貘の耳たぶ
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第一章が「繭子」の視点を軸として、「取り替え」と、それ以後の子育ての様子が描かれ、第二章で「郁絵」の視点から、もう一方の家族を描くとともに、ふとしたきっかけから「取り替え」が産院の過誤という形で発覚し、では2人の子供を再度「交換」する、という形で物語は語られてゆくのだが……。こんな物語に冷静な書評が書けるわけがない。特に物語が一気に進展する第二章では、すべての原因を作った繭子の心情は描かれず、それどころかその後繭子がどうなったかも示されないのだ。読者はそれをただ推測することしかできず、推測も絶望感に縁取られる以外にはない。敢えて書かないことが余情を誘う典型的な作品。 | ||||
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繭子のダメな人間ぶりに不快感を感じ、なかなか読み進めなかった。陣痛の痛みに自然分娩から逃げて帝王切開で出産したり、赤ん坊の沐浴を絶対に無理と初めから諦めたり、どう考えても育児から逃げることばかり考える。取り替えが発覚しても言い出せず、それにより郁絵が苦しむのに同情してしまう。子供は親を選べない。だからこそ産んだ子に対する責任は重大だ、と感じさせる小説だった。不快な小説だったが、構成は良くできていた。 | ||||
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頭では理解できたのに難しいと思った。 子供を取り替えた、取り替えられた二人の"新しい母親"の話。漠然とした不安から「この子は保育士である彼女の子供になった方が幸せでは?」と思い、取れていたネームタグを無意識の内に取り替えてしまう。事の重大さに気付き「元に戻すチャンスは?」「バレる!」とごまかせない事に怯え始める、さらに頭が一杯になる。 解らないけど解る。妊娠も出産も経験はないが、平常では無い精神状態はある。せいぜい「言ってしまった」程度の後悔で終わるが・・新生児の足に着けるネームタグは正しく装着すると外れない。この主人公には、本当の意味で我に返る救いもない。母親としての母性や責任が "確実にある" ため(本人は気付いていないが)「私ではこの子を不幸にする」と思い込んでしまった。自身の母親としての資質が信用出来ない、思い込みの原因は母親との確執だが「母親になる」漠然とした不安や、不安定な精神状態、命がけである出産が一番大きな要素なんだろうと思った。他にも、帝王切開した事で誰かに攻められるのでは?(言うやついるらしいです)普通分娩にこだわりすぎた結果、子供に障害が残ってしまったら?二人ともが、理不尽な理由で傷つけられる不安に悩まされている。不幸なきっかけから端を発した重大事案も、あるきっかけで発覚するが、病院の『取り違え』の責任が問われる事になる。子供たちのため内々に解決を探る中で、主人公の母親が「黙ってるなんて ずるい!」(何がだろう)「マスコミに話して公にする」と騒ぎだす。 結果子供たちは守られます。主人公は全て失います。取り替えられた母親が実の息子とも生活を始め、とても大事に慈しんで育てられていた事に気付く。(結末より心情が重要なお話でした) 世の中の人間すべてが母親から産まれている。 派手なお話ではないですが | ||||
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子を持つ親としては、なんとも耐え難いストーリーである。 よくそこに手を伸ばしたものだと思っては見たものの 面白く読んでしまった自分自身に、「それでいいのか」 とつい突っ込みを入れてしまった。 読み終えた余韻で、巻末の解説を読むと、ストーリー以上に 感動が味わえます。 | ||||
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何でこのテーマを敢えて書くのか今ひとつ分からなかった 葛藤も苦悩も余りに既存で、目新しさは皆無だった この手のテーマを一度も読んだ事ない人は楽しめると思う | ||||
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