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Ank: a mirroring ape



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【この小説が収録されている参考書籍】
Ank: a mirroring ape
Ank : a mirroring ape (講談社文庫)

Ank: a mirroring apeの評価: 8.00/10点 レビュー 3件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

Ank: a mirroring apeの感想

圧巻の作品でした。
単純なパニック小説かと思いきや、人類の進化論に関する著者なりの説を描いた作品。
デビュー作の『QJKJQ』は好みに合わなくて著者の作品を敬遠してしまっていたのですが、その後数々の賞を受賞している事から改めて作品に触れた次第。著者の作品イメージが変わりました。凄く面白かったです。

ジャンルはSF+パニック小説から始まり、その原因に触れる一端として、チンパンジーの霊長類研究やAIの研究まで範囲を広げていく流れ。知識的欲求が降り注いでくる物語なので文庫600ページの厚い本ですが飽きさせない読書でした。ただ万人向けではなく人により好みが分れるかと思います。人によっては論文に近しい固い物語を読まされているように感じてしまうかもしれません。

ざっくり傾向を他作品で例えると、軽いライト向けの鯨統一郎『邪馬台国はどこですか?』のような著者なりの新説を伝える中、描き方はジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』の様に帰結するイメージ。ちょっと誇大かもしれませんが、少しでも興味を持ってもらえればと。そんな新説をミステリとして体験できた内容でした。

人類の進化はこのように起きたのではないか。今のなお人間の無意識に起きている反応はこういう事でないか。神話の物語は実はこういう事ではないのか。などなど、著者なりの説とそれを面白く体験できる物語が素晴らしかったです。
読んだら誰かに話したくなる。そんなエピソードでした。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

Ank: a mirroring apeの感想

SFパニック小説。
読み手は選ぶ作品だろうと思います。

複数の時間軸を行き来する構成はスピード感もあったし魅せ方が上手いな、って思ってました。
前半は面白かったんですけど・・・って感じですかね。
上手く表現できないのですが、フィクションとノンフィクションの境界線がかけ離れていて間がすっぽり抜け落ちている感じ。
ノンフィクションのパートはすごく説得力あるんですけどね。
ラストはSFにありがちな独りよがりな回収になってる気がしました。
で、どうせ独りよがりなんだったらもっと派手にすればよかったんじゃないですかね。
もっとスケールの大きなストーリーに出来たはずです。

梁山泊
MTNH2G0O

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