榎本武揚



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    榎本武揚 (中公文庫)
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    初公開日(参考)1990年02月
    分類

    長編小説

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    榎本武揚 (中公文庫)

    1990年02月10日 榎本武揚 (中公文庫)

    伝説によれば、脱走した三百人の囚人たちははてしない雪原をどこまでも越えて行き、阿寒の山麓あたりに彼等だけの共和国をつくり上げたと言われる。しかし、その後の消息は杳として知られない…。百年をへだてて彼等とその背後にあった榎本武揚を執拗に追う元憲兵、昨日の忠誠と今日の転向のにがい苦しみの中で唯一の救いである榎本は、はたして時代を先どりした先駆者なのか、裏切者なのか。(「BOOK」データベースより)




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    榎本武揚の総合評価:8.20/10点レビュー 10件。Bランク


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    No.10:
    (5pt)

    中古とは思えないくらいきれいでした。

    中古とは思えないくらいきれいでした。満足しています。ありがとう。
    榎本武揚 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:榎本武揚 (中公文庫)より
    4122016843
    No.9:
    (3pt)

    榎本武揚は壮大な狂言師?

    安部公房にしてはめずらしいタイプの小説。
     著者は、北海道旅行の際、おもしろい話を聞く。明治まもないころ、船で護送中の囚人たちが反乱を起こし、北海道に上陸し、北海道原野に共和国を作ったが、その国はやがて消滅してしまったという。
     榎本武揚はそのころ箱館戦争に敗れて獄中にある。囚人たちの行動は榎本の心をそっくりそのまま実現したようにも見える。実際には囚人たちは原野には行かず、上陸した町を占領し、囚人たちが原野に消えたというわさを流したのではないか。そして全国から続々と有志があつまり、その勢いは増すばかり(でも政府に反抗する気はない)という噂も流れ、政府はそこで折れて、北海道開発に貢献してくれるのなら無罪放免でいいのではないかと考え、そうなると時代の敵であった榎本武揚も無罪になった?榎本武揚が獄中でそういう計画を囚人たちに授けたのではないか・・・という説が提示される。
     もしかしたら、奥州戦争から五稜郭敗走に至るまでの一大叙事詩は内戦の早期終結を目指した計画的敗走であり、世界史的にも例を見ない八百長戦争だったのではないか。土方歳三は榎本武揚をどこか疑っていたものの榎本は口がうまいのでなんとなく丸めこまれてしまった?
     箱館戦争のとき、榎本は選挙方式で仮政府を設立している。土方はなぜいままで通りの談合ではだめなのかと不思議に思ったが、いずれ徳川血統の者を主君として迎えるまでの暫定措置、政府としての体裁を整えねば列国と交渉できない、共和政体の方が西洋では信用してもらいやすい、陸軍諸隊は土方に心服しているのだから投票結果はあきらかではないか、と説得されると反論もできない。榎本は徐々に土方の力を削ぐ。
     士道などというものは住み手がいなくなったあばら屋のようなもので、それまで侍でなかった者(新撰組など)が引っ越してきて侍面をするようになった。でも所詮はあばら屋なので土台の腐れに変わりはない。士道に背いたとして土方に処分された新撰組隊員のほとんどは実は親の代からの侍だった。それほどまで夢見たあばら屋につかの間なりとも住むことができたのだからもって瞑すべし、と榎本に語らせている。
     榎本はなぜ囚人たちに北海道上陸・反乱という冒険を試みさせたのか。時代に裏切られた連中への同情かもしれない。あるいは、忠誠という無用の長物を抱える連中を本当に北海道の原野に厄介払いしたのかもしれない。
     最後は、汚名に甘んじる勇気もない者に、忠誠をもてあそんだりする資格はない・・・という旅館店主の批判的な言葉で結ばれている。
    榎本武揚 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:榎本武揚 (中公文庫)より
    4122016843
    No.8:
    (5pt)

    これは真実を含む小説だ

    あちらこちらに、大きな声では言えぬ謎めいた一節がある。そこに気づくか気づかぬか。一気に読み切った。面白い。
    榎本武揚 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:榎本武揚 (中公文庫)より
    4122016843
    No.7:
    (2pt)

    まあ失敗作だな・・・

    私は安部公房を評価しないのだが、これを読んでもその評価しなさは変わらなかった。しかしまあ失敗作と言えるだろう。要するに転向とかそういうことを書こうとしたのが、戊辰戦争の裏(戊辰戦争自体が裏っぽいのだが)歴史みたいなものをだらだら書いただけで終わってしまった。1988年に大江健三郎が『新潮』の座談会で、榎本武揚をやろうかとなどと言っていたのは意外だったが、これなどいわば『万延元年のフットボール』の前に出た失敗版と言えるかもしれない。
    榎本武揚 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:榎本武揚 (中公文庫)より
    4122016843
    No.6:
    (5pt)

    ようやく読めました

    中公文庫がこの世に出た頃(多分1970年代の初め)にこの本も出たように記憶している。その時に買いました。そうですね買って読みましたというのが正しい表現のはずですが、読み出して面白くなくなってというかわからなくなって挫折したというのが正しい表現です。他の安部公房のものはもう僕には難解だと思っていたので手を出していなかった。この本は実在の伝記みたいではじめの導入部分も面白そうだったので買ったわけです。
    当時は新選組の知識もそれほどなく、大方40年のあいだに新選組の知識も増え、さらに明治維新の興味も増え(多分にるろおにの影響ですが??)、榎本武揚自身への知識も増え、今回晴れて読破ということに。一種の「転向」を取り扱ったものというより、もっと大きなテーマですね。どこに行くかわからないナックルボールの榎本と直球オンリーの土方が函館に一緒にいたこと自体が実に不思議な縁だとずっと思っております。
    壬生義士伝とかこの本もそうですが、実在の人物が登場してきて実話とフイクションが入り混じる作品はなんか疲れますわ。あとでどこまで真実か調べようとするからかもしれません。300人の囚人の話は全く虚構なんでしょうかね?
    榎本武揚 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:榎本武揚 (中公文庫)より
    4122016843



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