万延元年のフットボール



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初公開日(参考)1967年01月
分類

長編小説

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万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)

1988年04月04日 万延元年のフットボール (講談社文芸文庫)

友人の死に導かれ夜明けの穴にうずくまる僕。地獄を所有し、安保闘争で傷ついた鷹四。障害児を出産した菜採子。苦渋に満ちた登場人物たちが、四国の谷間の村をさして軽快に出発した。万延元年の村の一揆をなぞるように、神話の森に暴動が起る。幕末から現代につなぐ民衆の心をみごとに形象化し、戦後世代の切実な体験と希求を結実させた画期的長篇。谷崎賞受賞。(「BOOK」データベースより)




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万延元年のフットボールの総合評価:8.32/10点レビュー 63件。Aランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.63:
(3pt)

終盤に一気に物語が動いたが、その前の200ページぐらいは忍耐が必要だった。若い頃の作品を読み返そうか悩む。

大江健三郎の代表作の1つであることは知っていたが、本の値段が高いこともあり、今回が初読み。非常に期待して読んで、冒頭からの100ページぐらいは、「スロースタートかな」と思うぐらいだったが、150ページ~350ページぐらいにかけては、あまりに物語に動きがないので完全に飽きてしまって、何度も読むのを辞めようと思った。しかし、「芽むしり仔撃ち」でも終盤一気に面白くなったので、辛抱して読んでいたところ、350ページぐらいから一気に物語が動いて、そこからある意味、オチ、大オチと畳みかけてきたのだが、正直これだけ引っ張ったにしては、オチも大オチも弱いと思ったし、何より、終盤までの記述があまりに冗長過ぎると思った。大江健三郎は、あとがきで本作のことを「乗越え点」と形容していたが、ちょっと自分は、振り落とされてしまった感じ。ある意味、作者が書きたいものを書いているということで、「作品」としては立派なのだろうが、自分は単に面白い物語を読みたいので、もう少し、読者のことを意識してくれる作品を読みたいと思った。若い頃の大江健三郎作品は傑作ぞろいだったが、若くない頃の作品を読んで2作連続で面白くなかったので、このまま未読の作品を読み続けるか、または若い頃の作品を読み返すかは、大きな迷いどころ。また、少なくとも、ちょっともうこれだけ長い作品は、少なくともエンタメジャンルではないならば、しばらく敬遠しようかと思った。
万延元年のフットボールAmazon書評・レビュー:万延元年のフットボールより
4061121820
No.62:
(5pt)

詳細な作家案内が載っているのが良い。

大江健三郎を考えるとき、川端康成や三島由紀夫と比べるとわかりやすい。
川端、三島は自分の生きている時代を題材にしないのに対して、
大江は題材にする。戦後の復興期、高度経済成長期の闇を徹底して書いてきた。
だからこそ障害をもった子供が産まれたことは、無視できないし、無視しないわけだ。
加えて自己とか故郷、アイデンティティというものを強く意識している作家だと思う。
主人公が妻と離婚寸前までいったのは、たぶんそういう意識の強さだと思う。
西洋文学的な愛や恋の意識は薄いから。
万延元年のフットボールAmazon書評・レビュー:万延元年のフットボールより
4061121820
No.61:
(5pt)

地下室に隠されていた真実

片目が潰されている主人公。これは「アグイー」の続編?
壊れた友人に壊れかけた弟(鷹)、そして主人公(蜜)夫妻も壊れかけ(障害児を施設送りにしてから)。
屋敷売却のため地元に戻って幕末に一揆を起こした曽祖父の弟と次兄の伝説を調査。鷹はよくヒロイズムで誰かを美化改変する癖がある。故郷の田舎の若者たち相手に指導者的地位を得て自分を発見、復古的ロマンに走る。蜜の妻まで寝取るが、昔妹を死なせたトラウマから逃げきれずに最後は自殺する。
鷹の死後、屋敷の解体で地下室が発見され、曽祖父の弟は実は脱走せずそこで生涯を終えていたことが判明する。
感動した蜜は、それまで保身的だった半生を改めて鷹の精神を継いでアフリカへ冒険の旅に出るのだった。
万延元年のフットボールAmazon書評・レビュー:万延元年のフットボールより
4061121820
No.60:
(3pt)

まあ暗いこと

長寿で晩年に至るまでたくさんの作品を残した大江さんの作品の中でも、抜群に暗い作品です。
読みかけては辞めて、また最初から読んでを繰り返し、20数年をかけてようやく今回頭から最後まで通読しました。

もう、とにかく暗い、しつこい。
気狂い、部落、差別、敗戦、近親相姦、奇形、変死、といった大江作品のモチーフとしてその後もふんだんに取り入られる要素が、最初から最後までなんの救いもないままに書き連ねられます。
またその文章たるや、これがまたいちいちが長ったらしく、じっとりとしていて、悲劇的に酔った挙句に迷惑以外の何ももたらさない登場人物たちにまったく共感できないままに読み続けることを強いられます。
風景描写は美しいものの、これもまた冗長で、しかも似たような情景が繰り返し何度も描かれる。

これが代表作?もっと優れたものがたくさんあるだろ?と思いながら読み続けた挙句、最後はなにも成さないままに弟は身勝手に自殺し、その弟に寝取られた妻と嬉しそうにヨリを戻す主人公(腹には弟の子)。

フォークナーや柳田國男、マルケスやボルヘスなんかの影を感じつつも、要素だけが先に立ち、物語として何をも成し得ていない作品としか感じられませんでしたが、時間をおけばなんらかの新しい感慨が得られるのだろうか?
万延元年のフットボールAmazon書評・レビュー:万延元年のフットボールより
4061121820
No.59:
(3pt)

フットボールではなかった

昔、親の本棚にあった文庫本。父が読んだのか、母が読んだのか。大江健三郎のノーベル賞受賞のもっと前の話。
フットボールとあるから、もっと軽い内容かと思ったら、とんでもない。ご本人も、見た感じでは気の良い人物という印象だったが、このような難解な書物だったとは。一度読んだだけでは、理解できない。これは映像化は難しいだろうな。
万延元年のフットボールAmazon書評・レビュー:万延元年のフットボールより
4061121820



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