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宝島



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【この小説が収録されている参考書籍】
宝島
宝島(上) (講談社文庫)
宝島(下) (講談社文庫)

宝島の評価: 4.05/5点 レビュー 155件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1~20 1/2ページ
12>>
No.25:
(2pt)

「秘密」の真実が弱い(ネタバレ)

説明文が強調すべきポイントを間違えていないか?消えた英雄の秘密を追う話でも、故郷を取り戻すために奮闘する話でもなく、米軍による殺戮を体験した人々が、差別的支配の下で抗いながら流されて行く話ではないのか?
下巻クライマックスで主要人物達が秘密のベールを剥いで行くが、上下巻に渡って不敗と崇められてきたヒーローが、実は上巻冒頭で早々に敵の手に落ちていた事、その後も弱い動機の下に唯唯諾々と敵に従っていた事、脱出後も反撃しようとせず逃げ隠れて消えていった事、この結末を読むと、登場人物達が上下巻に渡って何度もこのヒーローを引き合いに出して戦果アギヤーの理想を語っていた事が、全て虚しい夢想に塗り変わる。
3人の主要登場人物も「消えた英雄を追う」思いを捨てはしないが、戦後沖縄の現実に翻弄され、挫かれつつ生きて行く。そして最後に歓喜の声を聞かせるのはもう1人の若者。
謎解きの話でも英雄の話でもない。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.24:
(2pt)

社会問題を底流に置く難しさ

これが直木賞の受賞作なのだろうか。どうにも疑問が残る。
 著者はかなり高名な真藤順丈さん。他の作品でかなりの数の賞を得ている。実
力が認められている作家なのだろうが、この手の「社会問題」に切り込んだよう
な作品では、どうしても松本清張を思い出し、清張と比較してしまう。

 「あの日、アメリカーがぞろぞろ乗りこんできて、あっちこっちに星条旗をお
っ立てて」の時代から物語は始まる。いきなりの強盗現場。「アメリカーに吠え
面書かせて、命びろいの宴会でくたくたになるまで踊って」、そして滑るように
小説は続く。文章は丁寧に書かれているためか読みやすく、つっかえるようなと
ころはない。長い小説ではこの、流れるような文体と「疾走感」があるかどうか
で、まるで印象は違ってくる。この意味では始まりは取っつきやすかった。

 複数の登場人物によって、お互いの人生が絡み合うようにして進む。
 アメリカの占領下の沖縄で米軍を標的とした泥棒商売。盗みに入ったところで
の逃走劇があるが、どうも描写が凡庸に思えた。語り口が軽いので読みやすいの
だが、どうにも情景描写が不十分。登場人物も十分に練られていないようで、人
物が生き生きと活動していない。誰の話か一瞬戸惑うこともあった。これはスト
ーリーの早さとゆえの欠点だろうか。

 話し言葉で軽妙さを狙ってはいるが、時にそれが煩く感じることもあった。ど
うにも癇に触る人もいるだろう。私もあまりこの描写方法は感心しなかった。文
章も次第に躁的な目まぐるしさで進んでいく。せき立てるような感じもあり、私
には緊張感というよりも、強迫的なストーリー展開にも思えた。

 150ページほどである登場人物は、強盗、逃走,逮捕、投獄、脱獄、逮捕、
暴動、そして「警官」として就職、このよなすさまじい変化にはついていけなか
った。それいずれも本筋と言うよりも、本筋から離れたような挿話の類いで、前
触れもなくいきなり料理のフルコースを出された気分で、どうにも食指が進まな
かった。
 小説の底流にあるのが沖縄という、アメリカからも「本土」からも差別される
場所であり、戦争(沖縄戦)がからみ、また占領下のアメリカ軍の横柄さや犯罪
多発、理不尽さがそれに加わる。だが、はたしてこの小説でどこまでその差別構
造を描ききれたのか。

 前半で無惨な事件が描写されるが、その事件に関わることをただ述べていると
いう印象で現実感が薄い。中途半端(と思える)沖縄言葉や沖縄の歴史語りに違
和感があった。
 つくづく、現実にある(あるいはあった)差別と小説を結びつけることは難し
いのだろうと思う。妙に「扇情的(言葉がきつくてすみません)」な情景の後に、
淡々と次から次へと同じような出来事があると、小説そのものの味がなくなる。

