみき先生の挿絵の絵がほぼなかったことです。 あの絵で読みたかったんですよね、キャラクター達(^^;。 恩田先生、中古で買ってごめんなさいm(__)m。 | ||||
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空港の入国審査で引き留められ「別室」に連れていかれた人々。 男性6名、女性4名、子供一人、(犬一匹)。 登場人物それぞれの視点で個性的な感性で紡がれていく物語に引き込まれます。 事情を抱えた幾人かの人物からの視点は有りませんが他の人物の観察にて補われています。 ミステリーでもありサスペンスでもあり近未来SFでもある物語ですが、閉鎖空間にて繰り広げられる会話劇という印象です。 ページが進むにつれて新たな展開が続いて行き、飽きることはありませんでした。 読み終えた後も、この物語の世界は続いていくのだろうと不思議な感覚の残る作品です。 | ||||
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