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宝島



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【この小説が収録されている参考書籍】
宝島
宝島(上) (講談社文庫)
宝島(下) (講談社文庫)

宝島の評価: 4.05/5点 レビュー 155件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全155件 1~20 1/8ページ
No.155:
(5pt)

感動!

前知識なし、沖縄ってだけで手に取った本だけど、感動と、感慨深い思い。戦争が終わっても尚、なんだなと。。観光地だけではない島を知った一冊。流石、芥川賞!
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.154:
(5pt)

作者の表現力

自分が知っているつもりで知らなかった沖縄がそこに描かれ、沖縄人の視点での戦後に新たに気づかされることが多かった。魅力的な3人の主要人物のストーリーにもグイグイ引き込まれ一気に読み終えてしまった。最近こんなに続きを楽しみに読めた作品は久しぶり。語り部の合いの手のような沖縄言葉に始めは慣れなかったが、扱うテーマが深刻なだけに逆にそれも救いとなっているのであろう。
場面が変わる際の情景を表現するのに時折ハッと衝撃を受けるような詩的な美しい言葉が綴られ、くっきりと頭の中に景色の色、空気、音、声が感じられた。その部分だけでも何度も読み返す価値のある作品であり、作者の真価はそこにあるのではないだろうかと感じた。直木賞満場一致も納得である。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.153:
(5pt)

読後も思いに耽ってしまうほどでした。

映画化を機に知り、手に取りました。
方言などで若干読みづらさはあったけれど、想像力を掻き立てる文章で、下巻からはあっという間に読み終わりました。
アメリカ占領時代から本土返還までの時代で、「オンちゃん」という戦果アギヤーが行方不明になるところから始まります。
親友グスク、実弟のレイ、そして恋人のヤマコ三人の視点で構成されていて、それぞれが悩み、もがきながら強く生きていく姿に胸が熱くなりました。
その中でも「やるせなさ」が感情の多くを占めながら話が進んでいくのですが、中盤からクライマックスにかけて「戦果」の真実に辿り着いたときにはなぜか安堵と希望をもらった気がしました。
作者は東京の方のようですが、それを思わせない程の熱気や太陽の日差し、人々の息遣いまで想像できました。

ちょうど読み終わるころテレビで米軍基地問題のニュースを見て、沖縄が抱える問題はまだ最中なのだと身につまされました。
私は沖縄県の人にはなれないけれど、文章を通して沖縄の目線に立つことはできる。
文字によって織りなされる臨場感やそのメッセージ性の強さを再確認しました。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.152:
(4pt)

沖縄がつむいできた壮絶な歴史のめくるめく叙事詩

現代沖縄の民衆史小説化です。自分たちではどうすることもできな歴史の大きな流れの中でもとにかく今自分ができることを合法、非合法を問わずに動き出す主人公たちの姿は哀しくもあり、頼もしくもあり、神々しい限りです。

「この島の海浜地帯の魔力だ。そこに流れるたぐいまれな時間はすっかり骨抜きになる危険とも諸刃の剣なのさ。」「理不尽な運命にあらがう処世術を、身のよじれるような悲嘆や憎悪からの自衛手段を教えられて、いまもそれを次の世代へと引き継いでいる。」「過去をふっきろうとして、そのうえ出てきた『なんくるないさ』はただの『なんくるないさ』じゃないんだよ。」など主人公たちの台詞はある意味哲学的であり箴言でした。

そしてラストは、ほんのわずかながら光が見えます。やはり直木賞受賞作ならではの希望がそこにはありました。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.151:
(4pt)

戦果アギヤーたちが躍動するエンタテインメント小説

米軍物資である食糧、薬、衣料などとにかくなんでも基地から略奪する若者たちは奪った品を惜しげも無く地元のひとびとに分け与える「義賊」であり「英雄」であった。

「星条旗に怖じけとったらなにもできん」が「どんな局面であっても先の戦争で日本軍がとった玉砕であってはならん」が沖縄独特の「ふところが深いというか、いいかげんというか」という風土のなかで何度も事件に遭遇しながら不死身の男女が苦悩しながら何度も正面突破(もちろんほぼ非合法の闘いです)してゆくノンストップ・アクション巨編小説です。

