十二人の死にたい子どもたち



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初公開日(参考)2016年10月
分類

長編小説

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十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)

2018年10月06日 十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)

廃病院に集まった十二人の少年少女。彼らの目的は「安楽死」をすること。決を取り、全員一致で、それは実行されるはずだった。だが、病院のベッドには“十三人目”の少年の死体が。彼は何者で、なぜここにいるのか?「実行」を阻む問題に、十二人は議論を重ねていく。互いの思いの交錯する中で出された結論とは。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.33pt

十二人の死にたい子どもたちの総合評価:5.65/10点レビュー 79件。Cランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

迫力のあるのタイトル

「十二人の死にたい子どもたち」、このタイトルを知った時には是非とも読んでみたいと思った。
あらすじとしては以下の通りだ。1番の少年サトシが主催する集団安楽死に賛同する2〜12番の番号を振られてた少年少女がその会場に集合するのだが、既に1人がベッドの上に横たわっていて動かない。彼は一体誰なのか、それがわかるまではスッキリと自殺できないということで犯人探しをしようとする。12人全員の視点を章ごとに描きながら誰が犯人だかわからないようにさせているのもなかなか容易なことではないと思う。
全体の雰囲気としては、ダークで重々しい雰囲気が漂っていながらも決して重くなりすぎない絶妙な空気感によってストーリーに引き込まれていった。

▼以下、ネタバレ感想

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陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

十二人の死にたい子どもたちの感想

安楽死という共通の目的で集まった10代の12人が死にたい理由を告白しあいます。
やっぱ、殻にこもらず人に話してみるって大事なんですね。
自殺する状況では他人を介在させる余裕すらないとは思いますが、孤立させなければこの不幸は防げるかもって考えさせられた作品でした。
自殺させてしまうってのは周りの人間の責任も大きいんだなって思いました。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

十二人の死にたい子どもたちの感想

自殺サイトを介して集団自殺を目的に廃病院に集まった12人の少年少女。自殺を実行しようと思う矢先、予定外となる13人目の少年の死体が発見される。
彼は何者?何故死んでいるの?自殺なの?殺されたの?このまま集団自殺してよいのか?...と議論していく流れ。
最初の印象は映画『十二人の怒れる男』ですね。そのパロディで日本では『12人の優しい日本人』という作品があります。本書もこの流れを汲んでいる1作となります。これらの作品が好きな人は全体像や結末を感じながらの読書となります。予想や流れを知っている事については良し悪しありますが、それ系の作品です。

本書の難点を先に述べると、12人の登場人物および舞台の把握がし辛い事。序盤は誰が誰で何処に何があってというのが頭に入らなくて大変でした。
映画では人物と舞台が視覚的に認識できるので12人ものの把握がし易いのですが、それが小説となると著者の力量や苦労を感じますね。近々映画化されるという事なのでそれは良い流れで面白そうだと思います。

本書はミステリ的な推論・議論が展開されますが、そこがメインというわけではなく、集まった少年少女の葛藤やドラマを感じる青春小説の印象を受けました。自殺をしたくなる程追い詰められた少年少女。学校という閉鎖空間で相談や頼れる人物が得られず、独り悩み苦しんでいる者達の集いです。予期せぬ死体の発見を切っ掛けに、想いを少しづつ吐出し、どうせこの後死ぬんだからと悩みもぶちまける。それぞれの死にたい悩みを聞いた反応は12人もいるので、同情する人、そんなことで?と呆気にとらえる人物も出てくる。隣の芝を青く感じたり、客観的に見えたり、価値観の違いを感じさせてくれます。12人の多人数設定が活かされる巧い作りだと思いました。同年代付近の学生の読者には、悩みの捉え方、考え方、こういう例もあるんだよと感じさせられるでしょう。ミステリ的な死体の議論と共に、少年少女の苦悩の議論を重ね合わせた構成がなかなかでした。

読後感は良かったのですが、中盤までしっくりこず。もっとドロッとした深みや感情むき出しの展開が欲しかったかな。少年少女の若い世代ゆえか素直な展開でした。

egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.76:
(1pt)

