宝島
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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2018年の直木賞受賞作。圧倒的な米軍基地の存在に我が身一つで挑戦して行く若者たちの熱情を描いた、沖縄の現代史的ノワール・エンターテイメント作品である。 | ||||
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作家が東京生まれと知って驚いた。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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前知識なし、沖縄ってだけで手に取った本だけど、感動と、感慨深い思い。戦争が終わっても尚、なんだなと。。観光地だけではない島を知った一冊。流石、芥川賞! | ||||
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自分が知っているつもりで知らなかった沖縄がそこに描かれ、沖縄人の視点での戦後に新たに気づかされることが多かった。魅力的な3人の主要人物のストーリーにもグイグイ引き込まれ一気に読み終えてしまった。最近こんなに続きを楽しみに読めた作品は久しぶり。語り部の合いの手のような沖縄言葉に始めは慣れなかったが、扱うテーマが深刻なだけに逆にそれも救いとなっているのであろう。 場面が変わる際の情景を表現するのに時折ハッと衝撃を受けるような詩的な美しい言葉が綴られ、くっきりと頭の中に景色の色、空気、音、声が感じられた。その部分だけでも何度も読み返す価値のある作品であり、作者の真価はそこにあるのではないだろうかと感じた。直木賞満場一致も納得である。 | ||||
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映画化を機に知り、手に取りました。 方言などで若干読みづらさはあったけれど、想像力を掻き立てる文章で、下巻からはあっという間に読み終わりました。 アメリカ占領時代から本土返還までの時代で、「オンちゃん」という戦果アギヤーが行方不明になるところから始まります。 親友グスク、実弟のレイ、そして恋人のヤマコ三人の視点で構成されていて、それぞれが悩み、もがきながら強く生きていく姿に胸が熱くなりました。 その中でも「やるせなさ」が感情の多くを占めながら話が進んでいくのですが、中盤からクライマックスにかけて「戦果」の真実に辿り着いたときにはなぜか安堵と希望をもらった気がしました。 作者は東京の方のようですが、それを思わせない程の熱気や太陽の日差し、人々の息遣いまで想像できました。 ちょうど読み終わるころテレビで米軍基地問題のニュースを見て、沖縄が抱える問題はまだ最中なのだと身につまされました。 私は沖縄県の人にはなれないけれど、文章を通して沖縄の目線に立つことはできる。 文字によって織りなされる臨場感やそのメッセージ性の強さを再確認しました。 | ||||
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現代沖縄の民衆史小説化です。自分たちではどうすることもできな歴史の大きな流れの中でもとにかく今自分ができることを合法、非合法を問わずに動き出す主人公たちの姿は哀しくもあり、頼もしくもあり、神々しい限りです。 「この島の海浜地帯の魔力だ。そこに流れるたぐいまれな時間はすっかり骨抜きになる危険とも諸刃の剣なのさ。」「理不尽な運命にあらがう処世術を、身のよじれるような悲嘆や憎悪からの自衛手段を教えられて、いまもそれを次の世代へと引き継いでいる。」「過去をふっきろうとして、そのうえ出てきた『なんくるないさ』はただの『なんくるないさ』じゃないんだよ。」など主人公たちの台詞はある意味哲学的であり箴言でした。 そしてラストは、ほんのわずかながら光が見えます。やはり直木賞受賞作ならではの希望がそこにはありました。 | ||||
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米軍物資である食糧、薬、衣料などとにかくなんでも基地から略奪する若者たちは奪った品を惜しげも無く地元のひとびとに分け与える「義賊」であり「英雄」であった。 「星条旗に怖じけとったらなにもできん」が「どんな局面であっても先の戦争で日本軍がとった玉砕であってはならん」が沖縄独特の「ふところが深いというか、いいかげんというか」という風土のなかで何度も事件に遭遇しながら不死身の男女が苦悩しながら何度も正面突破(もちろんほぼ非合法の闘いです)してゆくノンストップ・アクション巨編小説です。 「日和見のようで命知らずで、飄々としながらもいざとなると主張を譲らない、予測不能な沖縄人そのものの男」たちの躍動が下巻でどう収束するのか楽しみです。 | ||||
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