 古本屋さんで手にとって読んだが、斜め読みしてしまった。

 個人的な思いから    ☆☆ 。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.23:
(2pt)

中途半端さが目立っていないか

これが直木賞の受賞作なのだろうか。どうにも疑問が残る。
 著者はかなり高名な真藤順丈さん。他の作品で多くのの数の賞を得ている。実
力が認められている作家なのだろうが、この手の「社会問題」に切り込んだよう
な作品では、どうしても松本清張を思い出し、清張と比較してしまう。

 「あの日、アメリカーがぞろぞろ乗りこんできて、あっちこっちに星条旗をお
っ立てて」の時代から物語は始まる。いきなりの強盗現場。「アメリカーに吠え
面書かせて、命びろいの宴会でくたくたになるまで踊って」、そして滑るように
小説は続く。文章は丁寧に書かれているためか読みやすく、つっかえるようなと
ころはない。長い小説ではこの、流れるような文体と「疾走感」があるかどうか
で、まるで印象は違ってくる。この意味では始まりは取っつきやすかった。

 複数の登場人物によって、お互いの人生が絡み合うようにして進む。
 アメリカの占領下の沖縄で米軍を標的とした泥棒商売。盗みに入ったところで
の逃走劇があるが、どうも描写が凡庸に思えた。語り口が軽いので読みやすいの
だが、どうにも情景描写が不十分。登場人物も十分に練られていないようで、人
物が生き生きと活動していない。誰の話か一瞬戸惑うこともあった。これはスト
ーリーの早さとゆえの欠点だろうか。

 話し言葉で軽妙さを狙ってはいるが、時にそれが煩く感じることもあった。ど
うにも癇に触る人もいるだろう。私もあまりこの描写方法は感心しなかった。文
章も次第に躁的な目まぐるしさで進んでいく。せき立てるような感じもあり、私
には緊張感というよりも、強迫的なストーリー展開にも思えた。

 150ページほどである登場人物は、強盗、逃走,逮捕、投獄、脱獄、逮捕、
暴動、そして「警官」として就職、このよなすさまじい変化にはついていけなか
った。それいずれも本筋と言うよりも、本筋から離れたような挿話の類いで、前
触れもなくいきなり料理のフルコースを出された気分で、どうにも食指が進まな
かった。
 小説の底流にあるのが沖縄という、アメリカからも「本土」からも差別される
場所であり、戦争(沖縄戦)がからみ、また占領下のアメリカ軍の横柄さや犯罪
多発、理不尽さがそれに加わる。だが、はたしてこの小説でどこまでその差別構
造を描ききれたのか。

 前半で無惨な事件が描写されるが、その事件に関わることをただ述べていると
いう印象で現実感が薄い。中途半端(と思える)沖縄言葉や沖縄の歴史語りに違
和感があった。
 つくづく、現実にある(あるいはあった)差別と小説を結びつけることは難し
いのだろうと思う。妙に「扇情的(言葉がきつくてすみません)」な情景の後に、
淡々と次から次へと同じような出来事があると、小説そのものの味がなくなる。

 古本屋さんで手にとって読んだが、斜め読みしてしまった。

 個人的な思いから    ☆☆ 。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.22:
(2pt)

逆に沖縄の人を馬鹿にしてる感じ?

アメリカや日本政府に虐げられてる沖縄県民に寄り添ってるつもりで書いてるのかもしれないけど、沖縄の人のキャラクターをすべて画一的に「根は善人」的に描いてる印象。上から目線のパターナリズム的なものを感じてしまった。ストーリー自体も途中から惰性。読んでて「作者は苦しくないのかな?」と心配してしまった。これが直木賞?作品自体よりも沖縄に寄り添ってるアピールなだけじゃ?と思った。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.21:
(2pt)

期待はずれ

沖縄の方言が分かりづらい。
内容も今一だと思います。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.20:
(1pt)

