烏有此譚
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とても楽しく良い。 ふとページを開きたくなります。 面白いのである。 | ||||
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指の一つの父親のジャズの二人三人 メトロのメタンガスで娘たちの歌 ただされと行けば 濃淡系な染色されていく 胡桃と車輪の下で z軸複素眼の空として | ||||
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箱もきれいで 気に入りました 大事にしたいと思います 面白い本でした | ||||
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作者の"注"によると、題名は「烏ぞ此の譚有らんや(どうしてこんな話があるだろうか、いや、ない)」という意味だそうである。確かに上段に綴られた物語(だろうか ?)とその物語とは一見関連性が乏しく頁の時間差もある夥しい下"注"から構成された一風変わった体裁の小説である。その"注"では、作者が持つ、物理学、位相幾何を中心とする数学、進化論を含む生物学の知識等がユーモア交じりで連鎖的に披瀝されており、"注"だけ読んでも面白いし、本体の物語(?)より理解し易い感さえある。私は最初、本体と"注"とを同時に読み進め(これは疲れた)、再度本体だけ読んだ。 私は、作者が「作品を産み出すチューリング・マシンは作家ではなく、読者の想像力の方」という独創的哲学の下で執筆していると常々考えている(「Boy's Surface」、「これはペンです」、「道化師の蝶」等の後に本作を手に採った)のだが、本作を読んで改めてそう感じた。作中で「方丈記」の冒頭が引用されるが、"変転"と変転によって起った"穴"の充填(あるいは"穴"を充填するための"変転")をモチーフにした奔放なエッセイの様にも映った。広く言えば文明(終末)論である。作者の思惟が木目細かく、しかも殆ど脈絡なしに語られるので、その断片から何を感じるかは読者次第といった所がある。筒井以外でこうした種類の刺激を与えてくれる作家は稀有と言って良いのではないか。 理数系人間のために、数理をもって小説を構成する珍重すべき作家との認識を益々強く抱いた。今後も期待したい。 | ||||
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・読中の光景が凄い。 後半凄いことになる。 ・下半分を埋める膨大な注釈が物語を立体にしている。 話の端端から棘のように伸びて来ては読者を逆撫でする。 本編から枝分かれした無数の棘は物語の世界から現実へと顕現する。 本編が訳わからないから余計にそのギャップによる効用が大きい。 ・読み進める程に注釈を読んでいるのか本文を読んでいるのかわからなくなって、 ごっちゃになって、 境を失った現実と空想が緩く混ざり合う。 ・全てが悪いと言ってしまえばそれまで。 好い悪いの範疇を逸したもの故、それを語ること自体ナンセンス。 | ||||
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