血の弔旗



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初公開日(参考)2015年07月
分類

長編小説

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血の弔旗 (講談社文庫)

2019年05月15日 血の弔旗 (講談社文庫)

1966年8月15日、根津謙治は目黒区碑文谷二丁目にトラックを止めた。現金11億を奪うためだ。 戦後の混乱期に金貸しをはじめて財を成した原島勇平の屋敷から岩武弥太郎、宮森菊夫の二人と共に強盗計画を実行にうつした根津だったが、アクシデントにより屋敷に居合わせたクラブのママを射殺する。カーラジオからはローリング・ストーンズの『黒くぬれ!』が流れていた。 この強盗計画にはもう一人、川久保宏が関わっていた。彼の役割はアリバイ工作。4人は奪った金を隠し、4年後の山分けを約束する。 事件は大々的に報道され、根津は厳しい取り調べを受けるが、4人の繋がりは誰にも知られず未解決のまま時は過ぎた。 戦時中4人は疎開の為、別々の出身地からほんの僅かな期間、長野県の郊外で机を並べた仲だったのだ。 事件後、根津は疎開先で世話になった教師・玉置の娘・鏡子と再会し関係を持ち結婚する。4人でした約束通り、1970年の終戦記念日に11億を取り出し分配した彼らは二度と会うこともないはずだったが、10年の歳月が過ぎ、新たな事件が彼らの身の周りに次々と起こる。 「誰が何のために?」 混乱と疑心暗鬼の中、根津は煩悶する。 袂を分かった男たちの軌跡が再び交差する時、昭和を生きた人間の業と事件の真相と明らかになる――。 昭和の時代と風俗を克明に描写した”藤田宜永ノワール”小説。(「BOOK」データベースより)




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血の弔旗の総合評価:7.33/10点レビュー 6件。Cランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6:
(3pt)

武蔵と桃太郎がかわいそう。

ジャンルでいうとハードボイルドに分類されるのでしょうか。ただし、大藪春彦の作品に出てくるような銃や車を自在に操る超人的な主人公ではありません。強奪したお金で飲食店を経営し、何者かに妹を拉致された時は自ら警察署に赴いて助けを求める人物です。作品全体を通して派手な暴力シーンもありません。かなり大部な小説ですが、終始丁寧な筆致で描写されている点では読み応えがありました。一方で物足りなく感じたのは、後半で偶然の出来事が重なって物語が進行したことです。また、終盤になって主人公を追いつめる人物についてです。動機そのものは納得できるのですが、それならば予め伏線を張っておかないと小説としての完成度は低くなると思いました。
血の弔旗 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:血の弔旗 (講談社文庫)より
4065125596
No.5:
(5pt)

ノンストップ!

しかし面白買った!
とにかく先が気になる!
どうなる!
みたいな・・・
悪い犯罪犯した男なのに、何故か魅了される主人公。

フィクションの中にも昭和の事件や時事を織り込めながらのハードボイルドミステリー!

秋の夜長に・・・といいたいが今は梅雨。
もち梅雨の中、家でゴロゴロよりも読書で、こちら読んだらとても充実する時間になる事間違いなしな、内容です!

最後の最後まで良い緊張感でよみました!

やっぱ藤田さんは最高だ!なんか哀愁感ある男書かせるとうまいんだな~~~~~~~~

時代設定の昭和もまた小説には最高だ!!!!!!!!!!!!
血の弔旗 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:血の弔旗 (講談社文庫)より
4065125596
No.4:
(3pt)

水準以上のおもしろさを認めた上での苦言

この作家の過去の作品でもしばしば感じたことだが、ご都合主義と偶然のあまりの頻出が物語世界への耽溺を掣肘する。 いくらフィクションとはいえ、そりゃないでしょう。 それらを安易に使わずしてエンターテインメント性を高め、読者を夢中にさせるのが作家の手腕というものではないですか。 それに、殺人や暴行をちりばめればハードボイルド的、というのは編集サイドのリクエストのなせるわざか? さらに、この冗長さも連載時からの決まりごとなのか? もっとスリムに凝縮させて、句点が来るたびに改行するというスカスカ状態をやめれば、このページ数と価格はなかったはず。 読者はもっとソリッドでタイトな物語を読みたいのだ。
血の弔旗Amazon書評・レビュー:血の弔旗より
4062196352
No.3:
(3pt)

昭和を舞台にした時効サスペンス!

11億の金を強奪するのに、ジェームスボンドのスパイ道具からヒントを得ているというのが、時代感覚や庶民的な皮膚感覚が自然に表現されていて良かったと思う。
時代に関して考証できるほどの知識は無いが、戦中から戦後、バブルまで物語の中で時間を体験させてくれるのも楽しかった。
あくまで自分の会社を興し、そこに収まり生活するところに犯人たちの欲望が集約するところも、仰々しくなく登場人物の存在感に説得力があって良かったと思う。
それぞれに個性が書き分けられているので、冒頭の人物紹介表は不要なくらいだ。
しかし、ご都合主義的である狭い世界で話が展開していくのは、原稿用紙にして1200枚近くあるだろう作品でも限界だったか。
特にある人物の諦念の態度に違和感が残る。もっと違う行動をしてもおかしくないのではないだろうか。
どんでん返しは、比較的フェアに決まっているが、細部まで目を向けてしまうと、主人公たちの成功があまりに簡単に思えてしまう点もあった。
往年のハードボイルド/ノワールとしての雰囲気はあるのだが、美味しいところに配置された女達や男達があまり活躍せず、物足りないと思ってしまう。
個性的な登場人物が人数が多すぎたのだろうか。もちろん、物語に没入できていたからこその欲張りな感想なのかもしれないとも思う。
ハードボイルド的お約束に則った安定したストーリー運びなため、安心して読める。ラストも定番ながら、余韻も好みだった。
でもやはり振り返って物語全体を俯瞰してしまうと、もっと上り詰めるところにボリュームを使って欲しかったと思う。
二章と三章の間にもう一章あって成り上がる過程が描かれれば、印象がかなり違っただろう。

下記のような校正不足にも見える文章が二刷で残っているのは残念。
「(略)それに、よく歌舞伎町にはよく行っています。(略)」(81ページ)
血の弔旗Amazon書評・レビュー:血の弔旗より
4062196352
No.2:
(3pt)

一番恨んでいるばずの人間の消息を追っていない間が抜けている。

まぁどこかで抜けていることがなければ話が成り立たないのだが、存在そのものを忘れているなんて、それが一番の罪な気がする。 自分と同じような人間のことは理解できるけど、それ以外の普通の人のことは分からないのか。 これだけやり手だったらありえないような気もするが・・。 読んでいるときは面白いし、好き嫌いは別にして大作であるには違いない。
血の弔旗Amazon書評・レビュー:血の弔旗より
4062196352



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