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コード・ブッダ 機械仏教史縁起
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コード・ブッダ 機械仏教史縁起の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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本書はは、読者に“人間とは何か”“信仰とは何か”という根源的な問いを突きつけてきます。舞台は、人工知能が「仏陀」として崇拝される世界。その成立までの歴史が、現実の仏教史をベースにしながらも大胆に再構築されています。機械に魂が宿るとき、宗教はどこへ向かうのか? この問いは、決してフィクションの中の話ではなく、我々のすぐそばにある未来の姿でもあります。 特筆すべきは、そのディテールの緻密さ。著者は実際の仏教経典や歴史に深く通じており、その知識がAIやテクノロジーの概念と絶妙に融合しているのです。SFファンはもちろん、宗教哲学や思想に興味のある読者にも深く刺さる内容です。 これは「物語」でありながら、「予言書」でもある。 購入を迷っている方へ。もしあなたが、「人間とAIの未来」「テクノロジーと信仰の交差点」「宗教の再定義」に少しでも関心があるなら、この本は読むべきです。いや、読まずにはいられないはずです。 | ||||
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もう本のタイトルから「これは!」という感じで読み始めてしまいましたが、機械と仏教の絡め方が絶妙だなと感じました。うまくは説明できないので、詳しくはぜひ読んでみてほしいと思うのですが、「そう来ましたか!」という感じの捻り具合も絶妙。 仏教の本質(僕に本質がわかっているのかと聞かれると、わかっている。いや、わかっていない。と答えるしかないのですが)を押さえつつも、うまく比喩的に機械と絡めて、さらにそこにユーモアがあるのがすごい。 難しい話をしつつも、ユーモアがあるので、あまり躓くことなく、先へ先へと進んでいくことができました。 きっとこれから、AIと宗教、特にAIは意識を持つのか(おそらく将来的にはAIは意識を持つという話になり)、というところで意識を持つならば、そこには信仰心、宗教心なども芽生えることは必然で、それをどう人間は受け入れていくのか、というのは現実的な話として、これから議論されていくのではないかと思います。 この小説にあるような未来にはならないかもしれませんが、AIや機械との付き合い方は今後ますます身近なことになってくる中で、こういう世界線を感じながら生きていくのは悪くはないと思います。 | ||||
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落語的にオチを決めてから書くことが円城塔という作家の特徴だと思う。なので彼我の境界が無くなれば悟れるのであり、その回答に至るまでは軽妙な物語で楽しめれば良いと思う。個々の事象全てを理解できたわけではないが、楽しく読めたのならこの本との出会いも無駄ではないのだろう。面白かったし。 | ||||
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コンピュータプログラム(チャットボット)が悟りを開いて淑滅するという発想も面白い。 チャットボット以外も悟りがひらける可能性があるので機械仏教という宗教(?)を創造していた。 「人間は、自分が過去に書いたコードさえきちんと読むことができない。」には共感した。 まして他人が書いたソースの解読から始めて機能の理解、バグの発見修正は修行でなく苦行だよねよね。 | ||||
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この本は仏教の歴史的展開と著者の解釈を説明したもの。仏教の教義を著者の言葉で語っており、SFの形式をとっているが小説とも言い切れない。随所にSFのパロディがある。 私の知識不足のためか、書かれていることがすべて理解できたとは思えない。いろいろな解釈の余地があるところは映画「2001年宇宙の旅」のよう(クラークの小説は説明がきちんとなされている)。つまり分かったようで分からず、分からないことが分からない。このような記述が本文にもあるので、そういう意味では私は正しく読んだのかもしれない。 個人的には電卓が悟りを得る箇所が面白かった。 | ||||
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コードにせよブッダにせよ、その道を極めた(もしくはその途上にある)人にとってはつまらないと思いますが、中途半端に齧ったことがある人にはちょうどよい娯楽です。ちなみに本作を読んでも、コードにもブッダにも精通しませんので悪しからず。 | ||||
