宝島
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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2018年の直木賞受賞作。圧倒的な米軍基地の存在に我が身一つで挑戦して行く若者たちの熱情を描いた、沖縄の現代史的ノワール・エンターテイメント作品である。 | ||||
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作家が東京生まれと知って驚いた。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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映画化されると聞いて改めてオーディブルで聞きました。朗読のからのウチナーグチがものすごく上手で、男の人のセリフも女の人のセリフも文章もたった1人の声の朗読で表現されていることに感銘を受けました。ストーリーも重厚で、主要の3人が戻ってこないおんちゃんに対してどう気持ちに折り合いをつけていくか、切ない悲しい物語の中にも沖縄独特のユーモアもあったり、沖縄の歴史を感じることができて本当に素晴らしい小説でした。沖縄の人でもない真藤さん、本当に沖縄の歴史を勉強して地理や地名(与儀、とか那覇市民会館とか)言葉を勉強してくださったのだなあと思いました。映画もぜひ見たいです。 | ||||
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沖縄県外の人が書いたにしては、沖縄の人々の日本に対する言語化しづらい又は明言しづらい台詞について、芯くった、刺さる言い回しも散見されたが、「米軍の信託統治」との文言が複数回出てきてとても残念だった。せっかく色々取材したり、調べてるようなのにこれだけで台無しである。もう散々多方面から出版社や作者に対し指摘されたと思うが、直木賞受賞作であり、今後、映画化されるなどまだまだ影響力がありそうな作品であると思われるからあえてここに記す。米軍、米国が沖縄の統治について、国連に信託統治を提案したことはない。当然信託統治の事実もない。信託統治の事実がないからいまだに小説に描かれたような悲惨な状況にあるといえるかもしれぬ。これから読む人々にお伝えしたい。 作中の登場人物らの会話には違和感も生じるが、そこは県外の作者だし小説なのだから仕方ないのではないか。むしろよくやっているほうだというべきである。直木賞や映画化などこれまで沖縄の人間にできなかったことをやってくれた作者には、多少の過誤や違和感はさておいても感謝せねばなるまい。 | ||||
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前知識なし、沖縄ってだけで手に取った本だけど、感動と、感慨深い思い。戦争が終わっても尚、なんだなと。。観光地だけではない島を知った一冊。流石、芥川賞! | ||||
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自分が知っているつもりで知らなかった沖縄がそこに描かれ、沖縄人の視点での戦後に新たに気づかされることが多かった。魅力的な3人の主要人物のストーリーにもグイグイ引き込まれ一気に読み終えてしまった。最近こんなに続きを楽しみに読めた作品は久しぶり。語り部の合いの手のような沖縄言葉に始めは慣れなかったが、扱うテーマが深刻なだけに逆にそれも救いとなっているのであろう。 場面が変わる際の情景を表現するのに時折ハッと衝撃を受けるような詩的な美しい言葉が綴られ、くっきりと頭の中に景色の色、空気、音、声が感じられた。その部分だけでも何度も読み返す価値のある作品であり、作者の真価はそこにあるのではないだろうかと感じた。直木賞満場一致も納得である。 | ||||
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映画化を機に知り、手に取りました。 方言などで若干読みづらさはあったけれど、想像力を掻き立てる文章で、下巻からはあっという間に読み終わりました。 アメリカ占領時代から本土返還までの時代で、「オンちゃん」という戦果アギヤーが行方不明になるところから始まります。 親友グスク、実弟のレイ、そして恋人のヤマコ三人の視点で構成されていて、それぞれが悩み、もがきながら強く生きていく姿に胸が熱くなりました。 その中でも「やるせなさ」が感情の多くを占めながら話が進んでいくのですが、中盤からクライマックスにかけて「戦果」の真実に辿り着いたときにはなぜか安堵と希望をもらった気がしました。 作者は東京の方のようですが、それを思わせない程の熱気や太陽の日差し、人々の息遣いまで想像できました。 ちょうど読み終わるころテレビで米軍基地問題のニュースを見て、沖縄が抱える問題はまだ最中なのだと身につまされました。 私は沖縄県の人にはなれないけれど、文章を通して沖縄の目線に立つことはできる。 文字によって織りなされる臨場感やそのメッセージ性の強さを再確認しました。 | ||||
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