上刊に引き続き引用だらけ

こっちでも実話をネタ元にしたのか、引用したのか、次々と出てきます。
1970年12月のコザ暴動、1971年のレッドハット作戦による毒ガスの移送、他にも引用がストーリー最後の直前まで出てきて呆れる。
紫(ゆかり)という人物が出てきますが、ここまで引用が多いと、これもコザのロックバンド紫の名前を引用したの?と勘ぐってしまいます。
そして、ストーリーのネタにしたのか、オウム真理教の地下鉄サリン事件の毒ガステロ。
これまた似た様な内容が出てきて、もう呆れるやら、うんざりするやら。
他にも引用と思われる内容がありますが、全部書き出すのも面倒だし、内容をあまりばらすのも良くないのでやめておきます。
上巻のレビューでも書きましたが、作者は、自分でストーリーを構成する能力が無いのかとつくづく思ってしまう。
結末も中途半端で、無理やりにこじつけた感じで、最後まで中途半端だらけの印象。
下巻のページは、本編で250ページ程度。
上巻が440ページ程度なのに、なぜわざわざ上巻下巻と別々に発売したの?
一冊で事足りるでしょ?
儲ける為に上巻下巻にして発売したとしか思えない。
面白くない内容からしても、購入金額に見合う価値無し。
上巻下巻と通して、反戦、反基地みたいな内容を書いてはいるが、作者が本心から思ってるとは感じられない。
ただ、当時の内地やアメリカをやり玉にあげて、その様にみせてるだけのうわべだけの薄っぺらさが目につく。
本気で当時の(今現在もだが)アメリカの沖縄に対する横暴、日本政府の札束で頬を叩く様なアメとムチ的な扱い(これも今現在もだが)への批判をするなら、作品中の軽々しい表現にはならないのではないでしょうか?
どうしても、作者の上から目線を感じられてしまいます。
反戦、反基地にすれば、沖縄でウケが良いだろうし、売れるとでも思ったのではないか。
私もまだまだ沖縄戦や、戦後の復興期の事など勉強不足ですが、この作者にはもっと勉強してから作品にすればと言いたいですね。
時間とお金をムダにしてしまった作品でした。
宝島(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(下) (講談社文庫)より
4065243742
No.19:
(1pt)

なんちゃって沖縄通が書いた引用だらけの駄作

こんなにくだらない作品は、永遠の0以来です。
永遠の0と同様に、実話などの引用(パクり?)がちょいちょい出てくる。
実在の人物で、瀬長亀次郎、屋良朝苗、喜舎場朝信、又吉世喜が出てくる。
1955年9月の嘉手納幼女強姦殺人事件、1959年6月宮森小米軍ジェット機墜落事故、西原飛行場跡での又吉世喜がリンチされる事などは、引用というより、丸ごと使っている。
作者は、キャラクターやストーリーなどを考える能力が無いのだろうか?
また、とても不快なのが、ヤクザの又吉世喜を、まるで那覇の英雄かの様な扱いをしている。沖縄ヤクザの創成期に、抗争で一般人などが亡くなっているのに、遺族に対して失礼だと作者は思わないのだろうか?
30ページ程読んで、既に面白く無く、違和感だらけで、読むのをやめようかと思った。
中途半端に出てくる島言葉が鬱陶しいし、島言葉で読ませたり、日本語読みさせたりと統一感が無く、非常に煩わしい。
例えば、さとうきびをウージと読ませてるのに、太陽はティダ、魂はマブイと読ませずに、そのまま太陽、魂。
中途半端で、いったい何がしたいのやら理解に苦しむ。
そして、更に理解に苦しむのが、チェストーと出てきた事。
チェストは鹿児島の方言。
ますます理解不能。
作者が私は島言葉知ってますよと自慢でもしてるつもりなのか?
鹿児島の方言と沖縄の方言の違いも知らないのか?
文章も稚拙で、日記を繋ぎ合わせたかの様で読みづらく、場面が繋がりにくく、情景の描写、どれが誰のセリフなのかなどがわかりずらい。
語り部が語ってる方式なのか、登場人物のそれぞれの日記なのか?
カッコ書き()も多くも煩わしい。
どーでもいい説明や、登場人物の感情などが()書きで多く使われて面倒。
誤字なのか、理解に苦しむ文字が2つ出てくる。(透き間?→隙間じゃないの?、気根?→木根じゃないの?)
読むのがストレスになってくる。
こんな本で直木賞が取れるのが不思議。
架空の人物のヤクザならまだしも、実在のヤクザを英雄かの様な扱いをしている作品に賞を与える選考委員の常識が疑われる。
この本に対してどの様に思うかは人それぞれなので、他の人のレビューを批判するつもりは無いです。
佐野眞一が書いた、沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史を読めば、この作品で引用されてる人物や内容が出てきたりします。
この本を読むよりは、こちらを読んだ方が良いと私は思います。
正直この本はくだらない、読む価値無し、時間とお金の無駄ですね。
下巻は下巻でレビューを書いてますので、興味がある方は参考にして頂ければ幸いです。
宝島(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:宝島(上) (講談社文庫)より
4065243734
No.18:
(2pt)