「日和見のようで命知らずで、飄々としながらもいざとなると主張を譲らない、予測不能な沖縄人そのものの男」たちの躍動が下巻でどう収束するのか楽しみです。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.150:
(2pt)

「秘密」の真実が弱い(ネタバレ)

説明文が強調すべきポイントを間違えていないか?消えた英雄の秘密を追う話でも、故郷を取り戻すために奮闘する話でもなく、米軍による殺戮を体験した人々が、差別的支配の下で抗いながら流されて行く話ではないのか?
下巻クライマックスで主要人物達が秘密のベールを剥いで行くが、上下巻に渡って不敗と崇められてきたヒーローが、実は上巻冒頭で早々に敵の手に落ちていた事、その後も弱い動機の下に唯唯諾々と敵に従っていた事、脱出後も反撃しようとせず逃げ隠れて消えていった事、この結末を読むと、登場人物達が上下巻に渡って何度もこのヒーローを引き合いに出して戦果アギヤーの理想を語っていた事が、全て虚しい夢想に塗り変わる。
3人の主要登場人物も「消えた英雄を追う」思いを捨てはしないが、戦後沖縄の現実に翻弄され、挫かれつつ生きて行く。そして最後に歓喜の声を聞かせるのはもう1人の若者。
謎解きの話でも英雄の話でもない。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.149:
(5pt)

戦後沖縄史に基づいた小説

たまたま手に取ったが面白くて最後まで読んだ。沖縄ルビは最初慣れなかったが、だんだんと音の響きのリズムに引き込まれる。知らないことばかりで正しいかの判断は出来ないが、歴史の雰囲気を知ることでき、ストーリーも楽しめる。
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4065243734
No.148:
(4pt)

沖縄日本の住民目線の歴史を知る

読んでよかった作品でした。沖縄に行ったことはないのですが、行くチャンスがあったら嘉手納基地あたりまで行きたいと思います。沖縄の方々の経験を知るのにとても貴重な本です。アメリカ支配下に置かれ日本本土からは本来の支援をされず、いろんな葛藤の中で生きてこられた沖縄の方々にRespectの念が湧きました。
ただ、本土の日本国民が当時その現状や事情を理解していたわけではなく、ごく一部の軍事と政府とだけが怒りの矛先に値するのかなと第三者目線で言わせていただけるなら、そう思いました。
さて、星が四つなのは描写がちょっと重く感じたので。作家の熱とスタイルを感じましたが、漢字に沖縄語のカタカナの振り仮名とふんだんな描写とが重なり、単純な一読者には消化するのに時間がかかります。読み進めるのに時間がかかりました。ストーリーとしては四部作というかそれぞれ4人のストーリーは面白いのですが、犯罪経路との関わりや何度も戻る推測などちょっと複雑な割に最後は全然そこではなかったのも、奮闘の甲斐なしみたいなエネルギーロスを感じました。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.147:
(5pt)

沖縄の本当

観光では見えない裏、真実、歴史
全てを知って感謝して沖縄を楽しむべし。
と感じました。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.146:
(5pt)

読みやすい。

想像しながらスラスラ読めて、
戦後の沖縄を生き抜いてくれた方々に涙して、今日に至るまでの歴史を学べました。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.145:
(3pt)

すでに時代は違うステージに移っているが…

当時の、文字知識だけではわからない沖縄の歴史や空気感は味わえる。が、それも正確かはわからないので読者はこうした物語は注意して読む必要がある。
すでに歴史は中国を交えた別のステージに移っており、アメリカと本土に翻弄される時代ではない。
ただの小説としても冗長にすぎるきらいがあり読みづらいような印象だった。合間のユンターの声も、最後まで読めばグッとくる感もあるが多過ぎ長すぎで邪魔。
ただ、沖縄を知った気になれたので星3つ。偉そうですみません。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.144:
(2pt)

