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宝島
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宝島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全155件 101~120 6/8ページ
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下手な脚色しないで普通に200~300ページに納めた方が沖縄の方々の苦労・基地問題などがよりよく伝わったように思います。 ハードボイルド・アクションものとして考えても二束三文。確かに直木先生、山田先生も化けてでるかも(笑) | ||||
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戦後、日本に返還されるまでの沖縄の姿は歴史の授業では学ばず、どのような状況だったのか知らなかった。 その一端が垣間見れるだけでなく、小説としても本当に面白い。 | ||||
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ワクワクする展開、読み応えのある内容。沖縄の住民が置かれた戦後の様子が手に取るように伝わる。映画化を待ちたい。 | ||||
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この物語を通じて初めて沖縄が生きてきた壮絶な過去に触れた。 それはそれとしてそんな悲惨な歴史がありながらも主人公たち、ヤマコ、グスクらの生き様は逞しく、美しい。ウチナンチュの魂に触れたようなそんな気にさせる、熱く、またどこか伸び伸びした生のありように揺さぶられました。 | ||||
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あくまで小説だが、最近見た映画「沖縄スパイ戦史」の戦後編のようで面白かった。 | ||||
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平成最後の直木賞。 傑作長編大作だ! 小説世界を通じて、沖縄問題、もっと核としては自分は沖縄人の気持ちや想いをしる機会となった。 それを小説をベースに展開され、まったく緊張感を抜くページなく圧倒的に読者を惹き付ける内容だった。 この本を気に沖縄問題もまた個々に感じられ考えるよい良書だった。 | ||||
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日中、椅子に深く腰掛けて3日がかりで500ページ余を読了した。ちょっと予想外。「宝島」とはなにか? ゴージャスできらめくような亜熱帯のムードいっぱいの膨大な「ことば」。その言葉のボリュームがなんどもゴッホの重ね塗りのようにこれでもかと繰り返し訴えるのはオキナワの、コザという町の、圧倒的で救いのないアメリカーの支配による虫酸の走るような現実、悲惨、容赦のない暴力、貧困、そのごっちゃまぜの猥雑さだ。ちょっと開高健を思い出した。 だんだんわかってくる。 膨大な言葉や文体が南国の嵐のように渦巻いてものすごい勢いで迫ってくるのは「怒り」だ。繰り返される裏切りや侮蔑を跳ね返そうとするウチナーンチュ(沖縄の人々)のもだえるような叫び声。失望、憤り! どんなにリンチを受けても不死身のタフな刑事ドラマみたいな大活劇や、思わずこんなのありかよと怯みそうな暴風雨のような展開へと物語は向かうけれど、それもこれもみーんな底流にあるのは、ものすごい島ぐるみの「怒り」なんだ。そう、そうなんだ。怨念なんだ。 物語はそのシンボルみたいなもんだ。 沖縄返還への沖縄の人たちの思いがよくわかった。いまに続く「基地の島」がどれほど沖縄を裏切っているか、犯罪的か、許しがたいか、そういうことが、わかります。 沖縄の人々が何を望み、願い、祈っているか、それを奪われたことへの「怒り」の重さが! それはあの「鋼鉄の嵐」である残酷で熾烈な沖縄戦で生き残った子どもたちである主人公それぞれの行く末に投影されている。それがズシーンと迫ってくる。軍用機の墜落、浮浪児、犠牲になる子どもたち、女たち、裏切り、暴力……。 ぜひ、沖縄の奥底の悲しさや憤りを知るために、ほんとうの願いを知るために、読んでみたらどうでしょう。「宝島」というのは、なにか? 沖縄という島に永遠のように豊かに息づいて、しかし奪われた、「命どぅ宝~ぬちどぅたから」」なんだと思う。そんなにもやさしく素朴に願い、望んだのに、歴史はあまりに人々に過酷で辛すぎた。そういう思いに囚われます。きっと……。 | ||||
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ちむどんどんしながら読んでました。青年達が各自の環境の中で成長していく様や情況が良かった。 | ||||
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今、読み終わったけど、明日になったらもっかい読む! 冒頭のシーンが素晴らしくて一気に作品の中へ入りこんだ。 冒頭のシーンが素晴らしくてラストにきて、追い打ちをかけるようにジンジン効いてくる。 最高な小説!! | ||||
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直木賞受賞作なので楽しみに読んだのですが、沖縄の方言と不幸を散りばめ、調査したぞ満載の作家の自己満足小説の感じで、これが直木賞?星 0 | ||||
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スピーディな展開と目の前に浮かぶような美しい情景。重く苦しい体験の話なのに、いつもどこかに希望を感じさせてくれる。ユンターの力強い語りに導かれ、一気に読むことができました。 | ||||
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沖縄の人々の苦しみを、本当にわかっていなかった自分が恥ずかしくなりました。でも、私は、沖縄県民を誇りに思います。 辺野古で声をあげ、本土に捨石にされても、誇り高く生きている彼らに。 戦争は、終わっていません。沖縄を真剣に考える、素晴らしいキッカケになりました。 | ||||
