Ank: a mirroring ape
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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圧巻の作品でした。 | ||||
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SFパニック小説。 | ||||
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前作に引き続き、ひと味違うミステリを味わわせてもらった。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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佐藤究『ank』読了。 まず冒頭に、本書内で事実と異なる可能性のある記述について、指摘しておきたい。 • ゾウの祖先がデイノテリウムであるという記述が見られるが、正確にはデイノテリウムはゾウの祖先ではない。 ゾウに似た姿を持つ近縁グループであり、これは収斂進化の一例にすぎない。 • また、「太陽の光が地球に届くまで8分20秒」とあるが、(※ある人物が8分19秒に修正したことが、ある意味で象徴的な場面となるが、ここではネタバレを避けておく)この数値も厳密には一定ではない。 地球は楕円軌道を公転しており、太陽との距離は日々変動している。 最も近い近日点:約1億4700万km → 約8分10秒前の光 最も遠い遠日点:約1億5200万km → 約8分30秒前の光 → 年間で約10秒の誤差が生じている。 …と、こうした蛇足めいた科学的注釈はさておき、本書の主題はそこではない。 本作の核心は、“鏡”という象徴を軸に展開される深遠な物語である。 思い返せば『テスカトリポカ』でも、“水”や“鏡”は象徴的に扱われていた。 おそらく、これらは佐藤究の中核的なテーマであり、「自己とは何か」を問うための装置=メタファーとして位置づけられているのだろう。 本作で描かれる「自己鏡像認識能力」とは、社会的・心理的には共感・同調・集団行動・高次のメタ認知へとつながる進化のステップである。 そしてそれは、人類が“他者の心”を映すために獲得してきた認知機構=ミラリングに通じていく。 作中では、特定の類人猿がこの能力を獲得するに至るまでの経緯が、本能・遺伝子・歴史・科学・進化論の視点から重層的に描かれる。 それはまるで、暗闇の中で一筋の光が真実を照らしていくかのようだ。 だが、読み進めた先にあるものは、決して純粋な希望ではない。 光に照らされるのは、人工的な不安の影であり、読後には静かに揺れる疑念が残る。 それでも、読み応えは確かにある。歯ごたえがある。 鏡が自己を映すように、人類もまた歴史の鏡に自己を映し続けている。 だが、その鏡は真実を映すだろうか? 歴史は繰り返すが、決してそのままの姿ではない。 ミラリングとは、他者を見ることで自分を知ろうとする過程だ。 けれど、最後に立ち戻るべきはやはり、自分の内側だ。 「過去に縛られるな。しかし未来を恐れすぎるな。歴史の鏡を見続けろ」——そう書き残しておきたい。 | ||||
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特殊な猿の鳴き声を聞いた人間は凶暴性が呼び覚まされ、お互いを殺し合うという話なのですが 作中で何度も何度もウィルス感染ではない事が強調されます。しかしやってることはあさやけやなげとかパンデミック物と同じなので、強調される度に嫌になります サブタイトルがmirroring apeになってますがイルカやシャチでさえ鏡の中の自分を仲間ではなく自分だと認識できるらしいですね。調査不足でしょうか | ||||
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作者の特徴である暴力描写の上手さは十分に発揮されているが、傑作「テスカトリポカ」に比べて全体的なストーリー展開が少し緩やかに感じられた。 | ||||
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暴動シーンで「眼球」って単語が出てくるたびにひえーって感じだったし(まつ毛が一本入っただけでめっちゃ痛いのに)、結局なんだかよくわかんなかったとこも多々あったけれど、個人的に好きなポイントがいくつかあって、 ①パルクール使いの少年←めっちゃカッコいい ②神話(ナルキッソスとエコー)の中に残されている失われた人類の記憶ってとこ ③小道具(ガルウィングのスーパーカーとロレックスの腕時計)の使い方 そこの部分だけで、なんかもう全てが許せる気分になる不思議な小説でした。 | ||||
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面白いです。 人類の進化に興味がある人は思いと思います。 | ||||
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