社会問題を底流に置く難しさ

これが直木賞の受賞作なのだろうか。どうにも疑問が残る。
 著者はかなり高名な真藤順丈さん。他の作品でかなりの数の賞を得ている。実
力が認められている作家なのだろうが、この手の「社会問題」に切り込んだよう
な作品では、どうしても松本清張を思い出し、清張と比較してしまう。

 「あの日、アメリカーがぞろぞろ乗りこんできて、あっちこっちに星条旗をお
っ立てて」の時代から物語は始まる。いきなりの強盗現場。「アメリカーに吠え
面書かせて、命びろいの宴会でくたくたになるまで踊って」、そして滑るように
小説は続く。文章は丁寧に書かれているためか読みやすく、つっかえるようなと
ころはない。長い小説ではこの、流れるような文体と「疾走感」があるかどうか
で、まるで印象は違ってくる。この意味では始まりは取っつきやすかった。

 複数の登場人物によって、お互いの人生が絡み合うようにして進む。
 アメリカの占領下の沖縄で米軍を標的とした泥棒商売。盗みに入ったところで
の逃走劇があるが、どうも描写が凡庸に思えた。語り口が軽いので読みやすいの
だが、どうにも情景描写が不十分。登場人物も十分に練られていないようで、人
物が生き生きと活動していない。誰の話か一瞬戸惑うこともあった。これはスト
ーリーの早さとゆえの欠点だろうか。

 話し言葉で軽妙さを狙ってはいるが、時にそれが煩く感じることもあった。ど
うにも癇に触る人もいるだろう。私もあまりこの描写方法は感心しなかった。文
章も次第に躁的な目まぐるしさで進んでいく。せき立てるような感じもあり、私
には緊張感というよりも、強迫的なストーリー展開にも思えた。

 150ページほどである登場人物は、強盗、逃走,逮捕、投獄、脱獄、逮捕、
暴動、そして「警官」として就職、このよなすさまじい変化にはついていけなか
った。それいずれも本筋と言うよりも、本筋から離れたような挿話の類いで、前
触れもなくいきなり料理のフルコースを出された気分で、どうにも食指が進まな
かった。
 小説の底流にあるのが沖縄という、アメリカからも「本土」からも差別される
場所であり、戦争(沖縄戦)がからみ、また占領下のアメリカ軍の横柄さや犯罪
多発、理不尽さがそれに加わる。だが、はたしてこの小説でどこまでその差別構
造を描ききれたのか。

 前半で無惨な事件が描写されるが、その事件に関わることをただ述べていると
いう印象で現実感が薄い。中途半端(と思える)沖縄言葉や沖縄の歴史語りに違
和感があった。
 つくづく、現実にある(あるいはあった)差別と小説を結びつけることは難し
いのだろうと思う。妙に「扇情的(言葉がきつくてすみません)」な情景の後に、
淡々と次から次へと同じような出来事があると、小説そのものの味がなくなる。

 古本屋さんで手にとって読んだが、斜め読みしてしまった。

 個人的な思いから    ☆☆ 。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.143:
(2pt)

中途半端さが目立っていないか

これが直木賞の受賞作なのだろうか。どうにも疑問が残る。
 著者はかなり高名な真藤順丈さん。他の作品で多くのの数の賞を得ている。実
力が認められている作家なのだろうが、この手の「社会問題」に切り込んだよう
な作品では、どうしても松本清張を思い出し、清張と比較してしまう。

 「あの日、アメリカーがぞろぞろ乗りこんできて、あっちこっちに星条旗をお
っ立てて」の時代から物語は始まる。いきなりの強盗現場。「アメリカーに吠え
面書かせて、命びろいの宴会でくたくたになるまで踊って」、そして滑るように
小説は続く。文章は丁寧に書かれているためか読みやすく、つっかえるようなと
ころはない。長い小説ではこの、流れるような文体と「疾走感」があるかどうか
で、まるで印象は違ってくる。この意味では始まりは取っつきやすかった。

 複数の登場人物によって、お互いの人生が絡み合うようにして進む。
 アメリカの占領下の沖縄で米軍を標的とした泥棒商売。盗みに入ったところで
の逃走劇があるが、どうも描写が凡庸に思えた。語り口が軽いので読みやすいの
だが、どうにも情景描写が不十分。登場人物も十分に練られていないようで、人
物が生き生きと活動していない。誰の話か一瞬戸惑うこともあった。これはスト
ーリーの早さとゆえの欠点だろうか。