非常に読みづらい。

やたら高評価が多いですが、セリフ以外にも沖縄弁が出てくるので非常に読みづらくページが進まない。沖縄に数年住んでいましたが、良くも悪くも沖縄県民から受けた衝撃を思い出しました。それもあってか私は全く感情移入できませんでした。
多くの方が評価しているのであれば良い作品なのでしょう、程度の作品です。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.17:
(1pt)

安かったのですが、中も汚れすぎです

価格も安かったのですが、汚れすぎ。折角の作品を読むのもどうかと思います。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.16:
(1pt)

さっぱり

お、おもしろくなかった。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.15:
(2pt)

挫折しました。

沖縄の歴史に興味があったので、直木賞作品であるこちらの本を購入しました。最初から沖縄の言葉がふりがなが多用されて、そちらの言葉が気になって物語に集中することができませんでした。
太宰治の「津軽」は青森の人たちとの交流を描いていますが、方言は使っておらず、それでも津軽の人柄が表現されていて、とても面白く読むことができました。
方言や地元の言葉を使わなくても、感情や気持ちを表すことは可能なのではないかと思いました。
土地の言葉を理解しようとすることに手間取ってしまい、だんだん面倒になって読む気持ちが無くなってしまいました。沖縄については、ノンフィクションの本を読むことにします。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.14:
(1pt)

わずか20頁で挫折

賛否両論という言葉を安易に使いたくないが、本書については両極端の評価になっているのではないか。もちろん、直木賞受賞作ということで、一般的には傑作という評価なのだろうが、面白くない、つまらないという評価も多い。

 実は私もその「面白くなかった派」。というか、最初の20頁でもう駄目だった。その後20日間、また読む気になるのを待ってみたが無駄だった。やはり全く興味が持てなかった。文章か、あのネーミングの仕方か、独特の方言か。相性が悪かった。作者の方には申し訳ない気持ちだ。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.13:
(1pt)

バカにしてる。

父が買って来たものを読みましたが、2ページでやめました。
まず、方言のルビが過剰で、現実と本の世界観とのギャップを感じます。確かに方言ではサトウキビをウージ、魚をィユーと呼びますが、そんな呼び方をする世代の方々は喋り言葉も現代語とはかなりかけ離れた方言を使うのが通常です。その時点で、「ああ方言の単語だけ取材して、その他は著者の頭の中で作られたファンタジーなんだな」と思いました。例えば、夜、サトウキビ畑を抜けないと辿り着けない海に子どもだけで集まって照明弾を投げますか?このエピソードは実際に当時あったことでしょうか、いくら満天の星空でも夜の海は物騒です。見たことありますか、死の世界に連れていかれそうな気持ちになります。戦後なら尚更。この心理的体験があまりに不足していると感じました。そしたら著者がこの本を書くにあたって沖縄に訪れた数はたった3回ときました。バカにしてますね。10年いたって書けないはずです。ここまで2ページです。
この本は地元のある有名人がラジオでとてもお勧めするので、それならと父は買ったそうです。それから栞は60ページに挟まったまま。父はあまり読書が得意でないので、これ以上読みきれないと言っていました。かわいそうに。著者にとっては只の情報としての「オキナワ」かもしれませんが、地元民にとっては「故郷・家・自分自身」です。それを杜撰な取材で身勝手に理想化され消費されることがどういうことかわかりますか。そんな倫理観の無いような人間に小説なんて書いて欲しくありません。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.12:
(2pt)

読みにくい文章

方言であるということもあるけど、非常に読みにくく
最初の方でもう脱落してしまいました。
しかしせっかく買ったのだからと最後までなんとか読みましたが
優等生の作品だな、という感想しかでてきません。
Amazonの星評価で4か5になっているものは、道徳的な内容でお堅いものが多いと感じていましたが
やはり私には星3から4未満の、ショッキングで多少下世話で通俗的な面もある
賛否両論を生むような作品の方が面白く感じます。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.11:
(2pt)

うれしいけど困惑する作品。こういうフィクションだからこそ校閲はしっかりと。

沖縄県民です。直木賞受賞後は品切れで増刷を待って購入しました。
前評価も高く、期待していたのですがちょうど似たようなテーマでもある井上ひさし「吉里吉里人」を読んでいたので、そのあとに読み始めました。

