(短編集)
今だけのあの子
- 連作短編集 (229)
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全1件 1~1 1/1ページ
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女性の心理に焦点を当てた短篇5集、小学生から老人まで様々な年代の女性心理をロジックとして組み込み、男性では決して成立し得ないストーリーに為っている。 | ||||
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私は捻くれているので、叙述トリックというものがあまり得意ではない。 最後にどんでん返しが!と触れ込まれていると、そのトリックに騙されまいと注意深くより一層捻くれてしまう。そのせいで最後には、やっぱりね、そう思ったよ、なんだか前評判の割には大したことないなあ、とがっかりしてしまうことが多い。本来の読書の楽しみ方ができなくて悲しくなる。 ただ、本作は少し違った感想を持った。 叙述トリックよろしく、どの話も展開からすると予想外の、しかしなんとなく想定した方向に着地する。ただ、結末がどれも心地良い。主人公に成長がある。読後感が爽やかで、むしろ「だまされた」ことにも、「やっぱり!」と感じることにも、心地よく感じられるのだ。 どんでん返しに驚くというよりも、その裏に隠された人間ドラマや心理描写の巧みさに感動する。 こういった「人間の成長」や「希望の余韻」を残す作品には、どこか救われたような気持ちになる。本作が叙述トリックものとして語られる以上に、登場人物と、読む人の心に明かりを灯す物語であるという点にこそ、本当の魅力があると感じた。 叙述トリックにやや苦手意識がある人にこそ、本作をぜひおすすめしたい。 | ||||
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昔から「親友」という言葉に懐疑的だった。果たして相手は自分を本当に親友だと思っているのか。 5つの短編の中でも「届かない招待状」が秀逸。親友だと思っていた相手から結婚式の招待状が届かないことは割合ある話だ。逆に届いたのに欠席することもある。理由は出張と重なったり、祝金を出す余裕がなかったり様々だ。まあ同じ高校や大学、結婚式以降は少し距離を取る方が懸命だろう。「今だけのあの子」はよく出来た〈連作短編集〉だ。読みながら暗鬱な気分になるものの、決して希望のない終わり方ではない。全話が別の話であるものの、全ての話が繋がる伏線がある。芦沢央は長編も短編も素晴らしい。 | ||||
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2014年に出た単行本の文庫化。 「届かない招待状」「帰らない理由」「答えない子ども」「願わない少女」「正しくない言葉」の5話を収めた短篇集だ。 いずれも女性同士の友情をテーマとしている。年齢はいろいろ。 どの話も出だしは重苦しく、また登場人物が嫌な感じがして苦しい。しかし、最後はハートフルな結末を迎え、たとえようもないカタルシスが押しよせてくる。緊密に構成された、力のある作家の作品だ。 それぞれの物語が緩やかにつながって「仕掛け」を構成しており、再読したくなる一冊だった。 | ||||
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5作の短編小説からなる作者の物語 ドロドロしたストーリーなのかと思い読み進めて行くと ホッと暖かい結末に5回出会えます。 芦沢作品初心者の私は短編から入りましたが、私個人では 読みやすいと感じましたので、今度は評価の高い長編に 進みたいと思います。 | ||||
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ありがとう | ||||
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