大きく期待外れ

レビューが良かったから読んでみた、ミステリー小説初心者です。東野圭吾、宮部みゆき、綾辻行人などのベタな作品からハマり、これも期待して読み進めたのですが…
作者によって、こんなにも読みやすさや面白さが変わるのかと驚きました。
ミステリーなのに全く面白くなかった…心理描写も薄く、キャラがわかりづらいし多すぎる。多い理由も特にない。ダラダラ続くので読み飛ばしたからか、最後のトリック?もいまいち。
結局なんだったんだ?という印象…
改めて面白いミステリー作家さん達に感謝しました。
十二人の死にたい子どもたちAmazon書評・レビュー:十二人の死にたい子どもたちより
4163905413
No.75:
(3pt)

話すこと・吐き出すこと・受け止めること。終末に救い。 |『十二人の死にたい子どもたち』冲方丁

冲方氏の作品は実は初めて。

映画化されている模様で、ローティーンからヤングアダルト向け小説の印象でした。途中までやや単調な印象も、最後のツイストはなかなか良かった。そのツイスト含め、ティーンに向けたメッセージ色の濃ゆい作品か。

・・・
済みません。結構批判じみた物言いになりそうです・・・。

実は個人的にあまり読み口が良いとは感じませんでした。というのも、やはり12人をそれぞれ特定するのがなかなか簡単ではありませんでした。

解説によると12という数字が過去の映画作品へのオマージュになっているようではありますが、文章でありありと12人個々の性格を理解するのは私には少し難しかったです。結構イけた(理解した)と思いますが、最後2人くらい、印象が今一つ(混合して)でありました。

その点では、映画化してヴィジュアルで印象付けを行うという戦略は、よりよく作品を理解してもらう上では良かったのではと思います。

・・・
そしてもう一つ。リアリティが個人的に感じられず、ちょっと没入しづらい感じでした(自殺話にリアリティがあったらそれこそ怖い、というのもありますが)。

12人の自殺したい子たちがローティーン(一番若い子が14歳)というのは、可能性としてはあるかもしれませんね。ただし、彼らが廃病院に一堂に会し、これから自殺するべく準備し、そのさなかで起きる議論、というのはこれまた現実感が少し感じられなかったです。

私のようなくたびれたおじさんが、仮にも消えたいとき。それは「もうやだなあ、疲れたなあ」と思い、自分で苦境を改善する余地がないとき、そのような状況が永遠に続く(かのように思える)とき、とか、そういうときです。

若者ならば、その時辛いのは分かるのですが、「あと数年たち、親元を離れれば、自由に生きられる」と思ってしまうのです(不治の病の場合は除きますよ)。だって、ほら、君たち、議論する気マンマンじゃないですか。そのエネルギーがあれば、世界は変わるかも、とかおじさんは少し感じます。

もちろん、中学生・高校生の時は、ちょっとしたことで傷つき、恥ずかしさのあまり死んで消えたくなることもあるとは思います。そうしたことも十分斟酌しなくてはいけません。その点ではおっさんがとやかく言う話ではなく、ターゲットと思われる中高生あたりの若者が読むべき本なのだと思います。

・・・
ただ、最後の終わり方は、(多少陳腐?な風合いもありつつも)良かったと思います。

細々と内容は述べませんが、そこに私はコニュニケーションの偉大さを見ました。個人の考えは意外に偏狭で、喋ってみると実は(他人からして)全く問題でないことも多いですね。言った本人も他人に話してみたら「あれ?ほんとだわ。全然大したことないね」と当の本人がすっきりしてしまうこともあるわけです。

そのような解決法を提示するかのような結末・コニュニケーションの力を、大人も子どもも再認識してもらえると、将来はちょっと明るくなるかもしれません。

・・・
ということで初めての冲方作品でした。

結末のツイストが良かったので、本嫌いな新大学生の息子にまずは押し付けて反応を見てみたいと思います。その後高校生の娘にも押し付けてみたく。ああ、でもちょっと厚めなんですよね。本嫌いには微妙な厚さ。やっぱ映画を先に見せた方がいいかな??
十二人の死にたい子どもたちAmazon書評・レビュー:十二人の死にたい子どもたちより
4163905413
No.74:
(1pt)