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読み応えあり。 戦後の沖縄の時代を、米軍基地から物資を盗み出す若者たちの姿を通して描いていく。 青春ものとしても熱を帯びた内容だし、沖縄古来の伝承、そして米軍、日本に対して希望と絶望を繰り返しながらも立ち上がる沖縄の人々を、物語として成熟して読ませる。 決して悲劇だけを描くわけではなく、エンタメとしても極上の物語として仕上がっている。 人々の愛が感じられる作品でもあり、心地よく惹かれながら読み進めるころができる秀作。 | ||||
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久々に心動かされる作品に出合ったので、初レビューを書いています。 関東から琉球に移住した「島ナイチャー」です。ある程度の年月を琉球で暮らしたか、どこかで琉球に深く関わった経験がないと、この作品の「空気感」は理解できないと思います。低評価のレビューを読むと「やっぱり」と感じます。移住前の私が島の外からの視点でこの作品を読んだらなら同様のレビューを書いていたでしょう。 作者は東京出身とのことですが、島ナイチャーの私より近現代琉球に精通しています。調査などを通じて深く琉球に関り、近現代琉球を俯瞰する視座を確立した上でこの作品を書き上げたのでしょう。 作中の出来事はフィクションかもしれませんが作品の「空気感」はとてもリアルで、現代の琉球社会にも同じ空気を感じることがあります。速読の私ですがこの作品は意識的に時間をかけて味わいながら読み進め、最終章は海の見える場所を選んで読了しました。内容について細かく記すことはしませんが、とても楽しめる作品でした。地元の友人たちにも勧めています。 この時代も今も、琉球の置かれた立場は変わっていません。こちらで暮らしていると世の中の動きが全く違うモノに見えてきます。「政治」は単なる「まつりごと」に過ぎず、誰かが世間を動かし、それに乗っかる人がいて、多くの人は知らぬ間にそんな世間に載せられている…少し目を凝らすとそんな構図が透けて見えてきます。そんなコトに興味がある方は是非この本を読み、何らかのカタチで琉球に関わってみてくださいませ。 力量のある作家さんだと思います。これから物書きの道を進むのか?もっと高いステージを目指すのか?続編や今後の作品に期待します。 | ||||
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空いた時間に少しずつ読んでいました。オンちゃんがどうなったのか、オンちゃんが手に入れたものはなんだったのか、最後までひっぱられました。 エアコンのない時代の、沖縄のむせかえるような暑さ、無数のガマを内包したジャングルの不気味さを思い出しながら読みました。 たくさんの痛々しい実際の事件の記述で、眠れなくなるので、寝る前には読めませんでしたが、沖縄の人間にとっては、それらは決して過去のことではないわけで、改めて、沖縄の人たちの静かな怒りと悲しみ、やりきれなさが伝わってきました。 県民投票の結果を予測できなかった政治家、マスコミ、「識者」の方々にも是非読んでいただきたい。 英語訳版も是非、出していただきたい。 やまとんちゅにも、アメリカーにも読んでいただきたい。 | ||||
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今、辺野古の問題が注目される中で、戦中戦後から現在未来までの沖縄の抱える問題を、一人の日本人として真剣に深く考えさせられる一冊になりました。 | ||||
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間違いで「注文」してしまいました。ペーパーの「本」で注文注文したつもりでしたが待てども届かず。注文確認したら 電子本?で注文してしまったようです。キャンセルの方法が分からず。そのままになってしまいあきらめ後悔です。 パソコンで読める方法は? | ||||
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沖縄の離島に住んで一年になります。 島ののオジイやオバアに昔の話を聞きながらウチナーグチ(沖縄の方言)に馴染みました。 そして日本でも唯一の戦地となった沖縄に興味を持ちはじめた頃、この本を読みました。 舞台は終戦後間もない、土埃が立つ米軍占領下の沖縄。そこには現地に住む人の息遣いや、苦悩、喜びがありありと記されていました。 住む場所を奪われた沖縄の人々は戦果アギヤー(米軍基地に泥棒に入る事)をし、糊口を凌いでいました。 毎日話すおじいやおばあのウチナーグチが沢山、出てきてあたかもおじいが音読してくれているような懐かしいような温かいような不思議な感じになりました。 この本を読んで更に沖縄が好きになった気がします。そして、波濤のような時代のうねりを乗り越えた人たちがいるからこそ沖縄が綺麗なのだなと改めて感じました。 この本に出会えたことに感謝します。 | ||||
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宝島読了。なるほど。孤児として生きていくということ。史実が織り込まれていて、沖縄に住むものからすると、今この世界に彼らをみるようだ。 | ||||
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物語の前半は、第二次世界大戦直後の米国占領下での沖縄が描かれる。そこに生活している人々の苦悩が、ある意味たんたんと語られる。沖縄の言葉になじみがなかったのもあるが、前半は読みにくかった。 後半はさらに沖縄の苦悩が描かれる。生活者の心の叫びが現実の咆哮となって、人々が叫ぶ。ただし、それは行き場のない叫びだ。届かぬ叫びは読者に響いてくる。私のような本土で生まれ育った者には現実味がない現実を突きつけられる。また、これまでの沖縄に関する例えば基地問題などの報道を振り返ると、沖縄にとって、まだ戦争は終わっていないのだろうかと考えてしまう。 そもそも、沖縄(琉球王国)が日本になってしまったことが不幸の始まりではないだろうか。琉球王国のままであったならば、米国に占領されることもなく、基地も建設されない琉球があったのではないかと思うと、申し訳ない気持ちにもなる。重たい物語ではあるが、英雄待望論とともに沖縄の幸せを祈るしかない。 | ||||
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