血の弔旗
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ジャンルでいうとハードボイルドに分類されるのでしょうか。ただし、大藪春彦の作品に出てくるような銃や車を自在に操る超人的な主人公ではありません。強奪したお金で飲食店を経営し、何者かに妹を拉致された時は自ら警察署に赴いて助けを求める人物です。作品全体を通して派手な暴力シーンもありません。かなり大部な小説ですが、終始丁寧な筆致で描写されている点では読み応えがありました。一方で物足りなく感じたのは、後半で偶然の出来事が重なって物語が進行したことです。また、終盤になって主人公を追いつめる人物についてです。動機そのものは納得できるのですが、それならば予め伏線を張っておかないと小説としての完成度は低くなると思いました。 | ||||
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しかし面白買った! とにかく先が気になる! どうなる! みたいな・・・ 悪い犯罪犯した男なのに、何故か魅了される主人公。 フィクションの中にも昭和の事件や時事を織り込めながらのハードボイルドミステリー! 秋の夜長に・・・といいたいが今は梅雨。 もち梅雨の中、家でゴロゴロよりも読書で、こちら読んだらとても充実する時間になる事間違いなしな、内容です! 最後の最後まで良い緊張感でよみました! やっぱ藤田さんは最高だ!なんか哀愁感ある男書かせるとうまいんだな~~~~~~~~ 時代設定の昭和もまた小説には最高だ!!!!!!!!!!!! | ||||
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この作家の過去の作品でもしばしば感じたことだが、ご都合主義と偶然のあまりの頻出が物語世界への耽溺を掣肘する。 いくらフィクションとはいえ、そりゃないでしょう。 それらを安易に使わずしてエンターテインメント性を高め、読者を夢中にさせるのが作家の手腕というものではないですか。 それに、殺人や暴行をちりばめればハードボイルド的、というのは編集サイドのリクエストのなせるわざか? さらに、この冗長さも連載時からの決まりごとなのか? もっとスリムに凝縮させて、句点が来るたびに改行するというスカスカ状態をやめれば、このページ数と価格はなかったはず。 読者はもっとソリッドでタイトな物語を読みたいのだ。 | ||||
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11億の金を強奪するのに、ジェームスボンドのスパイ道具からヒントを得ているというのが、時代感覚や庶民的な皮膚感覚が自然に表現されていて良かったと思う。 時代に関して考証できるほどの知識は無いが、戦中から戦後、バブルまで物語の中で時間を体験させてくれるのも楽しかった。 あくまで自分の会社を興し、そこに収まり生活するところに犯人たちの欲望が集約するところも、仰々しくなく登場人物の存在感に説得力があって良かったと思う。 それぞれに個性が書き分けられているので、冒頭の人物紹介表は不要なくらいだ。 しかし、ご都合主義的である狭い世界で話が展開していくのは、原稿用紙にして1200枚近くあるだろう作品でも限界だったか。 特にある人物の諦念の態度に違和感が残る。もっと違う行動をしてもおかしくないのではないだろうか。 どんでん返しは、比較的フェアに決まっているが、細部まで目を向けてしまうと、主人公たちの成功があまりに簡単に思えてしまう点もあった。 往年のハードボイルド/ノワールとしての雰囲気はあるのだが、美味しいところに配置された女達や男達があまり活躍せず、物足りないと思ってしまう。 個性的な登場人物が人数が多すぎたのだろうか。もちろん、物語に没入できていたからこその欲張りな感想なのかもしれないとも思う。 ハードボイルド的お約束に則った安定したストーリー運びなため、安心して読める。ラストも定番ながら、余韻も好みだった。 でもやはり振り返って物語全体を俯瞰してしまうと、もっと上り詰めるところにボリュームを使って欲しかったと思う。 二章と三章の間にもう一章あって成り上がる過程が描かれれば、印象がかなり違っただろう。 下記のような校正不足にも見える文章が二刷で残っているのは残念。 「(略)それに、よく歌舞伎町にはよく行っています。(略)」(81ページ) | ||||
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まぁどこかで抜けていることがなければ話が成り立たないのだが、存在そのものを忘れているなんて、それが一番の罪な気がする。 自分と同じような人間のことは理解できるけど、それ以外の普通の人のことは分からないのか。 これだけやり手だったらありえないような気もするが・・。 読んでいるときは面白いし、好き嫌いは別にして大作であるには違いない。 | ||||
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