ひどい作品です。カネと時間とエネルギーを返して頂きたいですね。

稚拙な文体、
性格造形が弱すぎて魅力の無い
登場人物たち、
単調でグダグダとしたストーリー展開…

三分の一ほど読みましたが、いいところが
全く見出せませんので、
読むのを止めました。

「死にたい」「自殺したい」
という切実な願望を持った十二人の少年少女が
廃病院というミステリアスな場所に集まる、
すると、そこに正体不明の「十三人目」がいる。

東野圭吾氏や宮部みゆき氏や桐野夏生氏あたりが
書いたらさぞや読み応えのある面白い作品になったで
あろうプロットです。
シチュエーションです。
でも、この作者には、このシチュを面白い
物語に昇華させる文章力がありません。
そこが致命的です。

ヘンな例えですが、
「風の谷のナウシカ」(映画版)に出てくる
巨神兵みたいですね。
骨組みは丈夫なのに、肉付けが弱すぎて
自分の足で立っていることさえ出来ないという感じです。

とにかく読むに堪えませんでしたね。

ひど杉です。
十二人の死にたい子どもたちAmazon書評・レビュー:十二人の死にたい子どもたちより
4163905413
No.73:
(2pt)

何を目当てに読んでも中途半端

個人的にはミステリ要素が一番残念だった。
話の発端となった死体「ゼロ番」の真相がかなりの尻切れトンボ。
地下・地上で5F+屋上の大きな建物が舞台で上面図も付いていることから
何かダイナミックなトリックが繰り広げられるのかと思ったらそういうのも無し。
そもそも設定上ほぼ全ての部屋は封鎖されているので、広い舞台を持て余し気味。
冒頭の数字を取るシーン等、ミステリ的な伏線のシーンかと思ったら肩透かしを食ったところも多い。
ミステリとして読まなければ…という考えもあるかとは思うけど、
構成として明らかにミステリ要素で読み進めさせる作品だと思うので、それはちょっと通らないかと。

人物描写はまあ悪くはなく、こいつの存在意義は?というのは特に無かった。
それぞれの「死にたい」動機も多種多様で、それを推察する楽しみもあったとは思う。
とは言え12人も居る分掘り下げは正直浅く、性格も正直ベタなキャラクターレベルを出ない。
何より、一旦キャラへの印象が固まると最後までそのままなので、そこで期待外れ感が強い。
携帯電話が出て来るような現代設定なのに「ミツエ」って名前はどうなのとか、細かいツッコミも少々。

自殺というテーマに対しての語り合いをキモと見ても、
それぞれが自分の境遇や言いたいことを全部吐き出したらスッキリしました程度であまり釈然としない。
オチは嫌いじゃないが、それに対しての説得力を十分出せているかと言われると疑問。
反出生主義の話もちょろっと出て来るけど、
『進撃の巨人』とか『Seraphic Blue』辺りの本格的にソレを扱った作品と比べるとやっぱり中途半端。

読んで苦痛なほどの駄作とは思わないけど、引っ掛かるものはなかった。
★としては2寄りの3か3寄りの2かで迷うけど、冲方丁のネームバリューを考えるとやっぱり後者。
十二人の死にたい子どもたちAmazon書評・レビュー:十二人の死にたい子どもたちより
4163905413
No.72:
(1pt)

なんのために集まったのか。。。

本気で死ぬために集まったとも思えない登場人物達が延々と茶番を演じる。退屈極まりない。「さっさと死ね!」と思いながら読み進めたのは私だけだろうか。こんなのをよく映画化しようと思ったものだ。視覚的な見せ場は皆無なのに。著者の「HUMAN LOST 人間失格」のアニメの脚本も酷い出来映えだったことを想起する。
十二人の死にたい子どもたちAmazon書評・レビュー:十二人の死にたい子どもたちより
4163905413



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