万延元年のフットボール
- 幕末 (129)
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| これまで読んだなによりも面白い。ドストエフスキーの余計なとこ削ってもっと面白くした感じ。クライマックスで散々盛り上げた後のエピローグ部分でも緊張感を終幕まで維持するあたりは初期作品群から一段成熟した感じがした。若干前半はあれだったけど真ん中らへんから突然面白いエピソードを緊密に入れ込んで飽きさせない。百年前からのバックストーリーもきっちり作って重厚な傑作だった。いろんな個性的キャラクターに初期作品で顕著だったヘンリー・ミラー風ユーモアも感じたけど、総じてユーモアは減少して重厚感が増した印象です。 | ||||
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| 大江健三郎の代表作の1つであることは知っていたが、本の値段が高いこともあり、今回が初読み。非常に期待して読んで、冒頭からの100ページぐらいは、「スロースタートかな」と思うぐらいだったが、150ページ~350ページぐらいにかけては、あまりに物語に動きがないので完全に飽きてしまって、何度も読むのを辞めようと思った。しかし、「芽むしり仔撃ち」でも終盤一気に面白くなったので、辛抱して読んでいたところ、350ページぐらいから一気に物語が動いて、そこからある意味、オチ、大オチと畳みかけてきたのだが、正直これだけ引っ張ったにしては、オチも大オチも弱いと思ったし、何より、終盤までの記述があまりに冗長過ぎると思った。大江健三郎は、あとがきで本作のことを「乗越え点」と形容していたが、ちょっと自分は、振り落とされてしまった感じ。ある意味、作者が書きたいものを書いているということで、「作品」としては立派なのだろうが、自分は単に面白い物語を読みたいので、もう少し、読者のことを意識してくれる作品を読みたいと思った。若い頃の大江健三郎作品は傑作ぞろいだったが、若くない頃の作品を読んで2作連続で面白くなかったので、このまま未読の作品を読み続けるか、または若い頃の作品を読み返すかは、大きな迷いどころ。また、少なくとも、ちょっともうこれだけ長い作品は、少なくともエンタメジャンルではないならば、しばらく敬遠しようかと思った。 | ||||
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| 大江健三郎を考えるとき、川端康成や三島由紀夫と比べるとわかりやすい。 川端、三島は自分の生きている時代を題材にしないのに対して、 大江は題材にする。戦後の復興期、高度経済成長期の闇を徹底して書いてきた。 だからこそ障害をもった子供が産まれたことは、無視できないし、無視しないわけだ。 加えて自己とか故郷、アイデンティティというものを強く意識している作家だと思う。 主人公が妻と離婚寸前までいったのは、たぶんそういう意識の強さだと思う。 西洋文学的な愛や恋の意識は薄いから。 | ||||
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| 片目が潰されている主人公。これは「アグイー」の続編? 壊れた友人に壊れかけた弟(鷹)、そして主人公(蜜)夫妻も壊れかけ(障害児を施設送りにしてから)。 屋敷売却のため地元に戻って幕末に一揆を起こした曽祖父の弟と次兄の伝説を調査。鷹はよくヒロイズムで誰かを美化改変する癖がある。故郷の田舎の若者たち相手に指導者的地位を得て自分を発見、復古的ロマンに走る。蜜の妻まで寝取るが、昔妹を死なせたトラウマから逃げきれずに最後は自殺する。 鷹の死後、屋敷の解体で地下室が発見され、曽祖父の弟は実は脱走せずそこで生涯を終えていたことが判明する。 感動した蜜は、それまで保身的だった半生を改めて鷹の精神を継いでアフリカへ冒険の旅に出るのだった。 | ||||
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| 長寿で晩年に至るまでたくさんの作品を残した大江さんの作品の中でも、抜群に暗い作品です。 読みかけては辞めて、また最初から読んでを繰り返し、20数年をかけてようやく今回頭から最後まで通読しました。 もう、とにかく暗い、しつこい。 気狂い、部落、差別、敗戦、近親相姦、奇形、変死、といった大江作品のモチーフとしてその後もふんだんに取り入られる要素が、最初から最後までなんの救いもないままに書き連ねられます。 またその文章たるや、これがまたいちいちが長ったらしく、じっとりとしていて、悲劇的に酔った挙句に迷惑以外の何ももたらさない登場人物たちにまったく共感できないままに読み続けることを強いられます。 風景描写は美しいものの、これもまた冗長で、しかも似たような情景が繰り返し何度も描かれる。 これが代表作?もっと優れたものがたくさんあるだろ?と思いながら読み続けた挙句、最後はなにも成さないままに弟は身勝手に自殺し、その弟に寝取られた妻と嬉しそうにヨリを戻す主人公(腹には弟の子)。 フォークナーや柳田國男、マルケスやボルヘスなんかの影を感じつつも、要素だけが先に立ち、物語として何をも成し得ていない作品としか感じられませんでしたが、時間をおけばなんらかの新しい感慨が得られるのだろうか? | ||||
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