マルドゥック・アノニマス1
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新刊が出たので再読しました。長いスパンの作品は何度も楽しめます。最初に読んだ際には凝りすぎ感が少なからずありましたが、作りこまれており味わい深いと思います。原生地では多年草乃至木本であるトマトを一年草と記しておる、オチャメな誤謬を発見しました。 | ||||
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ウフコックが万能なのか、使い手が万能なのか。 ウフコックが武器なのか、武器がウフコックなのか。 ウフコックが煮えきっていたならば、バロットは救われていなかったはずだけれども。 | ||||
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サイバーパンクSFとして、さらに強化されたエンハンサー同士の戦いは派手でグロテスク。エンタメ性は十分だが、ほとんど地獄図みたいなグロテスクさは、どうしても読み手を選ぶと思う。が、メインテーマは最強兵器である「ウフコック」に関わる哲学的なもの。人間離れしたエンハンサー達の死闘に、人殺しの道具として使われる危険を冒しながら観察者となったウフコックの魂の行方に付き合っていきたい。 | ||||
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多くの登場人物が出てくるけども「能力持ちのキャラがまた増えた」程度で煩雑になって今巻で読むのをやめた。 立場の混沌と主義流儀の絡み合いと謎解きを楽しめる作品なのだろうけど、読み解く前提にシリーズ作品完全読破、丸暗記を要求されるのだから敷居が高い。 アニメその他でキャラクター知識を完全にしてから出直すとするさ、それが条件なら仕方がない。 そんな作品。面白いんだけどもバロットとベルが大好きでその後の詳細を読みたかった自分には、ね。 | ||||
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マルドゥックアノニマスはウフコックの物語だ。 私を含め、バロットの活躍を期待した読者諸兄には残念な話しでしかないが、これはマルドゥックシティのアンダーグラウンドという深淵に潜り、悪徳を数える殉教者の記録なので、そこを念頭に置いて本を手に取ることをお勧めする。 マルドゥックスクランブルではバロットのパートナーとして攻守/公私に渡り活躍する場面が多かったウフコックだが、本作では様々な人の手へ渡ることで、匿名の観察者としての役目が科せられる。 序~中盤はイースターズオフィスのメンバーに帯同するが、終盤は敵組織に潜入するなど、もっぱら諜報活動だ。これだけ聞くとなんとも地味な響きなのだが、実際はマルドゥックらしいスリリングな展開の連続だ。十分に期待していい。ウフコックはその異能(臭いで相手の心理を読む)と、優れた洞察力・分析力、そして誰よりも人間らしい人となりで、作品を掘り下げ、深みを与えてくれる。 ウフコックが作品を掘り下げる縦軸だとなら、山ほど登場する新キャラと関連組織が横軸だろう。みな強烈な個性の持ち主ばかりで、脇役も含め、異常にキャラが立っていて興味が尽きない。 少し驚いたのは、敵・味方問わず、バロットやボイルドの様な09適用者がバーゲンセール状態だったことだ。各勢力で超人が並ぶ様はX-MENを彷彿させる。異能設定好きの私ではあるが、流石にここまで多いと解説がややクドく、デフレ気味であるように感じられた。 だが私の些細な気掛かりなど気にしなくていい。そんなものは容易く飲み込んでしまうほどの、アンダーグラウンドの複雑怪奇な展開が広がっている。読み手は全編に渡って想像力と集中力が求められるだろう。くれぐれもウフコックの丁寧な語りから目を離してはいけない。 ところで、2巻まで読み終わったところで思い出したように『Preface of マルドゥック・アノニマス』を読み返した。あの"リスト"の重要人物たちをピックアップした序文だ。この密度で展開された物語が全体の幾ばくほどか気になってのことだったが、読み直して愕然とした。およそ知らない名前ばかりである。 これはもう筆者本人に問わざるを得ない。これで構想全体の何割だろうか。この筆者の魂を削るような作品が後どれだけ続くのか、と。 シュピーゲルシリーズが刊行された時の衝撃は覚えている。あの独特な文体も相まって「エラいもんが出てきた」と思ったものだが、マルドゥックアノニマスはそれを超えて来ている。筆者がどこまで書けるか、そして読者はどこまで付いて行けるか、それが試される作品だろう。 -- 追伸: この怪物を生み出した冲方氏と、レビューでもってその怪物に僅かでも切り込もうとするすべての人に敬意を -- | ||||
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