芽むしり仔撃ち
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ありえない設定ですが、彼独特の虚構世界へ連れて行ってもらいました。 | ||||
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その設定からは「内」と「外」 が装置として差別的待遇の理由として演出されている。 しかし、それは「社会」システムが孕む負の側面ではなく、「人間」が持つ、残酷さと狡猾さを、生暖かく描いている。 | ||||
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名作。 過酷な時代背景や疫病を抱える疎開先での子供たちが 厳しい現実に飲み込まれる様に、こんな時代があるのかと。 | ||||
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外れの本を読みたくないことがあり、また、自分自身の変化を知りたいこともあり、10年ぶりに本作を読み返した。若い頃は大江健三郎に心酔していて、特に本作は傑作だと思っていたが、歳を取ったためか、一文一文を味わうような楽しみ方ができなくなり、中盤ぐらいまでは、「あれ、昔ほど面白いと思えないな」と思い、残念に思う気持ちと、自分の知能が衰えたんじゃないか、というような焦りに似た気持ちを抱いていた。病気、兵士、犬、性的要素など、大江健三郎のエッセンス満載の本作だが、若い頃には素晴らしく思えた濃密な体感描写・心理描写に触れても、「そんなことよりも物語に動きを」と思ってしまうような所があり、やはり「文学」は若い頃にしか楽しめないものなのかな、などと思っていた。しかし、終盤になると一気に物語が収束していき、ぐんぐん物語に引き込まれていき、結果としての感想は、非常に構成が良く練られていて、ストーリーだけに着目しても傑作と呼べる作品である、というところに落ち着いた。地の文に酔いしれる感性を失ってしまったのは残念だが、やはり大江健三郎はぶち抜けた才能の持ち主であると思った。各章のタイトルが、先のストーリーのネタバレになってしまっている点が気になったが、長編と言っても220ページぐらいなので、特に若い人には先入観を持たずに読んでみて欲しい。 | ||||
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私がこの小説を初めて読んだのは66年、19歳のときだが、大江健三郎の初期の小説では最も強く印象に残っている。『飼育』やその後の多くの小説と同じく、舞台は大江健三郎の故郷を思わせる四国山中の谷町の村である。この舞台設定は国際的にはもちろん、国内的にみても特殊な状況設定といえる。この特殊な状況設定から彼は世界に通じる普遍的人間の苦悩を描き出したといえると思う。昔、読んだ本が紛失したので買い直し、読み直してみたのだが、彼のノーベル文学賞受賞は川端康成が国際的には異国趣味にとどまっているのに対し、普遍的人間の苦悩を描写したことから受賞したという意味をわからせてくれる。大江健三郎の小説は全て読んだと思うが、私の青春時代の思い出と密着しているこの小説は私にとっては非常に大切な小説である。 | ||||
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