 話し言葉で軽妙さを狙ってはいるが、時にそれが煩く感じることもあった。ど
うにも癇に触る人もいるだろう。私もあまりこの描写方法は感心しなかった。文
章も次第に躁的な目まぐるしさで進んでいく。せき立てるような感じもあり、私
には緊張感というよりも、強迫的なストーリー展開にも思えた。

 150ページほどである登場人物は、強盗、逃走,逮捕、投獄、脱獄、逮捕、
暴動、そして「警官」として就職、このよなすさまじい変化にはついていけなか
った。それいずれも本筋と言うよりも、本筋から離れたような挿話の類いで、前
触れもなくいきなり料理のフルコースを出された気分で、どうにも食指が進まな
かった。
 小説の底流にあるのが沖縄という、アメリカからも「本土」からも差別される
場所であり、戦争(沖縄戦)がからみ、また占領下のアメリカ軍の横柄さや犯罪
多発、理不尽さがそれに加わる。だが、はたしてこの小説でどこまでその差別構
造を描ききれたのか。

 前半で無惨な事件が描写されるが、その事件に関わることをただ述べていると
いう印象で現実感が薄い。中途半端(と思える)沖縄言葉や沖縄の歴史語りに違
和感があった。
 つくづく、現実にある(あるいはあった)差別と小説を結びつけることは難し
いのだろうと思う。妙に「扇情的(言葉がきつくてすみません)」な情景の後に、
淡々と次から次へと同じような出来事があると、小説そのものの味がなくなる。

 古本屋さんで手にとって読んだが、斜め読みしてしまった。

 個人的な思いから    ☆☆ 。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.142:
(4pt)

魂を揺さぶられた

沖縄在住の者からしてみれば、セリフの沖縄方言が正しくないことや我々の地理感覚からすればリアリティのない記述が気になるが、著者は沖縄の戦後史をよく理解して我々沖縄県民の心情にも踏み込んでいる。
そして、何よりストーリーに躍動感があっておもしろい!
沖縄人魂を揺さぶられた。
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4065243734
No.141:
(4pt)

沖縄返還の街のリアル

沖縄の戦争と米軍基地と(名前だけの)返還。そのリアルを街の側、生きる人から描いた、公式記録には出てこないアナザーストーリー。フィクションだけど、実話と信じたくなる臨場感。
1952-1972の20年間の沖縄。その時を生きた語り部から、長い長い物語を聞いた読後感。
何かにすがりたくなる、何度裏切られても逞しい、そんなウチナンチュの精神世界も、少し理解した気になる物語。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.140:
(5pt)

助かりました

早く届いたし、本も大変綺麗でした!
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.139:
(4pt)

私達が忘れた沖縄の民衆の戦後50史

読み終わってすぐに友達へ贈った。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.138:
(5pt)

途中から一気に物語に引き込まれました

Amazon Audible で聴きました。読み手の方の演技が素晴らしく、前半は導入部分とあって理解できない部分も多かったのですが、ヤマコ、グスクが話の中心に移った後は一気に物語に引き込まれます。

戦後沖縄の話ということで、苦難が続く時代に抗う人たちの葛藤を間近で見たような、熱量のある物語です。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.137:
(5pt)

読みだしたら止まらなかった!

奄美や沖縄の明治以前の歴史を知れば知るほど、本土(ヤマト)の側の人間として本当に申し訳なく思います。加えて太平洋戦争の時の日本の仕打ち、その後のアメリカ占領時代など、沖縄の人達には大変なご苦労を掛けたと思います。この本は沖縄方言がふんだんにあふれていて、最初は読むのに骨が折れましたが、読み進むにつれて、どうしても途中でやめることができず、一気に読みました。私なんかに沖縄の人達の気持ちが分かる訳もないけれども、その一端に触れたような気がします。(まだまだ分かる訳はないけれども・・・)
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.136:
(5pt)

よく調べた。

昔を思い出した。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638

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