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消滅 VANISHING POINT



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消滅 VANISHING POINTの評価: 3.10/5点 レビュー 42件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 41~42 3/3ページ
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No.2:
(5pt)

11人(プラス1匹)による群像劇

空港の入国審査で引き留められ「別室」に連れていかれた人々。 男性6名、女性4名、子供一人、(犬一匹)。 登場人物それぞれの視点で個性的な感性で紡がれていく物語に引き込まれます。 事情を抱えた幾人かの人物からの視点は有りませんが他の人物の観察にて補われています。 ミステリーでもありサスペンスでもあり近未来SFでもある物語ですが、閉鎖空間にて繰り広げられる会話劇という印象です。 ページが進むにつれて新たな展開が続いて行き、飽きることはありませんでした。 読み終えた後も、この物語の世界は続いていくのだろうと不思議な感覚の残る作品です。
消滅 - VANISHING POINTAmazon書評・レビュー:消滅 - VANISHING POINTより
4120047644
No.1:
(2pt)

サスペンス小説としても近未来実験小説としても中途半端な失敗作

読売新聞の朝刊に約一年間連載されていたものを単行本化した作品。一応、空港でのテロ事件を扱ったサスペンス小説の体裁をしているが、真の狙いは別にある。第一、サスペンス小説としてはストーリー展開が起伏に乏しく間延びしている上に、緊迫感に欠けて、連載当時から退屈だった。

本作は近未来小説であり、近未来社会における「****」技術の進歩・普及を予測し、その社会的影響を実験的に検証しようという試みが表面上の狙いである。だが、「****」技術に関する作者の知識が、近未来どころか現代においてさえも時代遅れで、読んでいて恥かしかった記憶がある(想像だが、その加筆・訂正のために連載終了から単行本化まで異例な程の時間が掛かったのかも知れない)。これが表面上の狙いだが、真の狙いは「****」技術を用いる事によって&#60;ある物&#62;が「消滅」するのではないか(して欲しい)という作者の希求である。しかし、これは楽観的に過ぎよう。「****」技術が文明に根付くものである一方、&#60;ある物&#62;は文化に根付くものであるからである。

一年間の連載というのは、内容に比して、余りにも長過ぎる感が否めなかった(その結果がこの大部)。サスペンス小説として読者を惹き付ける程の魅力がなく、近未来実験小説として「****」技術と&#60;ある物&#62;との関連性の考察も未熟という何とも中途半端な失敗作だと思った。
消滅 - VANISHING POINTAmazon書評・レビュー:消滅 - VANISHING POINTより
4120047644

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