死に急ぐ鯨たち
- 儀式 (103)
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| 愛してやまないコボさんの自分を取巻く事象分析的エッセイ。再販ありがたい。新潮社に感謝です。コボ文学の日常でありながら非日常への誘い発想は毎度驚かされる。僕にとって文学覚醒剤だ。一度嵌ったらやめられない。そのコボさんの思考回路はどうなっているのか?凡人の僕に少しは理解できるのか?コボさん中毒患者なら読むっきゃない。「第四氷河期」、「けものたちは故郷をめざす」「砂の女」「密会」の哲学的な解説話。「方舟さくら丸」のインタビュー対談。ファンには嬉しい。おお~スプーン曲げ少年の話、「飛ぶ男」のプロット発想を垣間見る 言葉 思想 魂 卵 精 昆虫は求愛時に音を出す。カエルも蝉もコウロギも鳴くのは皆、雄だ。雌に対し俺はここにいるとの呼びかけ。鳴く、奏でるは雌を獲得するための行為。 鳥類になると両性が鳴くが、雌を引き付けるために声だけでなく容姿鮮やかになってくる。 赤ちゃんの泣き声、その意図は理解できないが、何か不満や欲求を伝えているのは判る。おむつが不快?おっぱいが欲しい?泣きは生命維持の基本の表現なのだろう。脳遺伝子のスイッチONと共に親の会話、感情表現から言葉を理解してくる。言葉は感情のデジタル化だ。成長と共に備わる分析力がなければ言葉を理解することは出来ない。人間のコミュニケーションのツール。 動物も赤ちゃんも泣き声は感情表現。その詳細意図は理解できないが、何か不満や欲求を伝えているのは判る。おむつが不快?おっぱいが欲しい?泣きは生命維持の基本の表現なのだろう。やがて人間は脳遺伝子のスイッチONと共に親の会話、感情表現から言葉を理解してくる。言葉は感情のデジタル化だ。感情は満たされれば消滅してしまうが、この言葉のおかげで意思を残す事が可能になった。過去という時間を手に入れたのだ。言葉は書になり、過去を踏み台にして現在があり、過去を知るものが長となり人間の集団は社会性を帯びてくる。 嬉しいのはそれだけではありません。コボさんの進化論考察のお披露目。読めて嬉しい。人間の生態進化論としてコボさんは言葉がKeyとなったと考察。やがて言葉を操るシャーマンが崇められ、宗教が誕生する。力がある者と教祖が世界を支配する。王と法王の関係。国家と天皇の関係。コボさんの人間生態進化考察、面白い。ローレンツの論文を賛美しながらコボさん論で反論する。こりゃ ローレンツ読んでみなければ。人類進化の考察時間を与えて頂きありがとうございました。 | ||||
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| 安倍公房の本は結構読みましたが、なかには難解で読み難い本も幾つかありました。個人的に気に入っているのはSFチックな『第4間氷期』や、『R62号の発明』などです。 そんな氏の貴重なエッセイや評論集などをまとめたのが『死に急ぐ鯨たち』です。ここでの氏の口調は噛んで含めるような優しいもので、いまの社会が抱えている病根や、人類の所業のようなものが、スッと頭のなかに入ってきます。 氏の作品は大抵新潮文庫で読めるので、この全作品をいつかは読破してみたい!と思っていましたが、大分前に幾つかの代表的な本を残して絶版になってしまったみたいです。ですがこの『死に急ぐ鯨』たちは残して欲しかった。実際に私はこの現実社会を生き抜くための指針として時折読み直しているからです。 こういう本がもっと世の中に広く出回ることを願います。 | ||||
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| (前略)国家の外に立つことが誰にとっても不可能なら、抑止力としての核を生きるしかないことになる。だから現代の破滅願望は、反体制として機能するよりも、はるかに国家主義、もしくは民族主義的方向に組織されやすい性格を持っているんだ。けっきょく真の核廃絶は国家の廃絶以外にありえないような気がする。あまり希望は持てないね。兵士への道のほうが、国家の廃絶よりはずっと理解しやすいプログラムだからな(pp.141-142)。 *その後のグローバル化の急速な進展、とくにIT革命を経て、「国家の廃絶」とまではいかなくとも、「国家の弱体化」は、この文章が書かれた時代よりも、はるかに「理解しやすい」プログラムになっていると思います。 | ||||
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| 言語論関係の話が多く、随筆というより理論を説いているような感じである。氏の作品の内容は感覚的なことが少なくないがここでは論理的知識人として見識を振るう。安部公房は文壇に属していなかったし(文壇は時機にしょうめつするわけだが)文豪、というより知識人と言ったほうがしっくり来る。 対談は『方舟さくら丸』について触れていることが多く、同著を読む上で非常に参考になる。 最も彼は評論することより素直に読んで欲しいとポツリ。これは多くの文学者の思うところであろう。 | ||||
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| 安部公房の書籍を集めているが、昨今のもので、意外と手に入りにくいものが この作品の初版帯つきだった。全集を見て「初版本」として考えると、この作品のカバーに価値があることが分かる。文庫でも「初刊本」という位置の作品が安部公房さんにはあるので、意味合いを考えて購入していくとよい。 | ||||
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