国内篇2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、編集者から海外旅行特集の協力を頼まれ、事前調査のためネパールに向かう。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。

仕事はできるが運の悪い女探偵・葉村晶が帰ってきた! ミステリ専門店でバイト中の女探偵葉村晶は、元女優に二十年前に家出した娘探しを依頼される。

1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。

連続殺人に挑むのはミステリー読みのプロたち――。

元銀幕の大スター・片桐大三郎(現芸能プロ社長)の趣味は、犯罪捜査に首を突っ込むこと。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

1966年8月15日、根津謙治は目黒区碑文谷二丁目にトラックを止めた。現金11億を奪うためだ。

検閲官に追われる少女と出会ったクリスは、再会した少年検閲官エノと共に、少女が追われる原因である〈小道具〉を探し求めて孤島の洋館に向かう。

かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。

血も凍る暴虐に見舞われた故郷から秘密を抱えて脱出したウィグル人亡命団と、彼らを取材中のジャーナリスト仁科曜子が、白昼の東京で襲撃された。

死刑執行前夜、密室状態にあった別々の独房で、二人の囚人はなぜ斬殺されたのか――。

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。

雪崩で死亡した兄の遺品を整理するうち、増田直志はザイルに施された細工に気づく。死因は事故か、それとも―。

”鬼畜系特殊設定パズラー”が放つ、異形の本格推理。

神奈川県警の嘱託・二村永爾は、1本の映画フィルムの行方を追って、香港へ飛んだ。

大銀行の地下金庫から、トンネルを掘って金貨を盗み出そうとした「赤毛組合」事件。

発端は山形のホテルだった。借金返済のため一攫千金を狙う相葉時之は、手違いからテロリストに命を狙われる羽目に。

予測不能な神業トリックを暴くのは、犯罪資料館の美人館長・緋色冴子。驚愕の推理力で、助手の聡と難事件に挑む。

はじめて担当した離婚案件に隠された仄暗い企み、ロースクール時代の友人が起こした殺人事件の真実、 淫行容疑で逮捕された家庭教師を救う少女の切り札―― 新米弁護士の木村は先輩の敏腕弁護...

急行する捜査車両、轟く銃声。過去の事件が次々と連鎖し、驚愕のクライマックスへ!比類なき疾走感で描く緊迫の40時間。

圧倒的な密度と熱量。

いま、そこにある個人情報の危機を描く警察小説 公立図書館の私企業との提携を進めるエンジニアが誘拐された。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

天文学者ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。

時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

密室トリックに意欲を見せた作家。休刊直前の雑誌『幻影城』が予告して幻に終わった特集作家の創作を初集成。