読み進めるにつれてまず方言のルビが気になり始めました。地元民からすればニュアンスが違うものも多く、同じ方言ルビが異なる日本語に振られていることもありました。(海外文学におけるFuckやSon of a Bitchなどの罵倒語が文意によって表現する意味が違ってくる場合がありますが、それともちょっと違う感覚を覚えました)

会話部分の方言についてはいちいち指摘していてはきりがなく、また言語形態にかなり隔たりがあるのも事実なので、そこについては不問にします。

地理的な違和感も多数ありました。
作品中、子供が徒歩で直線距離で20キロ以上の往復をしたり、同じような距離を徒歩で尾行したりなど、物理的に厳しい表記があり、困惑させられました。(地方を舞台とした2時間ドラマで、観光名所をすべて同事件に盛り込むためにときおり起こるワープもありますが、この作品についてはそういう事情はないと思われます)

そのほか1950年代後半の沖縄そば1杯が数ドルであったり、1960年代後半にすでに那覇市民会館や与儀公園があったり(実際は1970年に完成)、1980年代に栽培が始まったマンゴーが1950年代の女性を表現する比喩で使われていたりなど、こまかい違和感を覚えるところがかなりありました。

今作を描いていただいた真藤順丈先生が何度も沖縄に足を運んでいただき、かなり細かい部分まで調べられたことは作品を読めばわかり、県民としてありがたいと感謝しています。
ただ、だからこそこういう細かい不備について出版社の校閲係がきちんとチェックしてもらえたら、と残念でなりません。

レビューを読む限り、肯定的に評価してもらっているようで、県民としてうれしい半面、これが事実として受け取られてしまうことに危惧も覚えました。(作品のフィクショナルな脚色部分に不満を述べているのではありませんが、それを混同しているような書き込みもかなりあったので…)

史実、特に現代史を元にしたフィクションに近作では「この世界の片隅に」(こうの史代著)がありますが、そこまでではなくとも、明らかな矛盾については校閲がきちんとチェックして修正する体勢を取っていただければと講談社にはお願いしたいと思います。

直前に読んでいた「吉里吉里人」が荒唐無稽なストーリーでありながら、方言やタックスヘイブンなど(1980年代に書かれた作品でありながら!)、細部の記述はしっかりしていたこともあり、かえって気になったのかもしれません。

ハリウッド映画を観ていて、日本の表現がヘンだとなかなかストーリーに没入できないのと同じで、ストーリーテリングや読後感とは関係ない話ですが、史実込みで描かれた作品なのであえて書き込ませてもらいました。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.10:
(1pt)

この小説のどこが評価されたのかがよくわかりません。

人物像や背景が物語全体にうまく反映できていないし、どこに帰結したいのかが全く分からなかった。
恋愛・格闘シーン・謎解きのようなものもどれも表現がうまくありません。とにかく薄っぺらいです。
内容がどうのこうの以前に、小説家として物語を構成する能力に問題があるのではないでしょうか。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.9:
(1pt)

ストレス本

沖縄県民です。まず、登場人物の会話がおかしい。変。ここでの会話は「島クトゥバ」(沖縄弁)にあらず。とにかく違和感がありすぎて頭に内容が入ってこない。堺正章のインチキ沖縄弁みたいで読み始めからモノ凄いストレスを感じる。50ページ読んだあたりから我慢出来ずに終了しました。
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.8:
(2pt)

もったいない

下手な脚色しないで普通に200~300ページに納めた方が沖縄の方々の苦労・基地問題などがよりよく伝わったように思います。
ハードボイルド・アクションものとして考えても二束三文。確かに直木先生、山田先生も化けてでるかも(笑)
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.7:
(1pt)

なにかが違う

直木賞受賞作なので楽しみに読んだのですが、沖縄の方言と不幸を散りばめ、調査したぞ満載の作家の自己満足小説の感じで、これが直木賞?星 0
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638
No.6:
(1pt)

「本」

間違いで「注文」してしまいました。ペーパーの「本」で注文注文したつもりでしたが待てども届かず。注文確認したら
電子本?で注文してしまったようです。キャンセルの方法が分からず。そのままになってしまいあきらめ後悔です。
パソコンで読める方法は?
宝島Amazon書評・レビュー:宝島より
4065118638

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