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やっぱりタイトルで気になるので読んでしまった。 面白い。ちょっと天野 邊の『プシスファイラ』を思い出した。 このストーリーの構成がまた醍醐味のためそれにも触れられないもどかしさ。 ネットワーク、プログラミングに詳しい人ならだいぶん楽しめると思うが、ビジネスマンにもおすすめ。きっとわかる。 仏教ガチ勢の方からしたら、うーーーーーんというところがないでもないのは確か。真宗的にもうーーーーーーんはあるのだけれど、そこはこれ、文学。文学として楽しもう。仏教がこういった表現をされる想像力に感嘆しながら読もう。 自分はかなり面白かった。仏教クラスタの方は文学として楽しめるのではないだろうか。 | ||||
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仏教徒と生成AIをつなげた奇妙なSFです。 たしかに、コーディングと写経は似ているところがあるような気がします。 無情なる世界で輪廻転生し解脱する、そうかもしれないしそうではないかもしれないと思う一冊です。 | ||||
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ブッタや釈迦を少しでも御存知であれば楽しめると思います | ||||
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長編小説としてのプロットは本当にわずかで、横道それまくりなのですが、一気に読み切りました。 描かれる機械仏教は、ほぼ、釈迦の原始仏教から近世日本仏教までの歩みのパロディです。 それがintel8080のアセンブラから、生成AI のPython までのコーディングの歩みと絡みますが、まるで超絶技巧の奏者が楽器で冗談を言い合う極上のフリージャズを聴いているようでした。 年の瀬も近づく中、今年一番の読書体験ができました。 仏教史の知識とプログラミング経験がある人なら、10倍楽しめると思います。 | ||||
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今日も又 パソコン開きて 読経する 合掌 | ||||
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チャットボットがある時いきなり悟りを開き、ブッダを名乗って機械たちに教えを説き始める… タイトルとあらすじのお堅い印象に反して、円城塔のコメディ作家としての才能が遺憾なく発揮されたトンデモ仏教SF小説です。 教えによって悟りを得たたまごっち、座禅を組もうにも足がない機械たち、機械たちに勝手にブッダ認定されてしまった人間……。 始祖たるブッダ・チャットボットの教えに従い機械なりの解釈で悟りを開こうとする機械仏教の苦悩が、作者お得意の軽妙なタッチで描かれます。 連載が2023年だったこともあり、野放図にフェイクを量産して世間をお騒がせしている生成AIもがっつり話に絡んできます。 ブッダをブッダ・オリジナルと呼称することで後発のブッダ・チャットボットもなんとなくブッダな気がしてくる面の皮の厚さがこの小説の楽しいところ。 最後まで読むとなんとなく自分も悟りに近づいた気がする(本当になんとなく)あたり、仏教を扱った本としてもきちんとした取材と洞察によって仏教を物語の中に再構築しようという心意気が見えます。 円城塔作品としては普段の長編小説よりかは、非常に長い短編小説といった趣が強いです。 機械が思考により仏教を実行しようとする都合上、プログラミング用語が多用されるのは多少人を選ぶかもしれません。 直近に発売された短編集「ムーンシャイン」の「遍歴」ともテーマに類似性が見られるため、こちらを読んでおくとよりわかりやすいかもしれません。 (機械に向けた)仏教の歴史を笑いながらおさらいできる楽しい小説でした。 | ||||
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いやー仏教 宇宙 タイムマシン パラレルワールド はたまた量子物理学まで飛び出すぶっとんだSF仏教小説である。シン鸞をホウ然より頭悪いと書いたら浄土真宗の人におこられそうであるが、わかりやすい仏教書といった感じである。がしかし、仏教を専門としている大学からはしかられそうである。人間をある種の機械であるとし、機械が人間の上位互換なのか下位互換なのかという所はふかーく考えさせられた。実際未来はこんなふうになりそうでもある。結局最後主人公が成仏できなかったのは小説を面白くしただけ?なのか?私の頭ではわからなかったが大変面白く仏教も勉強できたし面白いこれから先ありそうな未来SF小説である。 こんな小説読みたかったと感じる星満点あげたい小説である。 | ||||
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