マルドゥック・アノニマス7
- 潜入捜査 (106)
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スクランブルから始まってアノニマス6迄は展開が面白く、早く続きが読みたいと思わせられたのですが、アノニマス6頃から時空の異なる場面が前後して描かれ混乱するようになりました。特に7では冒頭の葬儀が誰のものか明かされないまま延々と読み進めないといけない設定は読者にとって一種の苦痛です。 これは作者が意図的に行っている手法なのでしょうが、私にとってはちょっと付いていけないので7の途中から読むのが耐えがたくなりました。 | ||||
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作者のライフワークを思わせる、長大なマルドゥックシリーズ。衝撃的だった「スクランブル」から、何年たったのか、と思いきや、ヒロインのバロットは今だ学生。終わりは見えず、めまいがしそうだ。今巻は、ウフコックを奪還したバロットと、マックスウェルの死闘が圧巻。ようやく一段落したら、今度は復活したハンターと、法廷闘争。大学に送り込まれたバジルと、バロットの腹の探り合いなど、次巻への興味は尽きない。 ストーリーは錯綜し、登場キャラも膨大だが、古いキャラを使い捨てにせず、忘れた頃に再登場させるのが、目立っている。それはそれで楽しいのだけど、増え続けるキャラ、例えば老人エンハンサー4人組には、いささか食傷気味。 | ||||
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マルドゥックシリーズの第三弾! ウフコックとバロット、それに闇社会のハンターが主人公のマルドゥック・アノニマスも7巻目まで来ました。 この三者(ときにそれ以上の人物)を主人公にした視点で描かれるマルドゥック・シティ(近未来都市)の抗争がシリーズ共通のテーマになっています。 シリーズの1巻目から読んでいますが、今回もエンハンサー(改造人間)たちの権力争いが多様なキャラクターによって演じられています。 気になるのは、ハンターが裏社会から表に出て出馬したり、部下のバジルが法科学生になってその足掛かりを作らせる役目を担っている所でしょうか(バジルとバロットのやり取りも見ものでした!) 第一シリーズの『マルドゥック・スクランブル』では、自分を守ることで精一杯だった元娼婦のバロットも大学で勉強して、とうとう法廷に立つまでになりました。 バロットが成長する楽しみだけでなく、彼女の家族や仲間たちの微笑ましい交流と戦いの日々も見どころであります。 登場キャラクターは無茶苦茶多いのですが、大勢のキャラクターが目的を持って行動しているので、矛盾や拙さもまるで感じません。 これからも10巻20巻と続きそうな勢いですが、飽きのこない展開で楽しく読めています。 | ||||
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冲方氏の目に入ることも期待して ここにレビューの形で残したい。 私の個人的な予想だが おそらく冲方氏はかつてのような「文芸」を復興(もしくは新生)させたいのだろうと感じている。「文芸」の定義は?と聞かれると私も答えられないが 本当に沢山の本が出版される平成~令和の現代ではなく 一冊の物語との出会いがもっと貴重な時代の「文芸」である。 そんな貴重な物語を 一日で読み飛ばせるか? -否。かつて物語はじっくりと時間をかけて楽しむ娯楽であった。 そして かつての「物語」は一度読み終えて終わりという性質の娯楽ではない。何度も読み返すそのたびに新しい発見があり むしろ二回目・三回目の読書体験こそが本当の面白さを味わえるものだった記憶がある。 そういう前提であれば 複雑な筋立ても多すぎる登場人物も問題にはならず 逆に作者のサービス精神とすら言えるだろう。 例として挙げられるのは 冲方氏が途中から脚本を務める「蒼穹のファフナー」シリーズである。 氏のテイストが全面に出ている「HAE」(映画版)「EXODUS」(アニメ二期)は「初見殺し」という異名をとるほど展開が早くわかりづらいが 何度も視聴して話が繋がった時の面白さ(快感 と言い換えても良いとすら思う)は本当に素晴らしい。 しかし「蒼穹のファフナー」シリーズは あくまでもアニメーションである。 アニメーションであれば アクションを始めとした映像や音楽など 脚本以外に楽しめる部分が多くあり また家事やほかの事をし「ながら視聴」も十分に可能だからこそ 二回目・三回目を観て楽しめるチャンスがある。 だが 小説を読むためには「ながら」は不可能である。 私は冲方氏より年上である。仕事も家の事もあり 時間が無限にあるわけではない。 正直なところ このマルドゥック・アノニマスシリーズも「一巻から読み返したい」と思っているのだが そういう時間はなかなか取れない。 そしてこの令和の世の中では 他の優れたクリエイターたちによって物語は次々に生み出されている。 「世の中には面白く かつ自分の人生観に多大な影響を与えてくれる『私の知らない』物語があるかもしれない」いつもそう思っている。 だから 現実問題として 一つの物語だけに集中するのは不可能である。 かつての内藤陳氏の言葉を借りるなら「読まずに死ねるか!」である。 私はマルドゥックシリーズが好きだ。特にヴェロシティはもう20回は読んだ。 だからこそ 集大成たる「アノニマス」は 願わくばもう少し書きたいことを絞って整理してほしかった。 この「アノニマス」シリーズも 時々本が手放せないくらい面白いシーンがあるし、冲方氏の「語りたいこと」にも共感しているが、それゆえにテーマと登場人物をもう少し絞って 気軽にもう一回読みたくなるような分量にして貰いたかった。 「読者の時間と寿命は有限であること」を今一度意識してほしい。 どんなに素晴らしい精緻なプロットであっても 読者がついていけなければ意味がない。切なるお願いである。 | ||||
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ネガティブではなく、結末まで引っ張られてしまいます。面白いです。 | ||||
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